要介護探偵の事件簿

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796686242

感想・レビュー・書評

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  • ドビュッシーのお爺さんの話。
    短編集だから読みやすかったけど推理としてはイマイチ。
    でもこの話の後あんな事件に巻き込まれるかと思うと切なくなる。

  • おじいちゃんが元気すぎる! 笑

  • 下半身不随の要介護車椅子老人の探偵小説。

    ・要介護探偵の冒険
    ・要介護探偵の生還
    ・要介護探偵の快走
    ・要介護探偵と四つの署名
    ・要介護探偵 最後の挨拶
    の5編収録。
    各タイトルはシャーロック・ホームズの作品名からだが、内容は全く関係ないようです。
    兎に角、主人公である要介護探偵:香月玄太郎のキャラがすごすぎます。
    小説としては、物語視点が変わるため、ちょっと読みづらいところもあるが、本格的ミステリーというより探偵小説そのものでした。
    時系列的には「生還」「快走」「四つの署名」「冒険」「最後の挨拶」となり、「最後の挨拶」のラストが「さよならドビュッシー」につながります。
    おそらく、続編はないと思われますので、要介護探偵キャラの活躍がこの5編に凝集されているといえます。

  • 下半身が不自由で車椅子に乗った反骨の老人が巻き込まれる事件簿。

    何かの作品のスピンオフだったようで…。知らなかったよ。
    そしてやっぱり邦文はしんどい。
    何がどうなんだかわからないんだけど、肌に合わないんだな、きっと。
    最初の密室事件で、とある探偵漫画の第一話目の密室殺人をくさすセリフが思い浮かんだんだけど、オチがマンマで脱力。
    もうそこからキャラクタに愛着とか持てなくなっちゃってw
    自分のチョイスが常に自分の好みと反対方向なんだな、邦文に関しては。
    という訳で、やはりまたしばらくは邦文から遠ざかる読書生活を送ることにする。

  • 時系列的には、さよならドビュッシーの前の話で、この主人公のおじいちゃんってこの後亡くなるんだなあと思うと、物語の中とはいえ、ちょっとさびしい気持ちで読み進めた。要介護の状態ながら、持ち前の性格(大胆不敵、反骨精神、口が達者)で周りで起きた事件を解決してしまう玄太郎おじいちゃんの活躍が描かれる。自身の関係する不動産で起きた殺人事件、おじいちゃんが倒れて要介護になった頃にリハビリ施設で起きた事件、町内で後期高齢者ばかりが狙われる事件、銀行強盗に巻き込まれた事件、知り合いの政治家が毒殺された事件、それぞれなるほどと思えるトリックとおじいちゃんの大胆な事件解決が面白かった。ネタもそれぞれ、年金詐欺や偽装建築、計画停電などの社会問題が反映されていたのが印象的。銀行強盗の4人の少年たちの話が、ことの顛末から最後に4人が署名するラストでほろりとしてよかった。

  • (収録作品)要介護探偵の冒険/要介護探偵の生還/要介護探偵の快走(チェイス)/要介護探偵と四つの署名/要介護探偵最後の挨拶

  • 読みやすい。玄太郎じいちゃんとみち子さんの掛け合いがすき。

  • 玄太郎さん、男前です。超人です。
    短編ですが、長編並に文章が緻密でほんのわずかな文面がトリックの紐解きになり、見逃せません。
    でも、「さよなら・・・」への伏線になる最終話では一末の寂しさを覚えます。

  • 「さよならドビュッシー」に登場した、印象的なおじいさん、香月玄太郎氏と介護者みち子さんとの探偵?小説!
    安楽椅子探偵なら、部屋で考えるだけだけど、車椅子探偵は走る走る!

    突然の病にたおれ、下半身不随の車椅子の生活を余儀なくされるが、
    そんなことでへこたれる玄太郎氏ではなく、自身の仕事関係での殺人事件、
    銀行強盗や、町内での老人に対する暴行事件、旧友の殺害事件、様々な場面でも反骨精神をモットーに、自身の考えを曲げずに突き進む・・・
    2件目の「生還」が、発想も謎もおもしろかったけど、こわかった・・・

    ああ、でも最後、岬先生が玄太郎を見送る場面・・・
    その先の、ドビュッシーでの事件を思うと、つろうございます・・・

  • この要介護探偵が秀逸。
    こんな人、地域にひとりいてくれるといいな。
    こんな人に認めてもらえる人になりたい。
    最後の挨拶で、みち子さんがあまり出てこなかったこと、岬さんが出てくるのが無理やりっぽかったのが残念だった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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