虐待児童お助け人 Dr.パンダが行く! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C う 2-3)
- 宝島社 (2011年2月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796680455
作品紹介・あらすじ
心理カウンセラー我妻は、「顔が凶悪すぎる児童カウンセラー」として、子どもたちの間で評判。アシスタントの隼人は、流行りのオレオレ詐欺をやってみたけど頭が悪すぎて即逮捕された過去を持つおバカキャラ(だけど子どもにはなぜか大人気)。シツケとの境目が難しく法的手段ではどうにもならない児童虐待を前に、ダメダメコンビは非合法な手段も厭わず対抗する-。ノンストップ世直しノベル。
感想・レビュー・書評
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児童虐待という重いテーマだけれど、登場人物のコミカルさで読みやすく書かれている。
同じ上村さんの「セイギのチカラ」同様、それぞれ小さな能力を持った人達が、ちょっとした悪に立ち向かう。まだまだ続編が期待できそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすいしテーマもいいけど、ちょっと内容が薄いと感じた。テーマの割に、深く考えずに読める書き方やストーリーになっていて、それが良い面もあるが、個人的には、あまり心に残る感じではなかった。
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虐待の状態が読んでいてつらい
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目つきが悪く、少しダークな主人公をイメージするのが少し困難だった。
児童虐待の描写はやはり胸が潰れそうな気持ちになる。それでもだいぶ抑えめな描写だったので助かったが。 -
JGG。日本にもそんな非合法な組織が本当にあったとしたら救えた命や壊れずにすんだ心はたくさんあっただろうな。
読み終わった今日も「揺さぶられ乳児 虐待か?」とのニュースをネットで見た。どうしてこんなことが起こるのか?「愛情を受けずに育った人間は上手く愛情を与えられない」と聞くが、もしかして年々いや代々と愛情は薄まってきているのか?
JGG結成とまではいかないけれど、一人ひとりの大人が地域社会を意識して行動すれば少しは効果はあると思う。本当に誤報であって「躾だ!余計なお世話だ!」と怒られたとしても、最悪の事態に比べれば屁でもない。
作品中に「人前で同じことを堂々とやれるかどうかが躾と虐待の区別」とあった。確かに街中で子供に理不尽に怒る区別の無い親も見かけることもあるが、その見分け方は効果があると思う。
虐待だけでなくイジメにも同じことが言えると思う。よく子供は「イジメてるつもりはない。遊びだ」と言う。「遊び」だと言うのなら互いの親の面前で同じような「遊び」ができるかどうかを問うてみるのも一つの手段かも知れない。
子供は大人が思っている以上に大人の愛情を必要としている。大人の方が恥ずかしがっていちゃ子供の気持ちはずっと開かないままだ。 -
ホント虐待って、境界線がわかりずらくて、見つけにくいと思った。
テーマは重いけど、内容はドタバタ。
ドタバタは嫌いじゃないけど、ドタバタしすぎて、話に入り込めなかった。 -
キャラクターが結構好きでした。
また、箱庭ってこういう風に解釈するんや!というところを少し知ることが出来て面白かった
また次回作があったらぜひ目を通したい -
やぱ上村佑さんは読みやすい。
さらっと読破
これ絶対続きでるよなー…
けど最近はセイギノチカラばかり -
弱者救済の視点で作品を描いた作品が多い上村氏らしく、本作は虐待児童を守るスペシャルチーム(?)の話。
目の付けどころやキャラクター造形は面白いんだけど、いかんせん内容が薄いので星3つ。
非常に軽く読めるので、ボリュームがある小説が苦手な人向きの作品ではないでしょうか。