#9(ナンバーナイン) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-3)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675185

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読んでしまった

    絵画と恋愛への情熱と刺激に絶賛!!

    原田マハさん大好きだけど
    カフーを待ち侘びても良かったけど
    これもドキドキしてすごく良かった!!!

  • いつもとは違う軽い感じの美術小説だったな
    シンデレラストーリーについつい引き込まれてしまったけれども
    あれ?っと最後は違う感じがちょっと驚いたな
    王剣 素敵だけども俺様はちょっと嫌だな
    でも引き込まれてしまうのわかるかも

    中国美術でなくとも審美眼があるとはいえそんな数ヶ月でわかるものなのかな
    恋が人を掻き立てるのか?!

    突き進むパワーは励みになった

  • 上海と書いてあって、面白いのかな?
    と思っていたが、想像以上に楽しむことができた。
    王剣は最悪だなってすごく感じた。

  • 東京でインテリアアートを芸術作品として高値で売りさばく販売員のシンデレラストーリー。かなり骨太猪突猛進なシンデレラ。
    展開が強引だったりもするけど、躊躇していては勿体無いと背中を押してくれる作品。

  • 某大手ディベロッパーに勤める南は、会社が上海で建設している高層ビルの中に作る予定の美術館の準備を任されることになる。社長から或るギャラリーの女性オーナー真紅を紹介された南は、真紅が私物として持っている一枚の絵に心惹かれる。
    その絵「#9」の来歴を真紅は誰にも決して語らなかったが、この絵と彼女の出会いはまさに運命的だった。

    著しく変化していく上海を舞台に、ドラマチックな恋愛と、異邦で出会う人々との交流と衝突、そして人生の挫折と再生が描かれている。

    原田マハと言えば、今では「楽園のカンヴァス」がキュレーター作家としての代表作となるかと思うが、個人的にはこの小説の方が彼女の真骨頂だと感じた。
    彼女自身の経験(作品に出てくるディベロッパー社長のモデルが、あの森ビルの社長であることを疑う人は誰もいるまい)を活かした舞台設定と、キュレーター本領発揮というべき美術に対する瑞々しく多彩な表現、そして何よりも、ロマンチックで優しく、読む人を前向きにさせてくれるストーリー。

    かなり女性向きな内容だとは思うが、アート好きな人なら読んで間違いのない一冊。

  • 上海を舞台に、運命的な恋と中国美術にまつわる物語
    心がぎゅっとなる〜。

    好きなこと楽しいことばかりではない。
    つらいことも苦しいことも乗り越えて自分の糧となる。
    そんなメッセージが私の心に届きました。
    今私が欲しかったピンとくるメッセージ。
    今この本に出会えてよかったな。

  • 曲がりなりにも芸術に携わる身としては、とても興味深い題材だった。

    芸術は、少なくとも人の目に触れる部分だけでも、美しくあるべきだと思う。
    その裏にあるのは、激しく、情熱的なもの。
    激しさ、情熱、欲望、すべては美への憧れ。道程。
    出会い絡まり混じり合い、究まるところにあるのは、痛いほどの美しさ。
    美しさを生み出す過程は、当事者たちしか知らなくて構わない。
    きれいごとだけでは生まれない美しさもあるのだから。
    受け取る人々が、何も考えずにその美しさに心を委ねてくれたなら、作り手として、それ以上の喜びはないと思う。

    真紅の壮絶な過去とは対象に、少し甘くて焦れったいようなラストが印象的。

  • 貧しい人々の厳しくも長閑な暮らしのど真ん中で、全てを手に入れた者為にその庇護の元芸術をかき集める真紅。

    かつての冴えない自分から、思いのままに生きることを選べた真紅の人生はかっこ良すぎる。

  • はぁっ、 って溜息でる。

    ってな事で、原田マハの『#9 ナンバーナイン』

    久々のマハさん

    初期の頃のあのヒシヒシとした感じが懐かしくて堪らんかったね

    アートに対する貧欲さ、アートで繋がる人々、そんで友情、愛情、切なさ…。

    スピード感ある内容で中国四千年の歴史から現代までをタイムスリップする様な感じで一気読み

    中国美術は殆ど知らんかったけど、これ読んだら気になるよね古代、現代美術共に

    あと首のヘルニアも中々落ち着かないんで#9のマッサージを受けたい

    ホント溜息でるええ本じゃったわ

    2023年28冊目

  • 中国を舞台に、アート×恋愛を描いた作品。小説の世界に引き込まれて、まるで自分が旅しているような気分になった。
    原田マハさんの世界観、やっぱり好きだなぁ。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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