歌舞伎町シノギの人々 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A い 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796670517

感想・レビュー・書評

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  • 家田さん、すごいなぁ。よくこんな人の話が聞けたな、というインタビューの連続です。

  • 聞き手が女性だというのはひとつの特徴を生んでいると思う。そういう意味でどこか柔らかい感じがする。もちろん、歌舞伎町の香りはするんだけど、男性と女性のリスクの質の差がそこはかとなく感じられるような気がした。勿論、歌舞伎町で生きている沢山の人達の話が満載。面白かったです。

  • 歌舞伎町にいる人々をリレー形式で紹介していくノンフィクションのような話。
    印象深いのは男に始めから金をせびると離れていくと話す元金貸しの女性。結果的に心を掴んで大金を得てるわけだからこの理屈は正しかったわけだ。

  • ヤクザ、風俗嬢、金貸し…歌舞伎町でシノいでるあらゆる人々の実態がわかる本。歌舞伎町では想像を絶する金と人が日々動いている。

  • 昭和33年、売春防止法の設立により、その存在が決定的となった歌舞伎町。
    「カサブランカみたいな」ホステスなど、歌舞伎町で生きる、
    並外れて美しい女性を「歌舞伎町らしく」描写しているのが印象的。
    (自分は女性だが、美しい女性は、すきだ)
    「歌舞伎町が、いいというか、よくないのは、お金がなくても生活できる、
    家がなくても生活できるトコだから。必ず誰かが(お金を)投げてくれて、
    助けてくれるトコ」(p40)など、口調までもリアルに活写する。
    住人の強さ、強さ、そして弱さをこんなにもリアルに表現できるのは、
    著者家田荘子の、取材力、と言ってしまえば簡単だけれど、
    ヒトの懐に、ヒトを警戒させずに飛び込む能力と、
    そこまで行き着くまでの長い積み重ねの生んだものなんだろう。
    捨て身で、誠実で、信頼される取材から、
    真実の見えるドキュメンタリーは生まれる。
    「エイズ」の分も良かったので、
    私は一読者として家田荘子を「信頼」している。

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著者プロフィール

愛知県に生まれる。作家。僧侶。高野山本山布教師。行者。日本大学芸術学部を卒業し、女優など10以上の職業に就いたあと、作家に転身。
1991年『私を抱いてそしてキスして――エイズ患者と過した一年の壮絶記録』(文藝春秋)で、第22回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2007年、高野山大学で伝法灌頂を受け僧侶となり、同大学大学院修士課程を修了する。高野山高校特任講師。
著書には映画化された『極道の妻たち®』(青志社)、『少女犯罪』(ポプラ新書)、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』(ベストセラーズ)、『女性のための般若心経』(サンマーク出版)、『熟年婚活』(角川新書)、『孤独という名の生き方』『大人の女といわれる生き方』(以上、さくら舎)などがある。
現在も執筆と取材の他、山行、水行、歩き遍路を欠かさない。高野山奥之院または総本山金剛峯寺に駐在し(不定期)、法話をおこなっている。

「2020年 『別れる勇気 男と女のいい関係のカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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