名前のない女たち ベストセレクション (宝島SUGOI文庫)

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著者 : 中村淳彦
  • 宝島社 (2011年6月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796683975

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名前のない女たち ベストセレクション (宝島SUGOI文庫)の感想・レビュー・書評

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  • キュートな表紙ながら凄まじく破壊的な内容が含まれています。幼い頃から暴行や性的虐待を日常的に受けて育ったことによって授かった狂気と闇を抱えて生きる少女たちの嗚咽に耐えうる神経がある方のみ読むことをお勧めします。それでも地獄の沙汰を垣間見れます。生半可じゃないですし、その対話の記録を体当たり的に残した著者の偉業に素直に敬意を評したいと思います。

  • この人のインタビューは押しつけがましかったり有り体な同情的ストーリーに持っていかないから読みやすい。
    第一弾がコンビニ本で出てた時に読んでたんだけど、いつのまにかこんなにたくさん出てて文庫でシリーズ化されていたんですね。
    なんだか読むに堪えない部分も多いのですがたまに読みたくなってしまう。

  • どんよりと重たい本である。読後感が痛々しく、やりきれない。
    企画AV女優10人と、1人の風俗嬢と無名のAV男優のインタビュー集である。
    企画AV女優とは、アイドル扱いされる単体女優と違い、AVの作品のコンセプトとして、多くの女性の中の1人として出る。大雑把に言えば1人で主演をはれない無名なAV女 優といった所だろうか?

    この本に登場する女優のほとんどが、過去に深い傷を持っている。
    小学生時代にホームレス同然の暮らしをしていたり、幼少期に親から虐待を受けていたり、親戚や親から性的なイタズラをされていたり、と。

    インタビューの始めの方ではほとんどの女優が明るく振る舞い、エロい話をしているのに、質問が自分の半生に及ぶと、表情が曇ったり、声が小さくなったり、それでも質問を続けるインタビューアーにエグさを覚える。が、同時に彼女らの痛ましい過去に一歩も引かず、掘り下げていく姿勢にプロ根性を感じた。

    幾つも印象に残る話があったが、特に印象に残った話は、母親から虐待を受けていたある女優が中学から母親への復讐のつもりで援助交際をやっていて、それが発覚した時の事を振り返っての吐露

    「アタシは親に『イケナイ』じゃなくて、『どうして?』って聞いてほしかったの。ずっと、『どうして?』って言葉を待ってたんだけど、母親は一人で勝手に苦しんでるだけで、一度も『どうして?』って聞いてくれなかった。すれ違いばかりで、ザマミロって気持ちもあったけど、やっぱりわかり合いたかった。ずっと淋しかったよ」

    やりきれなくなる。
    確かに彼女達と同様に、いや、それ以上に人生に深い傷を負っていても、自暴自棄にならず、一般社会で頑張っている人もたくさんいると思うし、彼女達の生き方を全面的に肯定されるべきものではないと思う。
    が、一方で、彼女達のおかげで、俺は様々な人生を知る事ができて良かったかなとも思える。そう思える俺は、人間として浅ましいのだろうか?

  • 故・永沢光雄の名著「AV女優」から15年。やはり現実は変わらないことを知る。
    企画AV女優。昨今ではアイドル並の単体女優とは天地の差がある、業界最底辺。自ら、あるいは考え無しに進む彼女達の生い立ちを追う。
    親からの虐待、性的凌辱、家族の借金…。
    自傷行為にもみえる彼女達の自暴自棄さは、幼い頃に得られなかった肉親の愛情や自己肯定感をこの世界では得られるとでも思うからなのか。
    あまりにも悲惨で、切ない。

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