検事の本懐

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著者 : 柚月裕子
  • 宝島社 (2011年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796686822

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検事の本懐の感想・レビュー・書評

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  • 検事を辞め弁護士となった佐方が挑む難事件を長編で描いた『最後の証人』の感動の余韻そのままにシリーズ2作目を読んだ。これは5編からなる短編集。時代は遡って佐方が検事の頃の話。エピソード一つ一つを読んでみるとなぜ“ヤメ検弁護士”となったか分かった気がする。全編良かったが強いてえらぶなら佐方の父親の事件に迫った『本懐を知る』かな。人を思いやるという事がここまでくると自分が考えるそれのなんと陳腐な事か!と思えて仕方ない。長編の後の短編集なのに大満足♪『検事の死命』も楽しみだな(^O^)

  • 2012年の山本周五郎賞候補、そして2013年の大藪春彦賞の作品。登場する人物たちを著者の筆致でこれ以上のものはないというくらい練って表現している。それゆえ、主人公である「佐方貞人」をいろいろな人の目を通して描き、それぞれに検事「佐方貞人」という人となりを浮かび上がらせている。ストーリー自体は展開を予想できるものもあるが、その文章で思わず涙してしまうほどの作品も多々あった。「佐方貞人」シリーズの続編を読んでみたい。

  •  主人公・佐方の仕事に対する姿勢やその仕事ぶり、それを育んできた環境がミステリータッチでテンポよく描かれていて、とても読みやすいです。
     内容的には人情話という雰囲気だったけど、少し謎めいた主人公のその後の活躍が知りたいと思わせてくれました。
     でも、読んでいる途中に知ってしまった。。。これはシリーズ2作目ということを。また、やってしまった~!! と思ったけど、1作目があるということが嬉しい。

  • 佐方貞人弁護士が地方検事だったころのストーリー。
    「樹を見る」「罪を押す」「恩を返す」「拳を握る」「本懐を知る」の5編からなる連作短編集。

    ミステリ風の味付けもあるがその根幹は人間ドラマで、ちょっと予定調和かな~という側面もあるが、安っぽくない深みのある作品にまとまっている。

    思いがけずこの作品で泣いてしまったのだが、そんなのは私だけだろうか。
    最近続けて司法関連の本を読んだこともあり、その司法の限界というか、人が人を裁くという現実についていろいろ考えるところがあって、余計に心に響いたかもしれない。
    星5つつけようかな、どうしようかな、というところの4つ。

  • 前作『最後の証人』の主人公・佐方弁護士の
    検事時代のエピソードを綴った短篇集です。

    切り口としては、キムタクの『HERO』かな。
    もっと泥臭いけど、それがいい感じ。

    お話そのものは、読み始めてすぐに先が読める程度で
    ひねりは無いけど、前作同様、文章は丁寧で読みやすい。

    いずれストーリー性の高い小説が書ければ、
    直木賞にも手が届きそうな作家さんじゃないかな~。

    欲張りを言えばきりがないけど…、
    欲張りを言いたくなるような作家さんですね。

    欲張りを込めて、
    満点ではないですが、評価は高めです。

  • 『最後の証人』の佐方弁護士の検事時代を描く短編集。
    短いながらも、一つ一つが読み応えのある短編でした。

  • 3.5 このシリーズも面白い。

  • 3作目 VeryGood

  • 法曹ミステリーは初めて読みました。
    よくあるような人間ドラマだと思いましたが、心を打つものがあります。
    伯方検事のキャラクターも個性的でいいですが、あと一歩って感じもします。
    構成はいいと思います。
    「最後の証人」も読んでみたいです。

  • この著者の本は初めて読んだ。
    こういう検事さんが本当にいてくれたらいいのにと思った。
    心温まる短編小説。

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検事の本懐の作品紹介

県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。出所したばかりの累犯者が起した窃盗事件の、裏に隠された真実を抉る(『罪を押す』)。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する(『恩を返す』)。東京地検特捜部を舞台に"検察の正義"と"己の信義"の狭間でもがく(『拳を握る』)。横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く(『本懐を知る』)。骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、見事に融合した極上の連作集。

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