イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796673594

感想・レビュー・書評

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  • 『チーム・バチスタ』、『ジェネラル・ルージュ』に続いての海堂作品です。ナイチンゲールは読んでないけど、まぁ、いっか。今回は霞ヶ関に乗り込むもんだから、なんか会話が難しいのって…。でも嫌味満タンな会話のやり取りは個人的には嫌いではない。

    下も読みました。
    いつもどおり爽快なる口撃が始まるんだけど、なんだろうなぁ~。彦根先生にそこまで思いが寄せられずってとこかな。『ほぅほぅ』って感じで終了です。やっぱり速水先生が奮闘する『ジェネラル・ルージュ』の方が好きだったな。

    物語の中で姫宮はどうも北にいるらしいって、『極北クレイマー』のことだな。まだ文庫化は先の話になりそうだ。

  • 下巻に感想

  • 最近の医療系エンターテイメントと言えば、
    この「バチスタシリーズ」と
    「ブラックジャックによろしく」が記憶に新しい。

    「ブラックジャック」が医療行為の問題を
    テーマにしているのに対して、
    「バチスタシリーズ」は医療にまつわる制度を
    問題にしていて、その設定の緻密さと、
    現役の医者が書いているという説得力も含んだ上で、
    よりエンターテインメントとして昇華していると思う。

    正直、興味があることではない薄いテーマな上に、
    理解するのが難しいのに(aiについて)
    読んでいて、わくわくが止まらない。
    さあ、はやく下巻を読もっと!


    医療に全く詳しくないから、
    このシリーズを通して伝えようとしている
    テーマのひとつ「aiの必要性」のついて、
    ここまで執拗に訴える必要があるのか。
    物語を読んでいる限りでは
    この訴えは正しいし必要の様に思うけど、
    一方だけの主張だけを鵜呑みにして
    信じるのも危険な気もする。

    海堂先生がリアルで訴えていることに
    興味を持たせることが目的なんだろうけど、
    高度なエンターテイメントとして
    昇華されている作品なだけに、
    盲信は危険なのではないだろうか。
    (自身で調べて、支持するのは何の問題もないし、
    むしろ推奨したいと思ってますよ)
    ということを念頭に置きながら、
    桜宮サーガに付き合っていこうと思う。

  •  普通のミステリーだと新興宗教集団リンチ死事件や二夜連続死体遺棄事件を掘り下げて展開しそうだが、そこはあっさり触れるだけなのが海堂作品。大仰な台詞回しにもすっかり慣れ、ほとんどが会議シーンだがやっぱり面白い。1作目のような医療ミステリーではなくなっているので離れる人も多そうだが、私は彦根好きなのでお気に入りの巻。

  • うーむ
    この話が下巻でどうなっていくのか

  • 中盤あたりまではついていけた、どうも私は彦根さんという存在があまり得意でないらしい。どうしても、作者が言いたいことをそのまま言わせてるだけなのでは?これは未成年の主張なのか?という気持ちになってしまう。これが一作で完結したお話のキャラクターならばそういうものもあるなと思えるのだけれど、この海堂さんの書く小説は一つの世界を横断した作りになっているから色んなところで何度か出会った(とはいえナニワモンスター、スカラムーシュムーンくらいか)。その主張、熱量をぶつけられ過ぎて疲れたというところか、一度距離をおけば楽しめるのでは?という思いと、これだけの設定(4分の1くらいSF的)をせっかく頭に取り込んでるのだから、記憶が瑞々しいうちに読みきって方がいいのでは?という思いでせめぎあい。とりあえず1冊分距離をおいてみよう。でもきっとどうせ、また続きやサイドストーリーも読みに行くんだろうな、ちょっと疲れちゃったよ。

  • キャラを立てすぎでは?前作、前々作を読んでから間をあけてしまったので少しついていけない

  • 海堂尊さん「イノセントゲリラの祝祭」上巻、読了。「神々の楽園」教団信者が遺体を前に疑惑を抱き始めた後、東城大学医学部付属病院の4階では、講師の田口が高階病院長より無理難題を押し付けられようとしていた。それは厚生労働省の火喰い鳥こと白鳥圭輔からの依頼、ある会議に出席してほしいというものだった。。
    田口・白鳥を始めお馴染みのキャラが繰り広げる医療エンターテイメント第4弾。上巻は登場人物の紹介がメインで、ミステリー要素は無いに等しい。それでも主要キャラの会話のやりとりは面白く、新キャラの登場で興味も増していく。気になるところで下巻へ突入。

  • こちらも購入してから読んでいなくて、本棚から発掘したシリーズ。
    2010年だから13年も積読になっていたのね…
    あまり記憶もないですが、バチスタのシリーズは大好きです。
    速水先生が好き…

    さて、どうしてもチーム・バチスタの栄光のイメージがあるので、ちょっとこう派手目なのを想像してました。
    白鳥さん大暴れ、みたいな。

    今作はどちらかと言うと、水面下での戦い。
    みんな水面上はにこやかな顔してるけど、水面下で足を蹴り合ってて、なんなら潜って戦ってる人いるよ!見た目数人だけど、実際倍近い人数戦ってるよ!みたいな前編です。

    どうしてもそのあたりから派手さはないんだけど、面白い!
    みんながバチバチしてて!

    登場人物も多く、場面切り替えも多いのですが細かく章が分けてあるので割とすんなり入り込める。

    さぁ、後半どうなるのか。仕込みは終わってるのかな????
    楽しみ!


    @手持ち本

  • 映像化されてないタイトル。シリーズ第四弾。田口先生、厚労省へ。冒頭で、何やら事件が発生したけどその事件解決が主ではない。大層な肩書を持つ者たちの舌戦、先読み、水面下での探り合いがメイン。特に何かが起きているわけではない。今はまだ。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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