- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796676175
感想・レビュー・書評
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バタバタと暴かれてくる事件の真相。想像もつかない結末で…良かった。小学生時代…私はどうだったかなぁ?
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面白くて、一気に読める。エンターテインメントとしては十分。初めから実行犯ははっきりしているが、裏の真相が徐々に明らかになる過程が楽しめる。ただ、上下2冊で1000円はちょっと高い。
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展開が早く意外な終わり方だった。
さまざまなところにあった伏線が回収され面白かった。個人的にはミステリーとしても面白かったが登場人物が事件のあった小学生から大人になり人格や性格といった本質が変わらないところがまた面白かった。
解説にもあったように小学校はほとんどみんなが通っていたこともあり共感しやすかったりリアルなものとなっていてまた一から読み直しても面白いんじゃないかと思う。 -
薬剤師・毒島花織シリーズとは、全く異なるテイスト。
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期待を裏切らない作品だった。こういう語り手が多い話は、誰かが話をねじ曲げていて真相が見えないというのがセオリーだが、この本では事件から30年の月日が経っていることからか、誰も故意的で悪質な嘘をついていない。自分の視点と、自分の理由と、守りたいものがあっただけ。だからか、とてつもなく悲しくなった。
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驚愕の真実に読む手が止まらない!
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30年前に起きた児童毒殺事件の調査を、ある男から引き継いだ人気ミステリー作家、櫻井忍。これまで過去を隠し続けてきた彼女は、自身の過去と真正面から向き合うため、当時の関係者のひとりとして調査を始めた。語り手によって異なる被害者の人物像、加害者が受けていた悪質な悪戯。そして毒を用いた殺害方法。悲惨な結末を迎えた事件には、複数の思惑が絡んだ驚愕の真相が隠されていた。
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うーん。
最後のエピローグは、なんだったんだろ。
書かれていなかったけど、クーさんと夏実が、きっと公園でイチャついてた二人で間違いないんだろうな。
そんなことはどうでもいいか。
クーさんに会ったなら、ちゃんとした動機が知りたかったような気もするし、夏実に会えたなら、もっと大輝への気持ちも聞きたかったような気もする。
前半面白かっただけに、なんだか不完全燃焼な感じでした。 -
『日常とは目に見えない時間の積み重ねであり、過ぎ去るだけのなんでもない瞬間だ。事件の後、私の手元に時間は残らなかった。すくった砂のようにそれは指の間からこぼれていったのだ。
見えない期限を打たれた、借りものの時間の中で、私はこわごわと生きてきた。
この平穏をいつ取り上げられるかもしれないという不安の中、自分の手元にはきっと大切な物は何も残らないのではないかという恐れの中、ただ息を潜めて、過ぎ去っていく時間を見つめていることしか私にはできなかったのだ。』
導かれるように謎が解けていくので、驚きはなかったけど、面白かった。