下り坂社会を生きる (宝島社新書) (宝島社新書 306)

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675451

感想・レビュー・書評

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  • まぁ、対談だからこんなもんかなっ?的な内容です。

  • 2009年発行で読んだのが2023年。
    その間に日本社会の根底が変わった感があり、書いてある事が現在にはつながらない部分がある。
    厳しく言えば先が見通せていなかったね、という事。それを仕方ないと思うか、そのための本だろうと思うかは自由だ。
    戦後日本社会が築いたストックが他国の(特にアジア諸国の)経済発展によって相対的に見劣るようになってしまい、文中にあった様な「下り坂」での社会的ストックという年金生活で日本人が豊かに暮らしていく事というビジネスモデルが不可能である状況になったのは想定外だったろう。まさか円安政策がここまで物価高を引き起こして低位安定国内経済を破壊するとは思ってもみなかったろう。
    今後も落ちぶれていくか、もうひと踏ん張りするのか、それは若い人の選択である。

  • 2009年12月出版なので、「下り坂社会」を前提にした対談。
    その後随分変わってしまったので、問題の論点が過去すぎる感あり。
    対談なので、結論がでないままなのが難点。

  • [ 内容 ]
    黄昏に向かう日本経済…あなたの「希望」はどこに?
    エコノミストと宗教学者が語る脱成長のススメ。

    [ 目次 ]
    第1章 成長神話の終わり
    第2章 政治家と官僚の下り坂
    第3章 経済学の下り坂
    第4章 大学の下り坂
    第5章 職業の下り坂
    第6章 お金の下り坂
    第7章 脱成長を生きる発想

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 下り坂社会とは、高齢化、人口減少、教育システムの崩壊など、すべてが下り坂の社会のことである。
     しかし、下り坂社会は悪いことだけではない。下れるということは上ってきたということだ。
    つまり、我々には成長した結果の貯金があるということだ。
     貯金を利用しながら、下り坂社会を楽しもう。リラックスして生み出されたくだり坂社会の生き方は、
    そのまま、同じく下り坂社会をいきる先進国のお手本となるかもしれない。 
     下り坂社会では、量的成長はみこめず、質的成長を望むしかない。
     異常な低金利であるにもかかわらず、消費は伸びず、経済のグローバル化のため、もはや一国では経済コントロールもできない。
     教育さえもサービス産業化し、大学でさえ自立の隠れ蓑のようになっている。
     仕事の中身が見えないため、目的意識を失う若者も多く、看護士などの資格職業がもてはやされてきている。
     貨幣価値は低下し、お金よりも、ルックスやカリスマ性など、無限の価値が高くなってきている。
     こうして下り坂のなかからあらたに生み出された価値観は、まさしく長い下り坂を生きる知恵となる。
     リラックスをして楽しみ、エネルギーをため、来るべきときに備えよう。
     これからは高齢化社会、40代で花開き、60代で再び花開くことさえできる。
     考えようによっては、ワクワクする社会ではないか。

  • もう社会に希望はないのか。
    はっきりとこの社会状況を認識しろよな!!って本で、
    エリートたちが語る処世術は、しょせんエリートのもの。

    上り坂の歩み方は、なんとなく分かっても、
    下り坂にはそれなりの「テク」と「認識」が不可欠、下り坂をリラックスして乗り切ろうといわれても、さ。
    お手本のなさをいまさらに感じる社会。

  • 当面右肩上がりな社会はないであろうと頭ではわかっているものの、なかなか肚に落ちて来ない自分のような人間にはとても味わいのある本。

    経済的な下り坂は社会的な統制の仕方を変える事で変更出来るのでは無いかと、無意識下に民主党政権に政権を移行したと考えると他のやり様があるのではないのかと問い続けるマスコミの報道も理解出来なくもない気がする。

    民主党自体は如何なものかと思われるが、下り坂に加速度付ける政党だとは前から言われていたからやむを得ないのかも。

  • 【内容】
    少子化、資本の海外逃避……日本の景気が上向く芽は、かぎりなくゼロに近づいてきました。経済学者の多くは認めようとしませんが、今後、日本はゼロ成長の時代を生きていくことになります。若者に欲がない。カネ余りなのにインフレが起こらない。本書は、ベストセラー『日本の10大新宗教』の著者・島田裕巳氏と、同じくベストセラー『すべての経済はバブルに通じる』の著者で気鋭の経済学者・小幡績氏による、異色の緊急対談。20世紀型の成長神話と日本はいかに手を切るのか? 新しい社会の構造、価値観について語り合います。

    【感想】
    うっすらとそうだろうなと考えていたことです。
    気の持ちようですね。

  • (2009/12/14読了)これからの日本に経済成長は期待するな、と(笑)

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著者プロフィール

島田裕巳(しまだ・ひろみ):1953年東京生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。 著書に、『日本人の神道』『神も仏も大好きな日本人』『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)『戦後日本の宗教史――天皇制・祖先崇拝・新宗教』(筑摩選書)『神社崩壊』(新潮新書)『宗教にはなぜ金が集まるのか』(祥伝社新書)『教養としての世界宗教史』(宝島社)『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)等多数あり。

「2023年 『大還暦 人生に年齢の「壁」はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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