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【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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著者 : 乾緑郎
  • 宝島社 (2012年1月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796687874

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【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

  •  本作は第9回「このミス」大賞受賞、この世界は仮想現実である10の証拠とか、YouTubeで丁度見てて、この小説のテーマと合致しているので驚いた。昔から、SF小説では何度もこのテーマは取り上げられているらしい、昨今はアカデミックな研究機関で仮想現実論なるものを提唱する人たちが増えたってことなのかもしれない。あと「記憶が人間に意識があると錯覚させている」とか・・・知らなくてもよい事を知る苦悩ってある(笑

  • このミス大賞だったし、友人の勧めもあって読んでみました。私には、センシングが上手く受け入れられず…最後まで「ん?」って感じでした。

    今のところ再読はないかなーとは思っていますが、モヤモヤしたままも嫌なので。いつか再読しようかな…いつか。

  • うーん、まあ、大賞取ったというぐらいだし、優れた作品だとは思うけど、残念ながら私は半分ほど読んだところでこれがどういう物語なのかがあらかた予想できてしまい、さらにまた少し読んだところでその予想が当たってしまって、そこからは惰性になってしまった...

    「アルジャーノンに花束を」とか、筒井康隆氏の「ロートレック荘殺人事件」とかも思い出すけど、昔SFとかさんざん読みまくったせいで、こういう小説はもう素直に楽しめないのかも知れない...

  • キーとなる "赤い布を付けた竹竿" の散りばめ方と "謎" の散りばめ方が上手い。
    現実の曖昧さ、"胡蝶の夢"感がよく伝わってくる。

    作品は良く入り込めたが、ただ、帯でネタバレをしているのが、大きな欠点......

  • 余り読後感のよい作品ではないが、情景描写やエピソードなどにリアリティもあって、まずまず楽しく読めた。
    バランスの良い作品という印象。
    時間空間が交錯するので、苦手な人はちょっとわかりにくいかも。

  • 植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」が開発された日本。少女漫画家の淳美は、自殺未遂を起こして数年間意識不明に陥っている弟の浩市と対話を続けている。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いかけに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。そんなある日、謎の女性からかかってきた電話によって、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こりはじめる…。『このミステリーがすごい!』大賞第9回(2011年)大賞受賞作。,"
    少女漫画家の和敦美は、自殺未遂を起こし意識不明の弟・浩市と、SCインターフェースという機器を通じてコミュニケートする最新医療技術センシングにより、対話を続けている。


    浩市がなぜ自殺を試みたかは不明であり、その原因を探らなくては、仮に浩市が意識を取り戻したとしても再び自殺を繰り返す恐れがあると、担当する精神科医・相原から言われていた。



    同じ頃、仲野泰子という女性から連絡があり、敦美は会いに行く。


    彼女の息子である由多加は敦美の熱心なファンであったが、浩市と同様、自殺未遂を起こしていた。


    敦美は最近まで由多加が浩市と同じ「西湘コーマワークセンター」に入院し、センシングによる治療を受けていたことを知る。


    泰子は息子の死に不審を抱いており、患者同士の意識が機器を介さずに混乱する憑依(ポゼッション)という現象について語った。

    そして息子の死の真相を昏睡状態にある浩市が知っているのではないかと考え、泰子は浩市とのセンシングを求めてくる。


    漠然とした不安を感じながらもそれを許した敦美だったが、その直後から敦美の身の回りで不可解なことが起こり始める。


    浩市とのセンシングの最中、敦美は幼い頃に描いた首長竜の絵のことを思い出す。


    それは初めて会う母方の祖父に、絵が得意だった敦美がプレゼントのために描いたものだったが、一所懸命に描いたそれは、祖父自身の手により「こんな恐竜がいるわけがない」と無惨に目の前でマジックで脚を描かれて破かれてしまった。


    敦美はそのことがずっとトラウマになっていたが、浩市とのセンシングでそれを思い出し、手掛かりを求めて幼い頃に家族で訪れた島へと向かう。

    崩壊していく夢と現実の境に、敦美は徐々に自分が現実の世界にいるのか、それとも意識化をセンシングしているのかの判断がつかなくなっていく。

    えらい難しかったよ

    カタカナが多かったしね。

    でもさ、ドエスの王子様に借りた初めての本だから大切に読みたいと思って読んでたら夜中になっていた。


    この一晩で本を読む行為はまわりに大変驚かれると気付いたww


    さて話の中身

    このミス大賞ってのもあってめっちゃ期待して読んだんだけどなんかすっきりしない・・。


    最後の過ちの一晩の話と岬のオチは面白かったしけっきょく最後に自殺の意味がわかってよかったねとはなるんだろうけど。


    でもさぁなんかもうどれが現実で夢でわけわからんくなるんよ。

    えっ、じゃああれも夢なわけ?とかなる


    どれが現実でどれが夢かわからなくなるってのはわかるけど

    もしかしたらこれも夢かもってなると怖いよね。



    いま私はそれなりに楽しんでいるので起こさないでください

  • 昏睡状態の患者と会話できる機械って設定でSFっぽいが、そこが主たるテーマにならず、現実と非現実の曖昧さが常に描かれる。とても妙な気分になる。
    ラストがそれほど意外なわけでもないが、それなりには楽しめた。ただ、読み直して確かめたいという気持ちにはなれない。

  • 2016/8/8宝塚西図書館から借りた。

  • 2016年6月22日
    小岩のサイゼリヤで読み終わった。全会一致で大賞だったそうだ。なるほど。俺が読む前に読んでいた人が、「オチが語りかけてくる」と言っていたが、的確だと思った。

  • 何度も繰り替えされる現実と夢のシンクロ。現実よりリアルな夢は「草の根ネット」の住人のように一人で作り出したものなのか。それとも自ら命を絶とうとしたこのの罰なのか。バナナフィッシュに出てくるシーモアは本当に現実かどうかを確認したくて引き金を引いたとある。淳美の最後も、現実かどうかをたしかめたかったのか、それとも現実ではないことを悟った上での絶望からなのか。あるいは土足で入り込んでくる武本からのセンシングを拒絶するためなのか。この武本という存在は、実は読者そのものなのかもしれない。

  • これは、まったく肌に合わない話だったな。
    胡蝶の夢だかなんだか知らないけど、自分的にはフェアじゃないと思うけどな。

    読み進めている間、実はそれが夢の中の話だったり・・・。半分を過ぎたあたりで、けっこう苦痛だったけどなぁ。よっぽど投げ出そうかと思った。読んでいても、それが現実の話なのか夢の中の話なのか解らないんじゃ、自分の読解力では落ち着いて物語に入り込めない。
    もっとも、最終的には、全部が夢の中の話でした!ってオチなんだけど・・・。
    こんなの、自分の感覚だと反則ギリギリ、と言うか、反則なんだよな。

    文章もリズム感が無いというか・・・。
    現実か夢の話か解らない内容を、リズム感の無い文章で読むのは苦痛だった。

    そもそも「SCインターフェース」って何だよ?(笑)
    中途半端にSF的な要素を入れるもんだから、よけいにつまらなく感じた。SF的要素をいれるなら、もっと丁寧に説明しないと・・・。

    ☆1個

    背表紙~

    第9回「このミス」大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり━。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。

    う~ん、この背表紙の説明、正確じゃないよな。
    まぁ、この作者、もう読むことはないだろうから、どうでもいいけど・・・。

  • 自殺未遂で昏睡状態になった弟と、最新の科学技術により精神で繋がり
    自殺の理由を探す姉。 

    過去に起こった出来事と、脳内と現実が交錯するミステリ。
    サリンジャー著「バナナフィッシュにもってこい日」が下地にある、俗にいう
    胡蝶の夢系のお話。漫画家の主人公と、自殺未遂をした弟が仮想現実で
    交錯する内にどんどん現実が希薄になっていく。

    ただ、ミステリ読み慣れてると「これって……そうだろうなー」って
    展開になるのはしょうがない。これだけでも分かる人には「あぁ、そっち系ね」と
    言われそうだけど、読んで読みやすいのは確かだった。

    どれが夢でどれが現実か、本当に起こったのは何か、本当の過去は?
    そんな展開がめくるめく進んでいくので、こういう曖昧模糊とした
    夏の日の幻のようなけだるい感じが好きな人はおすすめしたい。

  • 胡蝶の夢
    蝶になった夢を見ている人がいる。だがそれは、蝶が人になった夢を見ているのかもしれない。
    ミシンとコウモリ傘
    コーマ昏睡ワーク
    我々は夢の中ですら自分が覚醒していると考えることがあるから、その区別は明確には出来ない。知覚はすべて偽物であり、今の自分は夢を見ている可能性がある。デカルト
    演繹法
    クオリア
    赤色を赤色と感じる心、心地よい音楽を心地よいと感じる心、怒り、笑い、その他の現象学的意識
    クオリアを持たないものをフィロソフィカルゾンビと呼ぶ フィロソフィカル 哲学
    俺が貧乏くじを引いてばかりなのは、俺に教養がないからだ

  • 『胡蝶の夢』の事は皆一度は考えちゃいますよね。

    ホッペタ抓るか、デカルトの様に強い意志と供に『我思うゆえに我有』でねじ伏せるしかないですよね。
    でも、たまに余りにも勢い余ってピストルで頭を撃ち抜いちゃう人も、話の中ではいるんでしょうかね?

    夢だろうが現実だろうが連続して明日がやってくる以上は今の最善を尽くすべきと思います。



    サリンジャー読んでみたくなりました。


    意識障害の人とコミュニケーションをとる方法『SCインターフェイス』これを使って自殺未遂で昏睡状態の弟とコミュニケーションを取る主人公の和淳美!
    物語は過去と現実?と非現実が行き来する!!

  • 少女漫画家、アシスト、編集者を登場させて現実的な話をしながら、自殺した植物状態の弟と意思疎通を図る話。現実と虚構が折り重なり、どちらが本当かわからなくなった。最後に看護師武本と色紙についてやり取りし、拳銃を引く場面にあれっ?となった。

  • 文章がうまい。引き込まれた。
    リアルとして感じている現実は本当は違うかも…という足元がぐらつく感じを楽しんだ。
    最後は不思議であっという間に終わる。若干物足りない。

  • いわゆる推理物というよりは、確かに物語は謎めいているんだけど、ホラーとかサスペンスみたいな雰囲気。そんなに人が死にまくったりするわけでも無いのにね。
    面白かった…ちょっとわくわくしちゃうような不思議さが、そのまんま薄気味悪さにすり替わっていって、なあんだと思わせてからの、この読後感!!
    「夢からから醒めてもまた夢」「胡蝶の夢」といったテーマから、なによりもそのクラクラする舞台の見事さから映画インセプションを連想したけど、あれから単純娯楽をぬいて、空虚なホラーのようなうすら怖さを漂わせたような…、いやあもう、本当に、「このミステリーがすごい! 満場一致!」って感じだわ。珍しくまるでエッセイしていない、読書感想文していない解説(まさに解説)の通りだわ。素直に浸って楽しめた。

    いやーーすごいものをよんだーー。
    ラストシーンはどう説明すると説明つくのかなぁ、つかないものかもしれないけれど、偽物のサイン掴まされた人がどうなるか予想ついて仕込んでたとか…いや無理があるかな。

  • 漫画家の淳美は、「SCインターフェース」を使用し、自殺未遂を起こした弟と対話を続けている。そんな淳美の周囲で不可思議な出来事が起こりはじめ、真相が徐々に明かされていくという物語。「胡蝶の夢」の話が出たあたりで、物語の展開やオチまで予想がついてしまいましたし、今までにもこんな話あったよなーみたいな感じでした。映画のインセプションより前に作られていたようですが、結局のところ「胡蝶の夢」にストーリーを付けただけのような内容。それほど面白いとは思いませんでした。

  • 広げておいての後半の薄さが、読みながら残りページの少なさと相まって辛かった。

  • 我夢に胡蝶となるか、胡蝶夢に我となるか。所謂胡蝶の夢と言うものです。インナースペースの考え方を太古に考えていた先人はすごいです。
    この本は、意識不明の患者と意思の疎通をする事が出来るシステムを通じて、この胡蝶の夢をテーマに現実と想像の世界の狭間を描いています。テーマの割にごちゃごちゃしていないので理解し易かった。
    ちなみに僕も若い頃こんな事考えてましたが、大人になってとりあえずごはんたべなきいけないので、それどころじゃないですな。おほほ。

  • この人サリンジャーなんぼほど好きみたいな、文体も似せてある。  だんだんに事実が現れるのは面白いがラストシーン同じでエンドとは、少なくともあの短篇はフラニーとゾウイの複線だと思う。このラストでは救われない。

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