一分間だけ (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-2)

著者 :
  • 宝島社
3.95
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本棚登録 : 3459
感想 : 349
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796670678

作品紹介・あらすじ

ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンレトリバーのリラを飼うことになった。恋人の浩介と一緒に育て始めたものの、仕事が生きがいの藍はは、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを見失っていく…。浩介が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで、藍は「本当に大切なもの」に気づきはじめる。"働く女性"と"愛犬"のリアル・ラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 私も犬を飼ってます。いつか必ず死んでお別れが来るから辛いって考え方もあるけど、今一緒にいる時間をいかに楽しむかが共に生きる意味ですよね。当たり前の時間を大切にしたいですね。

  • 久々のマハ様

    もう始まりからして
    泣ける予感しかしない…


    あっという間に読み終わり
    予想通り泣きました


    でも藍がなんだか
    勝手すぎて
    ちょっと読んでてイラッとしてしまった…笑

    なので星は4つかな


    リラいい子すぎるよー(;_;)


    浩介の漂わせる空気が
    とてもよかった(^^)

  • リラちゃんがすごく健気で泣けた。
    ペットは家族。我が家も犬を飼っている。
    うちは息子が二人いるので、私は愛犬を三男坊のように思って育てている。
    藍が仕事をしながら一人でリラと向き合う姿はワーキングママそのもの。周りの理解がなければ仕事との両立は難しいんだな。
    タクシー運転手の斉藤さんの優しさに涙が止まらず。斉藤さんが出てくる度に泣けた。

  • 泣けた…!久しぶりに死ぬほど泣いた。

    犬飼ったことないしこの先も飼う予定ないけど、リラがまるで自分の飼い犬の様に可愛くて仕方ない。なんて賢くて良い子なんだ。犬とか猫が出てくる小説ってあんま読んだことなかったけど、とても癒された。

    登場人物たちが自分勝手なところがあって、ちょっとひいた場面もあったけど、特に主人公は余裕がなくなるほど頑張りすぎてたんだな。でもトイレ我慢するのって犬でも大変そうだ。だから叩かないであげてって思ってしまった。

    藍とリラの散歩する描写がほんとあたたかくて大好き。リラが主人公のこと好きなのが伝わる。季節を感じる花々や、石ころやガム、セミの抜け殻のようなちっぽけなもの達。毎日散歩する習慣がないから、目を向けずに過ぎ去ってたなって思いました。

    何よりも大切な存在は失ってから気づくんだってことを改めて思いました。大切なものを後悔ないように大切にしていきたい。

  • ★3.5

    ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。

    藍がファッション誌の編集者との設定で、様々なトップブランドの名前が登場する事
    藍自身の考え方や言動にうーんと思いながらも
    犬を愛する気持ちに凄く共感し、中盤には物語に入り込んで自分自身が愛猫を亡くした時と重ねて
    泣きました
    泣いた泣いた泣きました 

  • ゴールデンリトリバーのリラとの生活を通しての、OL神谷藍の成長譚だと思います。
    ファッション誌『JoJo』の編集部に勤めている藍が、ファッショナブルで活動的な毎日を、リラと同居している津村浩介と過ごしているところから始まります。
    そして、別れや、葛藤を経て、藍が最終的に得たものは…。

    最後のシーンがよかったと思います。
    ですが、同じ原田マハさんの動物ものの小説では、『星守る犬』の方が圧倒的に好きでした。
    私も、猫は飼ったことがあるのですが、犬猫は、生後1、2カ月までしか売れず、殺処分されてしまうという話は知らなかったです。ひどい話だと思いました。
    殺処分されずに藍と生活を共にしたリラは幸せだったと思います。
    「犬は人間が大好きだから、大好きな人間にほめられたくて一生懸命なんですよ」ということばが一番印象的でした。

  • 仕事が生きがいの藍と恋人の浩介、愛犬リラ。
    あまりの忙しさに心の余裕を失くし、愛おしい存在がいつのまにか重荷になってしまう。
    浩介が去った後も、健気に藍の帰りを待ち続けるリラ。
    しっぽを振って真っ直ぐな瞳で見つめてくる。たまらなく愛おしい。
    どんなに忙しくても、大切なものを見失ってはいけない。
    たとえ一分間だけでも、濃い時間を一番好きな人とともに過ごせることが大切なんだね。

  • 泣いた。とにかく何度も泣いた。
    何度か藍の行動にイライラする場面はあったけど。
    周りの人がみんな良い人で恵まれている交友関係で良かったなと思う。また読もうと思う。

  • ムク助さんの本棚で見つけました。
    原田マハさんの「絵画」をテーマにした作品、大好きです。
    そしてこう言うのもいいなあ。
    うるうるしながら読みました。
    犬との関係は濃厚だよねえ。
    我が家は猫
    先日その一匹を看取りました。

    動物と暮らすことで見えてくるものがありますね。
    本当に大切なもの

    ≪ ただ甘え 子犬のように 一分間 ≫

    • ムク助さん
      はまだかよこさん
      ありがとうございます。読んでみます(o^^o)
      はまだかよこさん
      ありがとうございます。読んでみます(o^^o)
      2022/05/28
    • はまだかよこさん
      よんよんさん、コメントありがとうございます。
      わんちゃん、看取られたのですね。
      辛いですねえ。
      友人も今癌の犬を案じながら暮らしていま...
      よんよんさん、コメントありがとうございます。
      わんちゃん、看取られたのですね。
      辛いですねえ。
      友人も今癌の犬を案じながら暮らしています。
      私も、逝ってしまったネコ
      三毛のイラストを見てさえ泣いています。

      ところでとてもびっくりというか驚愕したのですが
      どうして私のエッセイを読んで下さったのですか?
      ここから辿れるのですか?
      読んで下さって感激ですが???です。
      なにしろネットのことは全く分からなくてオロオロしています。

      またよろしくお願いいたします
      2022/07/03
    • はまだかよこさん
      よんよんさんへ

      とんでもありません。
      とってもうれしいです。
      ただ、そういうことになってるなんてホント分からないのです( ´艸`)...
      よんよんさんへ

      とんでもありません。
      とってもうれしいです。
      ただ、そういうことになってるなんてホント分からないのです( ´艸`)
      ブログも娘に始めてもらってただ続けているだけです
      なにしろ昭和23年生まれの婆さんで アハハ
      読んで下さって本当にありがとうございました
      ふーちゃんも喜んでいます。きっと
      2022/07/03
  • 犬を飼っているので、改めて愛犬との時間を大切に過ごそうと思わせてもらえた大切な作品。

    この作品と川口晴さんの「犬と私の10の約束」はペットを飼いたい人・飼っている人の必修本にすべきだと思う。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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