殺戮ガール (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.23
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本棚登録 : 841
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796669641

作品紹介・あらすじ

最凶最悪の女殺人鬼がなりたかったものは、お笑い芸人だった!?10年前、女子高生30名と教員を乗せたバスが、忽然と姿を消した。様々な噂が流れたが、現在も真相はわからないまま。この怪事件により姪を失った刑事の奈良橋は、独自に調査を続けていた。そんなある日、管轄内で起きた「作家宅放火殺人事件」を担当することになり……。

2011年に発売された『殺しも芸の肥やし 殺戮ガール』に加筆修正・改題し、文庫化された作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 作中作「スペクター」は女が関わる人々を破滅させる内容だが,このスペクターはもっと凶悪で他人になりすまし邪魔者を始末。夢がお笑い芸人で殺人とミスマッチ。

  • 殺戮の仕方と動機が面白すぎた。

    内容としては人が多く亡くなっていく内容なのだが、殺害していく方と殺された、遺族の人達との温度差がすごすぎて風邪をひきそうだった。
    殺すこと自体が目的ではなく方法だったことに驚き。

  • 死亡フラグシリーズ程のおふざけは無いけど、それでも ミスマッチを突いたおふざけ感はある。

    登場人物は多いが、一人×②の役割がしつかりしてるので 混乱ゎなかった。
    天涯孤独な人を次々と殺し、その人になり済まし生きて行くが……夢はお笑い芸人(笑)
    芸人にならなかったら?の問いに「人気ラーメン屋さん」
    そして 殺人鬼【スペクター】を追い詰めた時 2つの夢が意味を持つ……
    なんて難しく書いても 言葉遊びで終わる辺りは七尾作品の真骨頂。

  • 読書録「殺戮ガール」4

    著者 七尾与史
    出版 宝島社文庫

    p125より引用
    “ そんな二人を女は狙った。彼女たちが姿
    を消しても誰も気づかないだろうし、そうで
    あればすり替わっても同じことだ。肉親や頻
    繁に連絡を取り合う親戚や友人がいたらそう
    はいかない。”

     大量失踪事件に端を発した、不可解な出来
    事と、その周囲に常に存在する人物を描いた、
    長編ミステリ。同社刊行作「殺しも芸の肥や
    し殺戮ガール」改題・加筆修正文庫版。
     遠足先へ向かうバスの中に入る、暑さが引
    けてきた秋へと季節が移る空気に、気分が癒
    される女子高生たち。はしゃいだり進路につ
    いて話したりしていた彼女たちに、突然異変
    が降りかかる…。

     上記の引用は、いつの間にか他人に入れえ
    変わっている謎の女についての一節。
    自分の人生を乗っ取られないためには、普段
    からの人づきあいが大切なのかもしれません。
    デジタル隆盛の世の中ですが、直接顔を突き
    合わせてやり取りする相手がいることは、防
    犯上大切になってくるのはなんだか皮肉です。
     どうしようもない人間というのは、確実に
    存在するのは、現実の事件を見ていても思う
    ことです。そんな人について書かれているの
    で、後味はあまり良くない一冊です。何時ま
    でも気持ちにこびり付くような、そんな感じ。
    それも平気ならば、面白い一冊ではないでしょ
    うか。

    ーーーーー

  • 犯人の過去を調べていくだけって言ったら悪いけど犯行時の状況をもっと詳しく書いてほしかった

  • 共通点は色白なところ。
    他人の人生を乗っ取り生きているというのに、天涯孤独とはいえ誰にもバレないのは凄いな。
    復讐心に捕らわれてしまったからこそ、選択を間違えてしまったのかもな。

  • 設定も構成も面白い。サイコパスによる証拠隠滅のための連続殺人であり、実は冒頭で犯人が提示されている(?)といった趣向で、ダリオ・アルジェントの『サスペリア2』をふと思い出してしまった。

    文体の軽さとテーマの重たさのミスマッチは作為的なのだろうか。

  • 登場人物が多くて、良くわからなかった

  • まさか最初のシーンのバスの中でお笑いを披露した辛島ミサがバス失踪事件の犯人だとは予想外過ぎたのと理由が破天荒であっけらかんとしてしまいました笑

    殺戮ガールというタイトルに相応しい位の事件を起こしている辛島ミサが整形や名前を変えて住む場所も点々として刑事の捜査を難航させて最後の最後に奇想天外な結果で終わってしまいます。
    序盤は登場人物が変わる場面がいくつかあって少し分かりにくい部分がありますが中盤辺りから続きが気になってページをめくる手が止まらなくなりました。

  • くそアブナイ女のとんでも話でサクッと読める。特に深い感想は無し。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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