アリアドネの弾丸

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著者 : 海堂尊
  • ¥ 1,543
  • 宝島社 (2010年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796677417

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アリアドネの弾丸の感想・レビュー・書評

  • バチスタシリーズの第一弾を思い出させる。

    田口は、立ち上げ予定のエーアイセンターのセンター長への辞令を受け取ってしまう。
    しかし、エーアイセンターは法医学者、警察にとって、将来の大きな癌になるものであり医療が主導してはいけないもの、よって法医学者、警察はエーアイセンターを潰そうとする。
    そんな折、院内で2つの事件が発生する...

    冒頭、島津がなんかギクシャクしていたけど。まっ些細なこと。
    犯人はすぐにわかる。
    伏線ポイントもすぐにわかる。
    でもロジックが組み立てづらい、犯人へ繋がらない。
    白鳥の奮闘ぶり、神がかりの先読みは、ふんふんという感じで読める。
    しかしミストリーの糸が解けていく痛快さがない。あるいは解けてほしくなかったジレンマも起こさない。

    おもしろくない...とは違う。
    でも、うーん、読後感がもうひとつ。
    釈然としないものを残す巻だったかな。

  • 前半少しダラダラしたが、後半の謎解きで一気に引き込まれた。

    白鳥のイメージは阿部寛や仲村トオルのようなイケメンではなく
    奥田英朗の小説に出て来る伊良部医師なんだけどな・・・


    一連の海堂作品を全て読んでいる訳ではないので
    イマイチ全容が判っていない・・・

    でも面白かったです。

  •  田口・白鳥シリーズ最新刊。出てくる人物全員が味が濃すぎて、主人公の田口先生は今回も霞んで見えない。今回は広範囲に白鳥が活躍。電子紙芝居にでんでん虫、極北市との絡みを匂わせたり、とにかく伏線が多い。多すぎて私の中で回収できない。ラストは、高階病院長のタヌキ寝入りですべてが煙に巻かれる。
     ミステリーとしては最初の殺人の意味が薄いことが気になるか。

  • 白鳥嫌われてる。かわいそうなぐらい。あんなに一生懸命みんなを救ったのに。
    白鳥は本当の敵は宇佐見ではなく、宇佐見の背中に取り憑いている化け物だという。自分と宇佐見はその代理戦争をしていたと。その化け物を倒すために白鳥はこれからも戦っていくのだろう。

  • 久しぶりの海堂さん。なんだか「どうだ、どうだ」と行間から得意な様子がみえちゃって、数ページでちょっと引き気味になってる。こんなだっけ?言い回しが大仰というか「坊やだからさ」的な台詞も多いし。
    まずいまずい。入れずに焦る。
    とりあえず、「アリアドネ」ってミノタウルスのラビリンスで英雄にアリアドネが糸を託す、というそのアリアドネらしい。調べてみたり。

     とうとうエーアイセンターが東城大学主導で立ち上げが決まる。田口センセはうっかりセンター長になってしまった。
    田口センター長が率いる副センター長やアドバイザーは曲者ぞろい。司法のきな臭い動き、桜宮のお嬢の帰還。そんな中、事件は起こる。
    そうか、スピリッツやジャンプの漫画だと思えばいいのか。そう割り切ったら、わりとすんなり入れそう。
    ふたつ名の羅列もケンシロウ並みだけど、そういうもんだ。

    殺人事件勃発後は展開が早くて、激動の展開。
    久々にこのシリーズにミステリが戻ってきた。
    田口センセのヘタレな警察関係者対応も良かったし、その後に颯爽と登場した白鳥さんの謎解きもcsiみたいだった~!

    「いいかい、それこそヤツらのやり口なんだ。短調に、圧倒的な物量戦で、あたかも事実であるかのように偏向された情報が、無批判に垂れ流される。それは操作ですらない。ただ膨大な情報の海で溺れさせ、人々の判断力や感覚を狂わせてしまう。」

    東堂さんてタマゴくんのお父さんだっけ?

  • 海堂作品の登場人物たちが揃い踏み。
    「螺鈿迷宮」「極北ラプソディー」などの登場人物も出てきてうれしかった。
    海堂作品は残さずすべてを読んでおかないとね。

  • 解決・解決・解決で押し切る最後はさすがだ。

  • これまでの登場人物大集合。不穏な動きをしてた斑鳩達も表に登場。医療問題をつきつけつつ、さらに伏線ありのミステリー展開で早く次の作品が読みたくなるシリーズ。見た目はともかく、白鳥かっこいー。

  • 田口・白鳥シリーズ弟5弾。
    殺人事件、Ai、医療vs司法。
    闇は深い。
    すごい重くて、でもすごいスピード感!
    これに繋がるケルベロスの肖像。
    どんなふうに集大成に向かうのか?すごく楽しみ。

    久々に田口・白鳥シリーズ読んだから、
    次々に登場する知ってる登場人物をどんな人だったか思い出すのに頭フル回転!
    過去作品を読み返したくなる。
    やっぱり海堂作品は、読めば読み込む程おもしろい。
    私の頭の中には、相関図というより、むしろ桜宮という街が出来上がってるんだと思う。
    後半に入ってからのたたみかけは、やっぱり!さすが!って感じ。
    日時、細かい章分け、それぞれのタイトル。
    それがますます緊迫感を生んでる。
    やっぱり好きだな〜と再確認。

  • 登録忘れ。そして再読。
    ドラマ版とは大幅に違うのに、自分にとっては珍しくイメージが合致した。(原作だと皆さん素敵なミドルでいらっしゃるので)
    愛して止まないヤマビコユニットが登場してくれて、わくわくしながら一気に読破。海堂作品には一気に読ませる魅力があると再認識した。

  • 読了、50点。

    **
    ついにエーアイセンターが日の目を見ることになるが、そのセンター長に大抜擢された不定愁訴外来の田口は法医学教室と放射線科の板挟みになりつつも、日々の会議を熟していく。
    会議のメンバーには一癖も二癖もありそうな、元警察官僚や監察医、病理医、さらにオブザーバーに白鳥らが加わる。
    そんなある日病院内の高性能MRIコロンブスエッグで設置されている部屋で装置メンテナンス技術者の友野の死体が発見される。検視、Aiの結果自然死と判断されるが、ここから東城大学病院を未曾有の陰謀が襲う。
    **

    と言う訳でバチスタシリーズとしては5冊目。
    今更言うまでもないことですが、ミステリ作品としては出来はお察し、警察側が証拠を捏造し冤罪に持ち込めば被疑者被告側が如何に対抗するのが難しいか、がテーマの一つにもなっているが、捏造の強引さ、対抗策が作り上げられる過程での一人称視点となる田口の傍観ぶり、また情景描写の不足などもろもろの点でダメな点が多い。
    その点に関しては、このシリーズに期待していない、と言ってしまえばそれまでなのでこれ以上触れるつもりはない。

    次にシリーズとしての特徴の一つのキャラクターの魅力について。
    これは今までのシリーズが好きなら楽しめるとは思うが、私自身がバチスタシリーズ以外の桜宮サーガを数冊しか読んでいないおかげで若干わからない点があり残念。
    特に田口が通称「でんでん虫」と呼ばれた桜宮病院跡である女性を邂逅するシーンでその女性が誰かわからないのが非常にもどかしい。関係がありそうな『螺鈿迷宮』は読みましたが、田口視点ではなかったはずでどうにも思い当たる人物が浮かばない。

    キャラクターの魅力に付随する形で、私がこのシリーズの好きなポイントは、討論議論の応酬、と言うよりも、一応市民サイドに立つとされている、医療従事者サイドが、既得権益を確保したい官僚側や警察側を一方的にねじ伏せるシーンですが、この部分も今作はそこまで魅力を感じませんでした。


    さて、一応最後にこのシリーズならではの点として、Aiの新規性有用性などに関して。
    著者の主張は作中に散りばめられており、個人的にはここまで一方を悪しざまに書いてしまうと科学的というよりももはや宗教的、という印象。
    その上で技術的な面では、作中MRIが気体ヘリウムを検出可能としていますが、これがどうにも納得出来ません。その辺は暇があれば詳しい解説書を読みたいと思いますが、仮にこれが誤りであるならAiの万能性を宣伝したい為の意図的で重大な誤謬ではないかなと思ってしまう。

  • 田口&白鳥コンビ。
    これまで読んできた海堂作品での出来事が、この作品に結集して来た感じ。ファンには嬉しい演出です。お医者さんだからこその、医療機器や死体の緻密な描写。そこから、お話に立体感というか、現実味が生まれてくる。
    前作のイノセントゲリラの祝祭が、医療のシーンがほとんどなく、論理の展開に終始した。読後に納得できない気持ちが残った。そちらとの対比で、よりこちらの作品が楽しかったです。
    続きが気になる。

  •  ご存じ『バチスタ』から続く田口・白鳥シリーズの最新刊です。

     このシリーズは、考えてみるとミステリらしいミステリだったのは『バチスタ』と『ナイチンゲール』の2作くらいでした。後の『ジェネラル』『イノセント』は医療策謀小説とでも呼べるような趣でした。

     では今回のはどうかというと、まさに「原点回帰」。ミステリとしての『バチスタ』に胸をときめかせた読者にとっては実に嬉しい、あくまでも謎解きがメインのミステリ小説に仕上がっております。

     もちろん、だからといって『バチスタ』と大して変り映えのない作品かというと、全然そんなことはありません。作者は『バチスタ』以来、エーアイ導入を巡る策謀とそれに関わる個性的なキャラクターたちの人間関係を描き続けてきましたが、それが土台となって今回、いよいよ大輪の花が咲いたような印象です。

     そして、さらに物語は続きます。海堂作品を貫くテーマであるエーアイの導入も作品世界ではどんどん進んでおり、それゆえに次の作品はこれまでにない大事件が起きそうな気配すらします。乞うご期待、ですね。……個人的には斑鳩さんの活躍に期待大! なのですが。

     それにしても文庫版の島田荘司の解説は、なんか「頼まれて仕方なく書いた」みたいな匂いがプンプンするなあ。

  • 久しぶりにすごい面白かった!意外性抜群のトリック装置に驚きながら読んだ。このシリーズで一番面白いかも。

  • 読みかけで放ったらかしになっている本を
    この8月に片すぞー、という第一弾。

    イノセント・ゲリラの祝祭と極北クレイマーで
    海堂氏のミステリーに面白みを感じられなくなり、
    残念に思っていたのですが、
    この作品は、謎解きのテンポの良さと同氏の文章の小気味よさが
    戻っていて楽しめました。

    シリーズとしてはまだ続きそうな終わり方だったので、
    次作に期待します。

  • 田口・白鳥シリーズ第5弾。1作めの衝撃が戻ってきた、というのが感想です。病院内ではちょっとやりすぎな要素もありますが、スピンオフ作品も絡んだりして楽しめます。個人的には、最後の白鳥の謎解きのストーリーとそれに向かう準備作業の手際が、もはや小説を超えて素晴らしかった。

  • うむ、久々の基本コンビのお話で
    やりとりは楽しかったです。

    けど、

    田口センセは出来る男になりすぎだし。
    白鳥くんも出来杉君だし。

    つまらん。。
    まあ、キラー・ラビットがいやらしい味出してましたけど。
    殺人が堂々と起こっちゃう辺り、残念な感じですねえ。

    続編に期待!

  • 田口ー白鳥シリーズ。
    最後の一気に押す展開が面白かった。
    今までの話が少しずつ入っていてそこが面白くもあるけど無理矢理感も少しあり。
    また一連の作品を読み直したい。

  • 相変わらず白鳥と田口のコンビは面白い。白鳥の活躍が凄い。
    だけど、だんだん読むのが辛くなってきた。話が冗長。語りとストーリーが大仰。内輪受け。トリック論理も雑だが、アレがお題となっている以上、途中で予測もつきます。(笑)煮詰まり過ぎて惰性も強く感じる。AIネタもくどすぎるきらいがある。(AIについてはもしかすると現状を皮肉っているのかもしれないが、一般化されない理由は本当にコレか?とも思う。)
    少しキャラネタに傾斜しすぎているのではないだろうか。第~作目というのが余りにも強く出過ぎていて、予定調和しすぎである。小説としての物語の深化を望む。

  • 白鳥・田口シリーズ第5弾。
    最近、海堂さんの本から少し遠ざかり気味だったけど、やっぱり面白い☆メンバーが出そろってきた感じで今後の展開にワクワク。

    ミステリー色の強い作品で、田口先生のファンとしては、久しぶりのフル登場がうれしいのだが、あまりのワトソンぶりにいくらなんでも医師として大丈夫なのか、かなり心配になったカモ。。。


    図書館より
    読んだ期間:10/20〜25

  • おもしろかった!
    いつもどり読みやすく、サクサクと読了。
    作中で、トリックの説明をビジュアルを活用しているのを、文書として読むという矛盾!? 最初から映像化をを意識しているのかな?
    続きに期待します。

  • 白鳥サイコー!頭のキレが半端ない!
    さすがロジカルモンスター!

    宇佐美だけが悪者と扱われ、トカゲの尻尾切りの様な悲しい結末を迎えてしまった。
    宇佐美の裏で隠れている本当の悪を暴いてほしかった。こんなにも報われない死があるなんて。
    悲しくなった。

  • 何とも悲しい物語だった。ミステリーの物語で人が死ぬということはそんなに珍しくないのだが、こんな悲しい死に方もあるんだと思った。

  • 「「チームバチスタの栄光」から始まり田口・白鳥シリーズ5作目の作品。

    海堂氏の作品は病院を舞台にしたサスペンスが多く
    強引な設定ながら現代の主に医療の時事問題を絡ませて
    読者の興味を駆り立てる。

    今回も医療対司法を医療側の正義からみた話だった。
    実際にあったら大変な事件だけれどなくもないかもと思わせる。
    1のリアルと9のフィクションを混ぜあわせてスパイスを聞かせたようなそんな感じ。

    この著者の話は全ての登場人物がほぼ同じ時代の同じ世界で展開されている。
    なので、別の話の登場人物がこのシリーズにでてきたり、またその逆もある。
    この話にも、別の話への布石だなという人や事柄が出てきていた。
    今後の展開も期待したい。

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アリアドネの弾丸の作品紹介

東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。

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