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みんなの感想・レビュー・書評
浅倉氏は私の中でデッドボールかホームランな作家ですが、今回はホームランの方でした。 生きがいも目標もなく無為に生きる男が、 運命的に再会した同級生と一緒に暮らした日々の話。 もう最初っから別れに向かって走っています。 終わりを感じさせながら、 ゆるやかな日常が淡々と綴られていく。 影のなさが逆に怖い。 お隣の家族が主人公と対照的な存在として描かれていて、印象... 続きを読む »
今までの浅倉さんとは随分イメージの異なった一冊な気がする。文章はとても綺麗だがラストへの結び付きやストーリーの運び方などとても意外だった。このラストは浅倉さんらしくなくてあまり好きじゃないかも。いきなり的な部分も多かったし、現実的なのか空想的なのかも曖昧で読了後はもやもやとした感情だけが残った。
偶然再会した中学の時同級生だった女性と始めた同居。幸せなはずのシーンでも、それが追憶であると分かっているから切なくなる。
2009/12/18
あの時ちゃんと話を聞いていれば…こうしていれば…後悔はあとからやってくる。
何かを隠したままでは幸せにはなれないんだ。
必要以上に他人と関わることもなく停滞した日常を送る司法書士の祐司が、気まぐれに呼んだコールガールは、かつての同級生だった。偶然の再会から、ふたりがともに暮らした日々を、祐司が悔恨に満ちた口調で振り返る物語だ。
最初から理不尽な別れは示唆されており、話の展開は想像通り。センシティブな作風や洒落たモノや比喩が登場する文体も、悪くはないと思うのだけれど、大崎善生など、他の作家の作品と真っ向からかぶっていて、どこかで読んだことがあるような話だ、という最初の印象が最後まで拭えなかった。
なんとも思わせぶりなままに話は終わってしまい、拍子抜けした。よくある<他者とうまく関係を築けない繊細な人間の恋愛小説>、といったかんじ。
久々の新作?と思ったら、未発表作品のようでした。
切ないお話だったけど、納得できる終わり方で良かったなと思いました。
2009.12.2〜12.4読了






