連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 6-2)

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  • / ISBN・EAN: 9784796680899

感想・レビュー・書評

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  • 「刑法39条心神喪失者の行為は罰しない」
    一見無秩序な猟奇犯罪(吊る/潰す/解剖/焼)古手川に風車をくれた少年殺害は悪夢。カエル男正体は容疑者Tで一件落着は甘かった。事件はドンデン返し。

  • 面白かった
    どんでん返しのどんでん返し!
    サイコミステリーでグロいシーンが満載で、嫌気がさしますが、それでも全体としては面白かったです。

    ストーリとしては
    カエル男となずけられた殺人鬼による様々な犯行

    口にフックをかけられ、マンションの13階から吊り下げれあれた全裸女性の死体
    スクラップ場でつぶされた車から出てきた死体
    公園でばらばらに解剖された子供の死体
    河川敷で車いすごと燃やされた死体
    全てがカエル男の仕業?
    サイコパス?

    次は自分が殺されるのでは?とパニックになる市民
    このパニックシーンは正直必要?
    あまりに冗長です(笑)

    カエル男の目的は?
    そして、犯人は誰?
    といった展開です。

    テーマは刑法三十九条
    心神喪失者は罰せられない..
    更生はあり得るのか?

    しかし、グロい
    犯人との格闘シーンでは、古手川刑事ってすごい。不死身なの?
    なんで、ボロボロになりながらも行動できるの?
    ちょっと無理があるのでは?(笑)

    どんでん返しのどんでん返しで大満足な物語でした。
    お勧め!

  • 中山七里の読み始めは
    いちいちひっくり返る、卒倒しそうだったが
    慣れとは怖いものでー

    ➀吊るす
    ➁潰す
    ➂解剖する
    ➃焼く
    ➄告げる、こんな状態の遺体!想像がつかない。
    怖い、恐ろしい、なんてものではない。

    どんでんがえしの天才中山七里
    オドロオドロながら、それでも一気に読む。

    いつも、犯人は外れる私です。「推理もしないが

  • ミステリとしては秀逸だと思う。
    二転三転し衝撃の結末へ…海外ミステリのような展開で惹きつけられるのだが、読後感は良くない。

    グロテスクな表現や暴力シーンも多く何度か本を閉じた。
    意図的であろうと思うのだが、妙に艶めかしくおぞましく感じた。続編を読むかどうか悩ましい…



  • 連続殺人の方法が不気味というか非道。映像では見たくない。刑法39条(心神喪失者の行為は、罰しない)が最後まで影響する。こんな異常な殺害をする犯人が、精神異常ということで無罪放免される法律は、遺族のみならず周囲にとっても許せる事では無いように思う。犯人が早目に判明したと思ったら、どんでん返しに次ぐどんでん返し。最終の犯人が野放しかと思ったら•••因果応報?
    殺人と動機も不気味すぎて、犯人が判明しても読後のスッキリ感があまり無い。

  • 口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
    傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
    街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
    警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。
    無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?
    正体とは?警察は犯人をとめることができるのか…。

    最近、とっても良い作品ばかりに巡り合っていたので、
    エグイと噂で避けてきた本作を敢えて読んでみました(*'-'*)エヘヘ

    殺人事件の死体の様子の描写も酷いけど、
    そんなに気持ち悪くはならなかったが、
    虐待シーンや格闘シーン暴力シーンの描写は、
    迫力があるのかもしれないですが、
    長い、長すぎる(/△\*)
    読んでいてとっても気が滅入るし、気分が悪い。
    それが延々と続くからまいっちゃう。

    刑法三十九条の問題提起は考えさせられた。
    もし、自分の周りの人が何らかの被害にあった時、
    犯人が心神喪失や心神耗弱と判断され罪に問われなければ
    それは許せないって思った。
    とても重いテーマを問題提起し、
    そしてどんでん返しに次ぐどんでん返しにはとても驚かされたし、
    ラストもゾッとした。
    それだけに残念さが残りました。

    続編が発売されているようですね。
    続きは気になります(〃ω〃)

  • なぜ?

    なぜ、こんなにも長い時間積読にしていたのだろう...

    もっと早くに手にすべき作品でした。

    それほどの衝撃作!

    読みながら精神が侵されていく感覚は初めてかも知れない。

    そして何より痛い...(TT)

    「オフシーズン」や「ソウ」のようなスプラッター作品の痛みではなく、殴られ、刺され、折られ、血を吐く...リアルな痛み。

    現実的に想像が出来る範囲で描かれる肉体への苦痛の数々は読みながら恐怖を感じました。
    ※決してホラー作品ではありません※

    そんな本作は埼玉県警の渡瀬&古手川コンビが活躍する物語。

    最初の被害者はマンションの13階の階段からフックでぶら下げられた全裸の女性。

    そこに添えられた犯行声明。

    第二の被害者は自動車のスクラップ工場でプレスされた車のトランクから見つかった。

    そこにも同じ字体で書かれた犯行声明が。

    マスコミから「カエル男」と名付けられた殺人犯が飯能市民を恐怖とパニックに陥れ、捜査にあたる警察を嘲笑うかの如く第三の被害者が現れる。

    犯人に繋がる目撃情報も手がかりもないまま次々と繰り返される犯行。

    一見して無差別な猟奇殺人だと思われた事件に秘められていた被害者の共通点は名前が「あいうえお順」である事に気づくも、逆にその事が市民を恐怖に陥れ、あろう事か精神異常者のリストを開示しろと大挙して警察署に乗り込んでくる。

    大切な人を護る為、古手川は班長の機転に助けられ、有働さゆりのもとへ...

    ボロボロとなった古手川が犯人に気づき、犯人確保に向けてまさに命を懸け挑む。

    危機一髪のところで駆けつけた渡瀬たちに助けられ犯人確保でめでたしめでたし…

    では終わらないんですよね...

    物的証拠に本人の自供、しかしその裏に真犯人が...

    その事に気づいた古手川は既にボロボロとなった体で再び真犯人に挑む。

    いやぁ、ここでも死の足音が聞こえる程にボコボコにされちゃうんですよねぇ...(><)

    変に想像出来てしまうからこそ感じる痛みと恐怖。

    ここまで計算して描いたんですよね、中山先生?

    あまりの痛さに少し脱線しましたが、命からがら真犯人を確保し、ようやく平穏な日常を取り戻した。

    ...

    いや、本作にはまだ続きが...

    真犯人だと思われた〇〇をカゲで操る人物の存在...

    本作はこの1冊では完結しない。

    どんでん返しに次ぐどんでん返し、更にどんでん返し...

    続きが気になり、ページを捲る手が止まらない。

    だけど、痛みを避けようとする本能がその手を止める。

    「欲望」と「本能」の戦いが続く中、私の「欲望」が勝利し、読み終えることが出来ました。

    早く続編買いに行こっと!



    説明
    内容紹介
    史上初! 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい!」という声が続出した話題作。『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』に続く中山七里の最新刊。『このミス』ファン待望の作品が、満を持して登場!
    マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは? どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。
    内容(「BOOK」データベースより)
    口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。
    著者について
    中山 七里 (なかやま しちり) プロフィール
    1961年、岐阜県生まれ。花園大学文学部国文科卒業。『 さよならドビュッシー』(宝島社文庫)で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー。他 の著書に『おやすみラフマニノフ』(宝島社)がある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    中山/七里
    1961年、岐阜県生まれ。花園大学文学部国文科卒業。『さよならドビュッシー』(宝島社文庫)で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 目を背けたくなるような描写が多めだったので、そういうのが苦手な自分にはちょっとキツい場面もあった。しかしそれも含めてこの物語が成り立つんだな。最後まで惹きつけられっぱなしで一気に読み切った。面白かった。

  • 長期間積読したカエル男、読友さんのコメント、大どんでん返し且つ高評価ということで期待大で挑戦。最初はワクワクでしたが、最後のプラスαのオチは納得いかない‼️よく分からん。久しぶりに、え~~っ⤵️そりゃないよ!と心の中で叫ぶ始末。あまりにも設定が「あり得ない」でしょ?という感じで、遺憾の意を表します。カエル男という設定はしょうがないが、刑事の対応、市民のパニック、犯人の豹変にもリアリティー・蓋然性を感じなかった。誰にも感情移入できなかったのも原因かも。単なるホラー作品としてみるのであれば納得だけど。

  • 凄惨な描写に多少困惑もしたが、さすがのどんでん返し。最後は一気読みでした。
    中山七里作品はまだ数作しか読んでいないが、続編を含め他の作品も楽しみと思わせる一作でした。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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