新装版 逃亡作法 TURD ON THE RUN (下) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C ひ 1-6)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796673808

感想・レビュー・書評

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  • 東山彰良のデビュー作。洒落のセンスや、勢い、雰囲気といったものは既に目をみはるものがあるが、一方でまだあまり加減を知らないなという印象も受ける。何が起こっているのかという状況がわかりにくいところもあり、粗さが目につく。
    が、主人公のツバメのキャラクターは自分は好きだし、何より読ませる力がある。
    ストーリーは大まかに言うと、テロリストの協力を得て脱獄した囚人たちが、ヤクザたちとの小競り合いに巻き込まれながら国外への逃亡、そのための資金の調達を企てるというもの。
    展開自体に目新しさはないが、どこか新鮮さを纏っており、爽快な読後感も心地よかった。

  • 連続少女暴行殺害犯・川原昇に娘を殺された飯島好孝ら遺族たちは、“キャンプ”襲撃計画を実行に移し、管理室を占拠した。だが、一瞬の隙を突き逆襲に出た囚人たちは、「アイホッパー」と呼ばれる、“キャンプ”から脱獄しようとすると眼球が飛び出すようプログラムされたチップの解除パスワードをまんまと入手。刑務所からの脱獄を開始した。第1回『このミス』大賞銀賞・読者賞受賞作。

  • サクッと読める

  • 個人的には面白かったです。悪者しかいない小説。いつもは事件を追う側の小説ばかりなので、たまには逃げる側の話もいいかなと。

  • 近未来、死刑制度廃止にともなう囚人収容施設。逃亡させないしくみと、囚人たちを恨む遺族達のたくらみ、そして逃亡劇と設定は面白いです。登場人物も、ニコラスケージのコン・エアーのスティーブ・ブシュミを想像させられたりと。でも、なんか足りないのはなんだろ?スピード感?痛快さ?2015/12読了。

  • 連続少女暴行殺害犯・川原昇に娘を殺された遺族たちは、“キャンプ”襲撃計画を実行に移し、管理室を占拠することに成功した。川原を呼び出し銃を突きつけるが…。

    不自然なほど偽悪的な文章、途切れ途切れの展開、感情移入できない登場人物たち…。これでこのミス大賞を受賞したのが不思議だけど、十数年後に直木賞を取っているのだから作者の腕前はかなり進歩したのだろう。
    (D)

  • 逃亡者を支援

  • あれ?グダグダのまま終わってしまった。
    とにかくわかりにくいし、ちっともクールでも格好良くもない。
    これでこのミス受賞かぁ…。なんだかなぁ。

  • 脱獄もの。
    長い割に中身はなかった。

  • 上巻から続く

    ■どちらかと言うとジェットコースーターみたいなストーリ。最初、登場人物のイメージ設定がちょっと難しかったのは、少し前に海堂 尊の本を読んだばかりだったからなのかな?(笑) それにしても『このミス』の作品は外れることがないよなぁ。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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