売春未満~新・名前のない女たち 素人女性編

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680073

作品紹介・あらすじ

専業主婦、OL、教師、元アイドル…旦那や子ども、彼氏が出掛けたその隙に、隠れながらカラダを売る女たちの心の奥。

感想・レビュー・書評

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  • 騙す方が悪いのか、騙される方がだめなのか、、
    共感できる所はあまりなく、以前の著作より、突き放した感じがして、救いがないなーと思ってしまいました。

  • 名前のない女たち、の著者がエロ本の素人募集に応募してきた本人達への直接取材により自らを商品として少額を得る道にハマった女性達の実情を明らかにする。2000年代になって変わり始め2006年から何かが変わったという性市場は今や誰でも簡単に大金を稼げるところではなくリスクの割に稼げない市場になったという。それでも自らの意思で参入するものが後をたたない現実…。

  • 『日本の風俗嬢』を読んだので。
    全くそれまで風俗なり売春なりとは関わりのなかった女性が、ちょっとしたきっかけ(本人にとっては重大なもの)で裏社会に足を踏み入れ、一度踏み入れたらどんどん深みにはまっていく、といった実例が載っていて、なんともいえない気持ちになった。
    世の中の価値観は、流動的であり、でもそうそう変わらないところもあるんだろうなぁと思う。

  • 病んだ人が多いし、文章に愛がないというか、当たり前かもだけど、他人事だから、救いがないんで、不安定な時期に女性が読むと落ちる。愛がある文章というか視線のが読みたいって思った

  • うーん、似たようなエピソードの羅列って感じでこれはあんまおもしろくないなー

  • ○ノンフィクション作家、ライターである、中村淳彦氏の著作。
    ○風俗関係のフィールドワークとして、いわゆる“素人系エロ本”に撮影を依頼する数々の“一般女性”のインタビューをまとめたもの。
    ○「なぜ、裸になるのか」と言った基本的な質問はもとより、各々の倫理観や金銭感覚など、フツーと思われる人がどのように「道を外れていくのか」がリアルに伝わってくる。
    ○具体的な情報が豊富で、著者の考察ともども、大変興味深い。

  • エロ本の素人ページに裸を載せたひとたちのルポ。
    こういう仕組みになってるんだっていう発見があったのと、女性達がどういう思考回路で応募or承諾をしたのか知れたことが収穫。
    筆者がこのような女達の状況を哀れみ、性倫理の低さを軽蔑していることが書き口から伝わってくるが、このような問題を取り上げて本を出版しているということは問題意識があるってことかな。それとも利用しているだけかな。

    自分の若さや時間を利用して大金を稼ぐ姿はその後の人生を考えたら、確かに絶望的。どの人に対しても、この後どうするんだろって考えると暗くなっちゃう。
    性を売り物にすることを一概に悪いとは言えないけど、やるなら期限があることに自覚的であるべきだと思う。いつか抜け出さなくてはいけないなら、今抜け出した方がきっといいはず。
    お金が理由でないひとたちも、ずるずるといってしまうような気がする。「さみしい」とか興味なら、ふとしたきっかけで抜け出せるかもしれないのだけど、徐々に深みにはまっていくような業界のやり口みたいなのがこわい。

  • ここに出てくる女性は、全体の何%ぐらいなんだろうか?

  • 後味悪い本だった。
    出てくる女性も女性だが何より作者に悪意を感じる。
    しかしこの世の中どこに向かっていくんだろうねぇ…

  • 圧倒的な閉塞感というか誰一人として幸が無い現実を紡ぎ出す性のルポ。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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