名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで

著者 :
  • 宝島社
3.50
  • (4)
  • (8)
  • (8)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 82
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796669818

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 居場所を見つけようとして、少しのお金と一瞬の居場所を見つけるが、結局は心を蝕んでしまう。

  • 久しぶりに読み進めることがつらかった。娘を持つ男親は読んで絶対損はないと思う。今後メディアの向こう側のリアルに想いを馳せてしまうようになる。そして、身近な人のことを振り返る。自分自身が本当に幸せで愛に包まれた育てられ方をしたことを何度も考えた。そして、愛に包まれない育ちをした結果どうなるか、を考えさせらた。

  • 仕事帰り、閉店間際の本屋で「何か読むものないか・・・」と探し、あきらめて出ようとしたときに目についた。あぁ、このシリーズ結局読むことになっているんだなぁ。わざわざ注文して買ったことの方が少ないんじゃないだろうか。なぜか、どこかでふっと出会うようになっているようだ、このシリーズは。

    柳の下のドジョウを狙った類書もあったが、そちらはぜんぜん面白くなかった。このシリーズだけは、なぜか読んでしまう。面白半分で書いていないからだろう。

    「最終章」なんていう言葉がついていたが、「どうせ売れたらまたやるんでしょ」ぐらいに思っていた。でも中を読んでみたら、ぜんぜん間違ってた。本当に、筆者自身が行き詰ってどうしようもなくなり、やめてしまった、その最後の部分の書籍化なのだ。
    これまでの本に比べても、さらに暗い雰囲気が漂う。筆者のやっていることもときどき「あれ?」と思ってしまう部分があったりする。

    ふと気付いたんだが、前は写真を出す人が少なかったように思う。(顔にはモザイク処理がしてあることの方が多かったはず)
    この本ではけっこう顔を出している人が多い。で、わざとそういうふうに撮っているのか、あるいは、撮れたものの中でそういうのを選んでいるのか・・・、ものすごく虚無的な表情をしている人の写真が何枚かあり、それが強く印象に残りました。

  • 予想通りの内容かな

  • 最後まで救いがない…
    筆者の憂鬱さがにじみ出てくる。

  • 凄惨だ…あまりにも。セックスを商売にして、お金にする産業で働く彼女たちについて、どうしてそういう仕事を選んだのか?そして、彼女たちが一定の年齢に達したときどこへ向かうのか?いろいろ考えさせられた。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村淳彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×