ランウェイ・ビート (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-4)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796678346

感想・レビュー・書評

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  • マハさんの本を探していたときに見つけた。
    ビートは美糸だった!イケてる男の子!
    もとはケータイ小説だったのかな。ひとつひとつは短編だけど、主人公(語り手)それぞれの熱を感じた。高校生が中心になっているからか、勢いがある感じ。
    みんなで作り上げていくことの楽しさを知った高校生たちの今後が楽しみ。彼ら彼女らの今後の物語も見てみたい。

  • 高校生の青春小説なのでおじさんの私にはどうかな?と思ったけど、マハさん作品は読みたいし。
    躊躇しながらも読んでみた。まぁ、読み出したら止まらない、止まらない。読みやすいのもあるけど文章に勢いがあって、内容が青春モノらしく、明るく楽しくて夢中で読んでしまった。モードの天才?ビートくんの活躍、アイドルモデルのミキティ、ビートくんに胸キュンする女の子達。楽しい小説でした。ポテンシャルは大切だし、信じるがことが1番重要。

  • 典型的なドタバタ青春劇。
    しかし、主題は
    まず自分で自分を信じなくちゃいけない。いくら他人に『キミには潜在能力がある』と言われても、自分で自分を信じてあげられなくちゃ始まらないのです(あとがきから引用)
    なんですね。これ、とっても大事と思う。高岸(ティモンディ)の『やればできる!』にも通じるよね。
    『やってやる!』の気持ち(そのためにしっかり準備は必須)。

  •  なにこれ。ヤバいんだけど。
     超おもしろすぎなんだけど。

     主人公その1である〈あたし〉、塚本芽衣ちゃんが表した気持ちを、そのまんま使わせていただきました。

     15歳の女子高生塚本芽衣(メイ)、クラスメイトで人気モデルの立花美姫(ミキティ)、同じくクラスメイトでパソコンオタクの犬田悟(ワンダ)、28歳のデザイナー南水面(ミナモさん)、この4人の視点から語られる、ポテンシャルにあふれた青春物語です。彼らがある日、飛び抜けてファッションセンスの良い15歳の少年溝呂木美糸(ビート)と、「運命の出会い」をします。彼らの人生が輝き出した瞬間でした。

     本作は、2007年に携帯サイトで連載された、いわゆるケータイ小説です。なので正直、そんなに期待はしていませんでした。それが、読み始めたらグイグイ引き込まれ、てか逆にグイグイ心に食い込んできて、ついには突き刺さってきて、私もいっしょになってハイタッチしたり大笑いしたり涙ぐんだり青ざめたりホッとしたりドキドキしたりハラハラしたりワクワクしたり、もう喜怒哀楽が止まらない! こんなにエキサイティングな小説は久しぶり。

     久々に胸がアツくなりました。さわやか〜な風に吹かれたような清々しさも感じています。15年前のケータイ小説とはいえ古さはまったく感じないし、物語の骨組みがしっかりしているので、若者はもちろん、大人も充分楽しめます。もっと広くたくさんの人たちに読まれてほしいと思いました。ラストはちょっと唐突に感じましたが、まぁ青春はいつだって唐突なもの、ということで。

     ちなみに私はヨーダ(ビートのおじいちゃん)が大好き! 私も、すこ〜〜ッ! と霧吹き攻撃を受けてみたいッ!

     あと、本作は2011年に映画化されてたんですね。しかも主題歌は同じタイトルでファンモンとか。全っ然知りませんでした。

  • ★★★★☆面白かったです。
    爽やか青春ストーリーという感じが良かったです。恋愛、笑い、涙有り(泣けるのは予想外でした)で、テンポ良く読めました。原田さんの作品には、いつも引き込まれていきます。ポテンシャルが今回のキーワードでした。歳を重ねても持っていたいと思いました。映画も機会があれば見てみたいと思います。

  • ザ 青春小説だとおもった。
    古いだけあって、言葉遣いも懐かしいものが多かった。読みやすく、内容も爽快で楽しいものだから一気に読めた。

  • 高校生とファッションブランド、ショーを開催して自らのブランド服の発表と、あり得ないか、みずみずしい文体は引き込まれて一気読み。

  • 子供向けだったー失敗…。と思いつつ読み進めたら面白い。
    さすが、マハさん。

  • ライトノベルというジャンルの定義がもう一つわかってないが、これはそこに分類されるべき小説かもしれません。気楽に読めます。第一人称でストーリーが展開され、それが何度か交代する形になっています。基本いい奴ばかりで、とにかくこれは楽しい小説です。
    原田マハさんの本はこれが2冊目。モードという言葉が頻繁に登場するようにファッションの世界と学校が舞台です。彼女がどういう作家さんなのかまだ全然見えてきません。それが結構楽しいのは結構はまりかけているのかもしれません。
    また次の本を入手したいと思います。

  • あとがきにある“ビートは「魔法使い」なんかじゃなくて、「魔法のアシスタント」なんです”って言葉がこの物語を象徴している。メイも、ワンダも、ミキも、ミナモも、ビートのアシストで自分のポテンシャルを全開にする、そして全員がビートをアシストして彼のポテンシャルを全開にする。オイラは職場や友人や家庭で周囲の人たちのポテンシャルを引き出せているかな?それができるくらい元気で明るくエネルギッシュに活動できているかな?自分のポテンシャルに気がついて自信を持って振る舞っていくことが、周囲を巻き込んでいく!ビートたちの成長はそれを教えてくれる。時には傷ついたり怪我をしたりしても、しっかり前を進む姿は若さの力だけじゃない。それも彼らが持つポテンシャルだ。若さを羨ましいと思うけど、同じようにアツい気持ちはオイラにもあるはず!ワクワクすることを始めよう。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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