魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680394

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  • 大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、16人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた……。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作家の遠藤浅蜊が贈る、マジカルサスペンスバトル!

  • 数万人に1人の割合で、本物の魔法少女になれる
    ソーシャルゲーム。
    しかし本物の魔法少女が過多になってきたので
    淘汰する、と言われる。

    人への善行で集まったキャンディーの数を競う。
    シンプルなルールだと思っていたら…な状態。
    え、これは某魔法少女になってください系かと思いきや
    そうではく、次々とその方向へと導かれていく彼女達。

    二人一組あり、チームあり、一人になっちゃったあり。
    かかっているのは命なのだから、それはもう…すごい。
    死闘を重ねているわ、寿命引換の道具は出てくるわ。
    怪しげな雰囲気なのもいるし、一体誰がどうするのか。
    驚きの正体だった彼女が、一番怖いですが。
    今までの言動については納得でしたが、だからこそ
    柔らかく、それだけを飲み込めたのかと。

    結局、大元がもてあましている行動をしていますが
    自分達が蒔いて刈り取らなかったのです。
    きっちりと枯れるまで、見守るべきでは?w

  • ネットの友達がオススメしてたので読んでみる。
    ラノベは敬遠してた所があるけど、この小説は割といい感じに読めた。

    変身後の魔法少女は必ずかわいい女の子になるという前提があるんだけど、その前提があるからこそ彼女(彼)たちの変身前の姿が書かれた時、そのギャップがツボに入った。

    マジックキャンディ集めから魔法少女同士の凄惨な殺し合いになっていく展開はパロロワ(ネットのバトロワの二次創作)を思い出してしみじみした。
    魔法少女たちの能力の応用の仕方が色々バラエティに富んでて面白くて、弱いとされている魔法少女がまさかの能力の応用で強者を倒す展開は驚きがあった。
    欲を言うなら、もうちょっとちゃんとしたアクションシーンを見たかったかな?
    トップスピードとリップルvsカラミティ・メアリは見応えあったけど。







  • アニメを観たので原作も(笑)

    ゲームから魔法少女になった少女(?)たちの
    生き残りバトルロワイヤル

    さくさく進みすぎて、あっけなく読了。
    アニメで先にストーリー知ってたので意外性は感じなかったけど、主人公のスノウホワイトはもうちょっとしっかりしろ!!と言いたくなります(笑)
    続きも読むけどw

  • 300ページに満たない分量で10名超の少女たちを死なせないといけないので、一人一人にかけられるページが少なかったのと、設定の意外な使い方や伏線の回収などの仕掛けがあるけれど描写が全体的にフラット。
    カラミティメアリ戦やクラムベリーvsチーム王結寺のバトルのアイディア自体はめちゃ好みなんだけど、こう、台本を読まされてる感がもどかしかった。

  • アニメが面白いので原作が気になり読んでみた。ライトノベルの文章は独特のクセがあり苦手なことが多いが本作は読みやすかった。最初は単なる魔法少女バトルロワイアルものかと思ったが、巧みな伏線と先の予測がつかない展開は良質のミステリのような驚きをもたらしてくれた。ストーリー展開の早さと、異能力バトルものとしての面白さは、山田風太郎の忍法帖シリーズを想起させる。

  • 面白いかどうか、読んでみてーと言われて読了。
    結構前の出版物なので、以下伏せずにネタバレ有りです、注意。



    ストーリーとしては、魔法少女版バトロワ。
    どんな能力を持っているかが、序盤の人助けパートと魔法少女大戦パートで異なるのは面白い。
    けどね、スノープリンセスの博愛主義で彼女が生き残るのは……運ゲーかよ、と思う。
    意外にリップルの存在感薄かったし……。
    黒幕のクラムベリーも……。
    というわけで、キャラクター消化が激しい!
    ラ・ピュセルとか、もうちょっと大切に終わらせてあげて欲しかった……序盤過ぎてびっくりしたよ……。
    バトロワ程のボリュームにしろとは言わないけど、やはりあの分量だからキャラクターを描けるというバランスがあるんだろうな、と思った。

    いろんな有名作品で、魔法少女もやり尽くされている感があるなー。
    シリーズもののようなので、魔法の国に殴り込みかけるスノープリンセスは読んでみたいかな。

  • 残酷かつ重たい読後感になると思って覚悟していたんだけど、割とサッパリとした感じ。

  • 個性ある魔法少女たちが規定人数までいかに脱落していくか展開が気になりさくさく読み進められた。
    復活等の救済措置はないので登場少女たちの成長を描く群像劇を期待すると辛いです。
    サバイバルレースものとして面白かったけれどサバイバルするはめになった要因がご都合的すぎて少々興が削がれるものがありました

    魔法少女というタイトルが先行有名作のまどかを連想させるのでどうしても比較してしまう

    まどかの場合は人間を家畜のように見ている価値観が全く違う地球外存在が人間の想いのエネルギーに目をつけたことがきっかけで、搾取されるために永遠に少女たちが悲劇に見舞われ続ける人類には回避しようがない絶望感があり、宇宙の法則を書き換えるという壮大なスケールで解決が図られ、そのカタルシスと、まどかが存在できなくなるが他に手がないというやるせなさがある。

    一方のまほいくでは、まどかのように宇宙のどこかにいるかもしれない地球外知性体という否定できない存在ではなく、魔法の国という完全フィクションの世界の、人間とそう変わらない思考と感情を持つ住人が現実世界に干渉している。
    干渉の要因が「不良品の電子妖精が性善説に則った管理をすりぬけて享楽のために不正に現実世界の少女たちに働きかけた」で
    まどかの古典SFの流れを汲む「ありうるかもしれない」という現代科学・哲学の観点から現実味・リアリティある要因と比べるとまたまた生まれたイレギュラーが要因、というところがどうにも都合主義に見えるところが興が削がれると感じる要因になっていると思った。

  • 160901読了。
    巻頭のキャラごとの魔法の説明は陳腐だけど、
    展開は読めず面白い。他の魔法バリエーションも見てみたい。

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著者プロフィール

1979年、新潟県生まれ。
『美少女を嫌いなこれだけの理由』で、第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞を受賞しデビュー。
代表作は『魔法少女育成計画』シリーズ(以上、宝島社)。

「2020年 『帝都異世界レジスタンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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