21面相の暗号 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796687607

感想・レビュー・書評

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  • はじめはドタバタ話?とも思ったけど最後はほっこり…いい終わり方だった。すっかり忘れてたけど、グリコ森永事件の真相ってどうだったんだろう…,

  • ミステリと言うより、冒険活劇か(^ ^
    偽札に仕込まれた暗号をたよりに、
    「日陰者」達が暗躍し、狐と狸の化かし合い(^ ^
    何が本当で何がウソで、何を信じて良いのやら...(^ ^;
    最後の最後まで気を抜けない(^ ^

    主人公は、前作に引き続き「謎の女」に振り回される。
    さらに「持って生まれた不運体質」のおかげで、
    あちこちで悲惨な目に遭う(^ ^;
    殴られ、縛られ、鳶に油揚をさらわれ...
    それでもめげずにあがき続けるタクローくん(^ ^
    前作に続き、シエナとはさらに良いコンビニなったか(^ ^

    さらに今回は、もう一つの大きな事件が絡む。
    どちらも、いわゆる「グリコ・森永事件」と縁が深く、
    人的にもタイミング的にも絶妙に絡み、
    お互いに大きな役割を果たす結果となる。

    例によって謎解きなので、細かくは書けませんが(^ ^;
    いや〜、でも痛快(^ ^ 読んでて面白かった(^o^
    読むのに結構頭使いますが、読後感は爽快(^ ^
    このスピード感、スケール感は、ぜひアニメ化を(^ ^

  • 「このミス」大賞の前作「パチンコと暗号の追跡ゲーム」の続編です。
    前作も面白かったのですが、こちらの方が断然面白ったです。主人公のプログラマー経験が有るパチプロが、凄腕の名探偵の如く推理を展開するのにはちょっと無理がある気もするのですが、それはさておき面白かった!グリコ・森永事件をモチーフにしながら、事件の真相が本当にそうだったのかと、思わせるような所もよく出来てました。
    犯罪者みたいなキャストなんですが、正義の味方みたいな、ルパン三世っぽい感じで、エピローグはまんまルパン三世の心地よいエンディングの様でした。

  • 偽札と誘拐

  • 面白かったです。ストーリーもユーモアも謎解きも…全部引っ括めて総合的に◎です✨グリコ森永事件を元にしていますので、これに詳しかったらもっと楽しめたかと思います✨ 山岸・シエナのキャラが定着しつつありますし、続編いただけると嬉しいです。

  • 伽古屋圭市氏の初期の長編。この頃は現役パチプロ作家というのが売りだったみたい。仕事の報酬に偽金を掴まされた主人公たちが、偽札の中に暗号を見いだしてというストーリー。裏社会の悪党どもによるコンゲーム小説と読めなくもないのに、主人公二人を含めやたらと人の良いキャラクターの多さが目立つ。普通はむしろ悪ぶるところだと思うが。この辺、後年の作風の片鱗がもう現れているのかも知れない。

  • ハードボイルドもどきの書き方が気分を害するので50ページでリタイア

  • 前作パチプロ・コードが大好きで、続編が出ていた事に最近気がつきました。
    グリコ・森永事件や、キツネ目の男など実際にあった事件をベースにその犯人の素性やその後、表向きはこういう事になっているけれど、実際は…とか、フィクションなのだけれども、ツイッター、某掲示板など実在する身近なものがリアルに絡んできたり、複数のキーワードが読んでいくうちに1本の線につながっていく展開は秀逸です。
    偽札や大金を要求する者が出てきて、誰が犯人なの?というお話かと思って読んでいたら、犯人は話の途中であっさりとわかります。
    話の面白さはもっと深い所にあって、そこが予想を裏切られて面白かったです。
    シエナの計算ずくの無邪気さや、それに振り回される山岸のやり取りも楽しかった。
    前作を読んでいなくても楽しめるけれど、前作を知っている方が人間関係がわかりやすく、より楽しめるかなと思いました。

  • 期待より面白かった。
    シリーズものなので詐欺系のライトなストーリーかと思いきや、かのグリコ森永事件をうまく組み込んだ構成の謎解きものだった。
    暗号の発想も適度に捻りがあってよいと思います。

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著者プロフィール

1972年大阪府生まれ。公務員退職後、『パチプロ・コード』で第八回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し2010年にデビュー。

「2017年 『散り行く花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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