原発放浪記

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著者 : 川上武志
  • 宝島社 (2011年9月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796685351

原発放浪記の感想・レビュー・書評

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  • この本は12年間もの間、福島第一原発から浜岡原発まで、全国の原発を渡り歩いた原発ジプシー自身が書く原発作業員の生き様を記したものです。軽妙な文体とところどころに織り込まれるブラックユーモアが面白い。

    筆者はネットニュース等で名前が知られていたのですね。その辺のことはまったく知りませんでした。この本のことは前々から気になっていたのですが、今回ようやく読むことになりました。一言で言うと『原発ジプシー』よりも読み物としてはこっちのほうが面白かったです。もともと筆者には放浪癖があり、沖縄に行く旅費をためるのがきっかけで原発労働の世界に入っていくのですが、短い労働時間で普通に一日八時間働くのと同じだけの日当を手にしたことには感動さえ覚えた、という記述には、僕も少なからず放浪癖があるので納得がいきました。

    やはり、12年間も全国の原発を渡り歩いているだけあって、そこに働く人たちの描写については詳細なものがあって、筆者は酒と女とギャンブルの話題しか朝から話さない連中とは距離をおいていたのだそうです。で、仕事の合間に何をしていたのかというと近隣の図書館から借りてきた本を読んだり、パソコン教室に通ってパソコンを習い、HPを自分で作成したりなどのことができたからこそ、こうして貴重な証言が一冊の本になったのだと、読んでいて気づかされました。

    やがて、そんな彼も自分の所属している会社から不当に解雇をされ、自分の寮に一ヶ月籠城して抵抗したり、長年の原発作業のせいなのかどうなのかはわかりませんが、ガンを発症したこともあり、原発労働から足を洗うようになったそうです。現在は中部電力浜岡原子力発電所のある静岡県の御前崎市に在住しているそうですが、学者が難しいことをいっているものではなく、こうして現場を渡り歩いて原発労働に従事した人間が書いたものだからこそ、本書は読む価値はあると思っています。

  • 孫会社 孫孫会社とはいえ ここまで いい加減だと思わなかったな
    すこしの放射能被曝はかえって健康によい (20年前の関電職員)
    文句あるならこの浜岡からでていけ

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原発放浪記はこんな本です

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