死者の裏切り

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著者 : 桂修司
  • 宝島社 (2009年11月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796672795

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死者の裏切りの感想・レビュー・書評

  • 自宅で不倫相手と会っている所に、帰って来るはずのない夫が帰って来た。
    その後、夫は家を出て行くと言い、階段を下りる所、転落し亡くなった。
    妻である主人公の祐子は愛人と共に夫の死を隠す事にする。
    資産家である夫の遺産を引き継ぐために。

    その後、地下室に夫の死体を隠した祐子は夫が自分とケンカして家を出たと夫の勤務先と警察に届ける。
    全ては夫が自ら失踪、蒸発したとする画策。
    所が、夫が蒸発した事を知った姑が探偵を雇う事に。
    真実を追求していく探偵の目を逃れるため、祐子は夫に似た身元不明の死体を夫とする事にした。
    その間、確かに死んでいるはずの夫から離婚届けが届いたり、死体が動いた形跡があったりする。

    主人公は最初そういうつもりはなかったけど、犯罪を犯す事になった美女で、その犯罪を追求する側が油ぎった巨漢の探偵というのがちょっと変わった設定だと思いました。
    自然と主人公の立場になって読んでしまう。
    「いや。ここでそんな事するのは軽はずみでしょう」とか、私ならこの場合、どう対応しどう言うかだとか・・・。

    そして、悪い事をしている女性なのに、心情的にもやはり彼女の立場になって見てしまう。
    タイトルからして結末は何となく皮肉で主人公には残念な結果になるのだろう・・・と見当はついていましたが、その内容がこういうものだとは・・・。
    生きている時も死んでからも夫に裏切られるなんて・・・。
    妻の立場としてはやるせない。
    やった事は別として、主人公に同情してしまいます。
    結局、悪女と思われた主人公より周りの方は一枚上だったという事でしょうか。

    初めて読んだ作者の本ですが、とても読みやすい文章だと思いました。
    内容もシンプルだし、いい意味で一本調子で頭に入りやすい。
    最近の小説は複雑な話が多いですが、この本は登場人物の言動が素朴だし、ストーリーもちょい昔の小説を思い出させました。

  • +++
    日本の法律では、失踪してから七年間が経てば、遺体が発見されなくても死者とみなすことができる―。偶発的に夫を殺してしまった祐子。彼女は遺産を相続するために、愛人・黒沢とともに自宅の地下室に遺体を隠し、蒸発を装う。しかし、義母が雇った探偵が真実に迫ろうとする。祐子たちは探偵の目を欺くため、警察が公開している身元不明者のリストに目をつけて…。祐子は家族や探偵、警察を騙し通し、遺産を手に入れることができるのか。
    +++

    翻弄していると思っていたが、実は翻弄されているのは自分の方だった。そんな逆転の視点が愉しめる。しかしそれだけではなく、最大のどんでん返しがラスト近くに用意されているのである。夫・和彦の真意が判ったところで想像できたが、そこへ辿り着くまでの道のりは充分愉しむことができた。祐子の愚かさとしたたかさ、そして哀れさを思わされる一冊でもあった。

  • お義母さんがお気の毒で・・・。嫁を怒鳴りつけたい気持ちをグッとこらえていたのかもしれない、和彦の無事を信じながら、高額な探偵への報酬を払い続けて。ヘタに取り乱さない母親の姿に胸が詰まる。

    それにしても何ヶ月も自宅の地下室に死体を隠したまま、生活していられる神経もすごいなと思う。

  • ここの人たちのレビューで、読みたくなった作品。ちょっと気になる題名だったし。



    年上の資産家と結婚した祐子。ある日、不倫関係が夫にバレてしまい、ひょんなことから殺害してしまう。不倫相手の黒沢と夫の遺体を隠し、失踪事件にする。しかし、義母が雇った探偵が夫の失踪事件を調査することになり…



    夫の遺産を総取りにしたい祐子、弟の遺留分をもらい塾の経営に充てたい義兄、祐子の間男の黒沢、3人が怪しいと踏み尻尾を掴もうとする探偵。もう怪しい人たちばかり。サスペンスにありそうなかんじ。どうなっちゃうのとドキドキしながら読んだ。



    面白かったんだけど、初っ端死んだ夫もどうよと思ってしまった。なんというか、この夫婦は一体なんで結婚したの?と思ってしまうような…打算というか、結婚は墓場ってこの夫婦のこと?


    2015.2.14 読了

  • 軽く読めます。

  • 特筆すべき点がない。
    まあまあ、普通。

  • バカ女の一言かな~ 誰に焦点(主役)を置けば良いのか
    ブチブチと話が切れている感じがする

  • 西村京太郎とか山村美紗とか
    そんな感じ。

      目撃者ゼロ?地下に隠された死体に怯える女!!
      消えた夫はどこに?
      怪しいチンピラと暴利な探偵の戦い!

    ( -_ゝ-)<これがホントの2時間ドラマ

  • 頭の軽い女が不倫現場を目撃された夫を誤って殺して隠したら探偵にかぎつけられる話。
    探偵との攻防戦がちょっと面白いのと、背景にある仕組まれていた計画が、ありきたりながらちょっと引き込まれるのと。
    それぐらい。

  • 人の欲って恐ろしいなって思った。

  •  浮気現場に偶然帰ってきた夫。弁解しようと肩にすがりついただけなのに・・・夫はバランスを崩し階段から転落し、動かなくなってしまった。すぐに救急車を呼ばなくてはと焦る祐子に、愛人・黒沢は死体を隠そうと提案する。彼が蒸発したことにすれば、彼の莫大な財産がいずれ手に入るというのだ。

     倒叙もので探偵との対決になるのだが、この探偵のキャラがなんというか、結構中途半端。もっと振り切れるくらい変わり者か、ものすごく正統でキレ者か、どちらかにした方がいいのにと思った。最後、愛人が一番得をするような結末もあまり好きじゃないなぁ。なんだか、全てが惜しい感じ。

  • 「呪眼連鎖」と比べたらずいぶん軽い、と言うより軽薄です。全体的にチープなんですよねぇ。ストーリーはよくできているし、お約束の大どんでん返しも見事ではあるんですけど、読後感がやっぱチープなんです。前作同様、こいつもリライトして欲しいです。

  • 『このミス』大賞シリーズ最新作! 日本の法律では失踪後、7年間を経ても発見されない場合、死者とみなすことができる。偶発的に夫を殺した祐子。彼女は遺産を相続するため、愛人とともに遺体を自宅の地下室に隠す。夫の家族には蒸発を装うが、義母が雇った探偵が真実に迫ろうとしていた。そこで祐子たちは、警察が公開している身元不明人のリストに目をつけ……。法律を逆手にとって完全犯罪を企てる、女の攻防劇。
    《ブックデータベース より》

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死者の裏切りの作品紹介

日本の法律では、失踪してから七年間が経てば、遺体が発見されなくても死者とみなすことができる-。偶発的に夫を殺してしまった祐子。彼女は遺産を相続するために、愛人・黒沢とともに自宅の地下室に遺体を隠し、蒸発を装う。しかし、義母が雇った探偵が真実に迫ろうとする。祐子たちは探偵の目を欺くため、警察が公開している身元不明者のリストに目をつけて…。祐子は家族や探偵、警察を騙し通し、遺産を手に入れることができるのか。

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