イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796673617

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ面白かったー!
    久々のバチスタシリーズだったせいか、めっちゃ面白く読みました。

    相変わらずすべて起こるのは会議の中。
    けれども、色んな人がいろんな思惑を持って動いてて、明かされるものもあれば明かされないものもあり。
    からの彦根先生!

    割の場面自体が大きく変わるものでもない(会議でワーワーやってる&裏工作しようとしてるくらい)のですが、その展開がとてもドキドキしながらテンポよく読める〜!

    そして、この本最大の曲者・彦根先生はすごい!
    もうこの人が通ったあとは草木一本残らない。ペンペン草も残んないよ!笑
    焦土作戦っていうのが言い得て妙で、すべてを焼き尽くし味方すら残らない。
    曲者だなぁ〜〜!喜

    きっとこれが正解かどうかは分からないし、いいやり方ではないのだろうけど、風穴は間違いなく開くんだろう。
    白鳥さんが暴れなくても、他に暴れる人がたくさんいてキャラに困んない話だなぁ。笑

    これ事実に即してるってどこまでなんだー!笑
    こんな腐ってる官僚に動かされてる日本、やだな…

    久々のバチスタシリーズ、最高でした。
    チーム・バチスタの栄光とジェネラル・ルージュは読み返したくなった。



    @手持ち本

  •  フィクションと言いつつもほぼ事実に即して書かれたらしい本書。Aiが導入されたということは、既得権益に固執して現実を見ようとしない面々を押しのけられたということなんだろうか。さて現在の解剖率はどのくらいなんだろう。今作では白鳥がかすむほど彦根が大活躍。ただやはり海堂作品は連続して読むと少し食傷気味になってくる。

  • 面白かった
    会議室の中の論争
    切り札の圧巻の演説
    やっぱり最後は白鳥
    ストーリーとしては医療の現状の問題提起か

  • これは桜宮サーガの主軸のバチスタシリーズだがミステリーではない。ノンフィクションだ(解説より)。会議からの会議からの会議。でも不思議と退屈ではなかった。30章「田口、奮闘す」辺りからは、ちょっとワクワク感もあったし。でもつまらないと言う人の気持ちも分かる。「医療の使い」として存在する彦根。正論振りかざすが現実は厳しい。でも必ず実現すると言う。ちょっと怖いくらいの意志を感じる。でも彼は止まらない。自分はどこまで理解できてるか心配だが、直近の目標はAIセンター設立だ。さてこの辺りで次に何を読むかが悩みどころ。

  • 上巻に同じ

  •  バチスタシリーズ第4弾の下巻。いよいよ霞ヶ関での本格的論争が行われる。
     人間は変化になかなか対応できない生き物だなと改めて思う。今までにない新しい考え方が沸き起こってくると、はいそうですかと瞬時に対応することは難しい。それは「私はこれでここまでやってきたんだ」という矜持のようなものに対する恐怖なのかもしれないし、単純に既得権益の関係から対応できないのかもしれないが、いずれにしても対応力は低い。
     また、本書でも委員会が開かれているが、これも現場ではよくあることである。「本会議の趣旨には合わない」という理由で議題にすら上がらない案件が多い。では、どこで議論するんだ?と思ってしまうが、それが意外とないのが現状である。
     そうした組織の問題点なども浮き彫りにしているようで、その観点からも楽しめる作品である。

  • ちょっと小難しいお話だなぁという印象。彦根先生も小難しい人だなぁ~と。

  • 厚生労働省のロジカル・モンスターこと白鳥圭輔から呼び出しを受けた田口公平は、医療事故調査委員会に出席するため、日本の権力の中心地、霞ヶ関に乗り込んだ。だがそこで彼が目にしたのは、崩壊の一途を辿る医療行政に闘いを挑む、一人の男の姿だった。累計780万部を突破する田口・白鳥シリーズの、新たなる展開に注目。大人気メディカル・エンターテインメント第4弾!

  • 彦根の独壇場

  • 2020/12/22 読了

    色んなところが複雑に絡まりあって、決まるものもなかなか決まらない。
    社会全体の裏側を見た気がした。
    今回、田口先生と白鳥は大人しく感じたので、次は活躍してくれることを願う。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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