アリアドネの弾丸

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796677417

作品紹介・あらすじ

東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 海堂氏のライフワーク「AI(死亡時画像診断)」や最新医療機器が出てくるミステリー。
    今回のターゲットは厚労省よりも警察組織。
    とても面白かったです。
    白鳥さんかっこいい。。
    海堂氏の作品は登場人物が被るのでとても面白く、読みやすい。
    今のところ全作品を読んでいます。
    まだまだ、続きそうな最後でした。
    次も楽しみ。。

  • 医療機器メーカーの技術者がMRIの撮像室で亡くなっているのが発見されます。事故なのか、殺人なのか...そして第二の事件が起こりますが、頼みの(?)高階病院長は容疑者として警察に引っぱられてしまい絶体絶命の危機に直面してしまった田口センター長。二つの謎を解き、東城大学付属病院を救うべく救世主は、あの白鳥技官。彼の仕事ぶりには惚れ惚れさせられました。

  • バチスタシリーズの第一弾を思い出させる。

    田口は、立ち上げ予定のエーアイセンターのセンター長への辞令を受け取ってしまう。
    しかし、エーアイセンターは法医学者、警察にとって、将来の大きな癌になるものであり医療が主導してはいけないもの、よって法医学者、警察はエーアイセンターを潰そうとする。
    そんな折、院内で2つの事件が発生する...

    冒頭、島津がなんかギクシャクしていたけど。まっ些細なこと。
    犯人はすぐにわかる。
    伏線ポイントもすぐにわかる。
    でもロジックが組み立てづらい、犯人へ繋がらない。
    白鳥の奮闘ぶり、神がかりの先読みは、ふんふんという感じで読める。
    しかしミストリーの糸が解けていく痛快さがない。あるいは解けてほしくなかったジレンマも起こさない。

    おもしろくない...とは違う。
    でも、うーん、読後感がもうひとつ。
    釈然としないものを残す巻だったかな。

  • 前半少しダラダラしたが、後半の謎解きで一気に引き込まれた。

    白鳥のイメージは阿部寛や仲村トオルのようなイケメンではなく
    奥田英朗の小説に出て来る伊良部医師なんだけどな・・・


    一連の海堂作品を全て読んでいる訳ではないので
    イマイチ全容が判っていない・・・

    でも面白かったです。

    • Exciaさん
      私も白鳥と伊良部医師がかぶります。
      私も白鳥と伊良部医師がかぶります。
      2012/05/30
  • 相変わらず白鳥と田口のコンビは面白い。白鳥の活躍が凄い。
    だけど、だんだん読むのが辛くなってきた。話が冗長。語りとストーリーが大仰。内輪受け。トリック論理も雑だが、アレがお題となっている以上、途中で予測もつきます。(笑)煮詰まり過ぎて惰性も強く感じる。AIネタもくどすぎるきらいがある。(AIについてはもしかすると現状を皮肉っているのかもしれないが、一般化されない理由は本当にコレか?とも思う。)
    少しキャラネタに傾斜しすぎているのではないだろうか。第~作目というのが余りにも強く出過ぎていて、予定調和しすぎである。小説としての物語の深化を望む。

  •  田口・白鳥シリーズ最新刊。出てくる人物全員が味が濃すぎて、主人公の田口先生は今回も霞んで見えない。今回は広範囲に白鳥が活躍。電子紙芝居にでんでん虫、極北市との絡みを匂わせたり、とにかく伏線が多い。多すぎて私の中で回収できない。ラストは、高階病院長のタヌキ寝入りですべてが煙に巻かれる。
     ミステリーとしては最初の殺人の意味が薄いことが気になるか。

  • 久しぶりの海堂さん。なんだか「どうだ、どうだ」と行間から得意な様子がみえちゃって、数ページでちょっと引き気味になってる。こんなだっけ?言い回しが大仰というか「坊やだからさ」的な台詞も多いし。
    まずいまずい。入れずに焦る。
    とりあえず、「アリアドネ」ってミノタウルスのラビリンスで英雄にアリアドネが糸を託す、というそのアリアドネらしい。調べてみたり。

     とうとうエーアイセンターが東城大学主導で立ち上げが決まる。田口センセはうっかりセンター長になってしまった。
    田口センター長が率いる副センター長やアドバイザーは曲者ぞろい。司法のきな臭い動き、桜宮のお嬢の帰還。そんな中、事件は起こる。
    そうか、スピリッツやジャンプの漫画だと思えばいいのか。そう割り切ったら、わりとすんなり入れそう。
    ふたつ名の羅列もケンシロウ並みだけど、そういうもんだ。

    殺人事件勃発後は展開が早くて、激動の展開。
    久々にこのシリーズにミステリが戻ってきた。
    田口センセのヘタレな警察関係者対応も良かったし、その後に颯爽と登場した白鳥さんの謎解きもcsiみたいだった~!

    「いいかい、それこそヤツらのやり口なんだ。短調に、圧倒的な物量戦で、あたかも事実であるかのように偏向された情報が、無批判に垂れ流される。それは操作ですらない。ただ膨大な情報の海で溺れさせ、人々の判断力や感覚を狂わせてしまう。」

    東堂さんてタマゴくんのお父さんだっけ?

  • 海堂作品の登場人物たちが揃い踏み。
    「螺鈿迷宮」「極北ラプソディー」などの登場人物も出てきてうれしかった。
    海堂作品は残さずすべてを読んでおかないとね。

  • 解決・解決・解決で押し切る最後はさすがだ。

  • これまでの登場人物大集合。不穏な動きをしてた斑鳩達も表に登場。医療問題をつきつけつつ、さらに伏線ありのミステリー展開で早く次の作品が読みたくなるシリーズ。見た目はともかく、白鳥かっこいー。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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