一分間だけ (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-2)

著者 :
  • 宝島社
3.95
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本棚登録 : 3417
感想 : 345
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796670678

作品紹介・あらすじ

ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンレトリバーのリラを飼うことになった。恋人の浩介と一緒に育て始めたものの、仕事が生きがいの藍はは、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを見失っていく…。浩介が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで、藍は「本当に大切なもの」に気づきはじめる。"働く女性"と"愛犬"のリアル・ラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 私も犬を飼ってます。いつか必ず死んでお別れが来るから辛いって考え方もあるけど、今一緒にいる時間をいかに楽しむかが共に生きる意味ですよね。当たり前の時間を大切にしたいですね。

  • 久々のマハ様

    もう始まりからして
    泣ける予感しかしない…


    あっという間に読み終わり
    予想通り泣きました


    でも藍がなんだか
    勝手すぎて
    ちょっと読んでてイラッとしてしまった…笑

    なので星は4つかな


    リラいい子すぎるよー(;_;)


    浩介の漂わせる空気が
    とてもよかった(^^)

  • リラちゃんがすごく健気で泣けた。
    ペットは家族。我が家も犬を飼っている。
    うちは息子が二人いるので、私は愛犬を三男坊のように思って育てている。
    藍が仕事をしながら一人でリラと向き合う姿はワーキングママそのもの。周りの理解がなければ仕事との両立は難しいんだな。
    タクシー運転手の斉藤さんの優しさに涙が止まらず。斉藤さんが出てくる度に泣けた。

  • ★3.5

    ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。

    藍がファッション誌の編集者との設定で、様々なトップブランドの名前が登場する事
    藍自身の考え方や言動にうーんと思いながらも
    犬を愛する気持ちに凄く共感し、中盤には物語に入り込んで自分自身が愛猫を亡くした時と重ねて
    泣きました
    泣いた泣いた泣きました 

  • 仕事が生きがいの藍と恋人の浩介、愛犬リラ。
    あまりの忙しさに心の余裕を失くし、愛おしい存在がいつのまにか重荷になってしまう。
    浩介が去った後も、健気に藍の帰りを待ち続けるリラ。
    しっぽを振って真っ直ぐな瞳で見つめてくる。たまらなく愛おしい。
    どんなに忙しくても、大切なものを見失ってはいけない。
    たとえ一分間だけでも、濃い時間を一番好きな人とともに過ごせることが大切なんだね。

  • ゴールデンリトリバーのリラとの生活を通しての、OL神谷藍の成長譚だと思います。
    ファッション誌『JoJo』の編集部に勤めている藍が、ファッショナブルで活動的な毎日を、リラと同居している津村浩介と過ごしているところから始まります。
    そして、別れや、葛藤を経て、藍が最終的に得たものは…。

    最後のシーンがよかったと思います。
    ですが、同じ原田マハさんの動物ものの小説では、『星守る犬』の方が圧倒的に好きでした。
    私も、猫は飼ったことがあるのですが、犬猫は、生後1、2カ月までしか売れず、殺処分されてしまうという話は知らなかったです。ひどい話だと思いました。
    殺処分されずに藍と生活を共にしたリラは幸せだったと思います。
    「犬は人間が大好きだから、大好きな人間にほめられたくて一生懸命なんですよ」ということばが一番印象的でした。

  • 泣いた。とにかく何度も泣いた。
    何度か藍の行動にイライラする場面はあったけど。
    周りの人がみんな良い人で恵まれている交友関係で良かったなと思う。また読もうと思う。

  • ムク助さんの本棚で見つけました。
    原田マハさんの「絵画」をテーマにした作品、大好きです。
    そしてこう言うのもいいなあ。
    うるうるしながら読みました。
    犬との関係は濃厚だよねえ。
    我が家は猫
    先日その一匹を看取りました。

    動物と暮らすことで見えてくるものがありますね。
    本当に大切なもの

    ≪ ただ甘え 子犬のように 一分間 ≫

    • ムク助さん
      はまだかよこさん
      ありがとうございます。読んでみます(o^^o)
      はまだかよこさん
      ありがとうございます。読んでみます(o^^o)
      2022/05/28
    • はまだかよこさん
      よんよんさん、コメントありがとうございます。
      わんちゃん、看取られたのですね。
      辛いですねえ。
      友人も今癌の犬を案じながら暮らしていま...
      よんよんさん、コメントありがとうございます。
      わんちゃん、看取られたのですね。
      辛いですねえ。
      友人も今癌の犬を案じながら暮らしています。
      私も、逝ってしまったネコ
      三毛のイラストを見てさえ泣いています。

      ところでとてもびっくりというか驚愕したのですが
      どうして私のエッセイを読んで下さったのですか?
      ここから辿れるのですか?
      読んで下さって感激ですが???です。
      なにしろネットのことは全く分からなくてオロオロしています。

      またよろしくお願いいたします
      2022/07/03
    • はまだかよこさん
      よんよんさんへ

      とんでもありません。
      とってもうれしいです。
      ただ、そういうことになってるなんてホント分からないのです( ´艸`)...
      よんよんさんへ

      とんでもありません。
      とってもうれしいです。
      ただ、そういうことになってるなんてホント分からないのです( ´艸`)
      ブログも娘に始めてもらってただ続けているだけです
      なにしろ昭和23年生まれの婆さんで アハハ
      読んで下さって本当にありがとうございました
      ふーちゃんも喜んでいます。きっと
      2022/07/03
  • 犬を飼っているので、改めて愛犬との時間を大切に過ごそうと思わせてもらえた大切な作品。

    この作品と川口晴さんの「犬と私の10の約束」はペットを飼いたい人・飼っている人の必修本にすべきだと思う。

  • 表紙のあまりのかわいさに癒される。
    読み終わって再度表紙を眺めると、リラを思い涙が出る・・

    動物もの、子供の話・・私の涙腺崩壊させるもの。
    このお話もその1つ。ダム崩壊しました。

    藍と浩介そしてリラの3人の生活。
    リラを飼おうと決めた時の、藍と浩介のやりとりが好き。
    浩介っていいやつ、って思ったのになぁ・・・
    3人での楽しい生活は長くは続かない。
    編集者としてバリバリ働き仕事に生きがいを持つ藍、浩介との間に溝が深まり結局別れることに。
    リラは藍が飼うことになったけど、なかなか無理があるよね。
    バリバリ仕事もして、リラの世話もなんて。

    この本読んでペットを飼うのって本当に大変なんだって実感した。
    私自身いままでペットは飼ったことなくて、ちゃんとお世話できるのかって自信もないし、何よりもやっぱりお別れをしなくてはいけない日がくるのがきっと私には耐えられない・・と思い飼うことに躊躇してしまう。

    リラの病気がわかってからは、読んでてもつらくてつらくて。
    1人で頑張って看病していた藍だけど、やっぱり限界が。
    周りの人に助けられ最期まで仕事と看病を両立させた藍。
    最期、間に合ってほしかったなぁ・・・
    獣医の宮崎先生の「リラはあなたといて幸せでしたよ」って言葉。
    こんな温かい言葉かけられる獣医さんていいなぁ。飼い主も救われるだろうなぁ。

    私が常日頃、子供たちに、お友達や兄弟でも喧嘩してどんなに腹がたっても「死ね」って言葉は言ったらダメ!!と。もし、偶然にでも「死ね」って言った後にお友達が死んでしまったら、あなたはこの先その言葉を使ったことを後悔するから。と、「命」の大切さを教えるとともに言って聞かせてます。
    子供たちには通じてるのか・・・わからないけど。

    本の中で藍が1人でリラの面倒をみて行き詰ってしまったとき、ふと「リラなんて死んでしまえば・・・」と考えてしまった。
    もう、本の中に飛び込んで、藍をパチーンと1回叩いて、それから「つらいのはわかるけど、そんなこと考えちゃダメ!!」と抱きしめたくなりました。

    「本当に大切なのは何か」を考えさせてくれる、読んでて悲しくてつらいけど心温まる素敵な本でした。

    • vilureefさん
      こんにちは!

      この本は、本当に涙腺崩壊しますよね~。
      もう前半から泣けて泣けて。
      友達の飼っていたゴールデンが去年亡くなって、私も...
      こんにちは!

      この本は、本当に涙腺崩壊しますよね~。
      もう前半から泣けて泣けて。
      友達の飼っていたゴールデンが去年亡くなって、私もその姿を思い出して余計に泣けて。
      いまだにレトリバー系を見かけると切なくなります・・・。

      マハさんの今まで読んだ中では絵画シリーズに次いで好きかも・・・(*^_^*)
      2013/06/19
    • nobo0803さん
      vilireefさん

      こんにちは♫
      本当にこの本は涙腺崩壊です。
      お友達のゴールデンが亡くなったのならなお更、重なってしまい涙涙・・・でし...
      vilireefさん

      こんにちは♫
      本当にこの本は涙腺崩壊です。
      お友達のゴールデンが亡くなったのならなお更、重なってしまい涙涙・・・でしょうね。
      マハさんの本、どれも大好きです。
      絵画シリーズ、皆さんのレビューを読んでいると、すごく読みたくてうずうずしています。
      今、2冊とも予約待ち・・いつになることやら。
      2013/06/25
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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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