僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)

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著者 : 友井羊
  • 宝島社 (2012年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796688239

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僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

  • 「僕はお父さんを訴えます」小さな出来事を発端とした軽いノリを絡めた法廷ぽいものかと予想していた。

    ページをどんどんめくっていった。
    予想以上の結末だった。
    泣けた。
    温かいものが零れた。

    話は...
    少年光一が大切にしていた飼い犬が瀕死の状態で発見された。
    光一はリクをつれ病院へと駆け込むが間に合わなかった。
    診断の結果、虐待と判断され、光一は父親が犯人ではないかと疑う。

    子供らしい振る舞い、軽い推理トークもいい。
    随所に今の社会が抱える暗の部分も絡まっていく。
    ただ温かいだけの撫で終わりでない。

    おもしろい小説だった。
    友井羊、他の作品も読んでみよう。

  • 文章がうまく、テンポよく読みやすい。
    丁寧に描かれる裁判の過程は、興味深い。
    真相には予想がつくものの、それでもなお、主人公の思いが胸を打つ。
    苦みのある話だが、希望が感じられるラストで、じーんときた。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-4d39.html

  • <法廷ものかと思ったら>
    逆転を魅せるというより過程を描く丁寧さがあった.
    ミステリとしての面白さはそれほど.
    正直合わなかった.

  • 子供の犯罪は、親を逮捕(指導・監視)しない

  • 途中あたりで、結論は予想できたけれど良い作品でした。
    裁判ねぇ…

  • スープ屋しずくの作者。この作品がこのミス大賞の優秀賞を取ったそうだ。面白かった。DV、虐待というテーマはありがちだし、なんとなく先が読めるけど、やっぱ中1の息子が実父を訴えるという構成は面白かった。しかし、DV、虐待がありがち、というのも悲しいものだ。光一の「父は正しい」という思いは虐待が発覚しない要因の1つのようで悲しい。子どもは何と無力なものか。しかし、父が母を殺したに違いない、とは思ったけど、やっぱ光一がリクを虐待して殺した、というのはありがちなんだろうけど、やっぱ切ない。好きなのに手をあげてしまう。それは人間同士も一緒なんだろうか。たとえ母が自殺だったにしても、追い込んだのは確実に父であり、父が殺したと言っても過言ではない。しかし光一には隣家にすんでいたそよや義母の真季や弁護士を目指していた敦という素敵な協力者がいたことが何よりも宝だ。偏見のない大人が近くにいることがどれだけ子どもの助けになるか。それでも父に刃向かえないんだもんなぁ。しかし、本の後ろにある、このミスがらみの本の紹介文はどれも面白そうだ。何冊か実際読んでいまいちだったのもあるはずなのに、もう忘れちゃって、また読みたいと思ってしまう。チームバチスタとか再読しようかな。

  • 愛犬の死をきっかけに息子が父親を裁判で訴える物語。
    重いテーマだけど、継母や敦、さーしゃのおかげで息抜きができて良かった。
    裁判の準備シーンはソロモンの偽証を思い出した。

  • どなたかのレビューを見て面白そうだったので図書館へ。
    なんだか登場人物全員が微妙にムカつくというか腹の立つ感じ。
    かといって悪い人たちでも無さそうなのでなんだかモヤッとしていた。
    「まさかの結末」みたいな感想が多かったのできっとどんでん返しがあるのかなと思いながら読んだが、思った以上のどんでん返しだった。
    なるほどまさかの結末である。
    そうかそう来たか。
    そして腹の立った理由もなんとなく。
    それに気づかないこいつらに腹が立っていたのかも。
    期待以上の面白さと読みやすさ。
    かなり面白かったです。
    ハイ。

  • テーマ的にはかなり重いけど、テンポよく展開もすばらしい。3作読んだけどどれもかなり面白くて、いま現在一番好きな作家さんっていえるかも。相性がいいのかな。

  • このミステリーが凄い大賞の10回目に優秀賞を取った友井羊氏の作品『僕はお父さんを訴えます』を読了。非常に軽い文体なのでライトノベルといった感じなのだが、まあこのままじゃあ終わらないようなあという予感は読み始めた当初からあったが、やはり大きな展開が最後にやってくる。展開も雑ではないし、主人公の周りで彼をサポートする人たちの人物描写もなかなかの物なのだが、やはり咲きにくる展開がある程度早い時点で予測できる部分もあるのが大賞ではなく優秀賞だったゆえんだろう。でも決しつまらない本ではないので軽いサスペンス物を探している人にはおすすめします。

  • 普通に読んでいると後半で思わず「何っ!」って言ってしまう展開。ある程度は予測できる部分はあったけどラストの謎解きの流れは素晴らしい。読みやすくあっという間に読み終わってしまった。ちょっと切なさの残る作品だが面白かったです。

  • このミス大賞優秀作。このミス大賞って正直あんまり期待してないんだけど、これはまぁまぁ楽しめたかな。愛犬を父に殺されたことで父を訴えることにした主人公の少年。弁護士志望の年上の友人、美少女のクラスメイト、美人の継母に協力を得て、法廷で決着をつけようとするが、審判は思いもよらぬ方向へ…。よく読んでいれば伏線には気づけたはず。良く考えてみればあの人の行動には怪しいところがあるし。テーマは意外と重いけど、最後には救いがあるかな。無理やり押し切った感もあるけれど。2012/486

  • ストーリーもすっと入ってきて読みやすい。裁判の流れもとても分かりやすくて勉強になった。光一くんを巡る周りの人達も素敵でラスト読み終えるとなんかジーンとして暖かくなった。

  •  クラスメイトの沙紗から、愛犬・リクが瀕死の状態であると聞いた光一は現場に駆けつける。自らかついで動物病院に連れていくが、助けることはできなかった。獣医の松本によると、拳大の何かで殴られた可能性が高いのだという。許せない、犯人につながる証拠探しを初めた沙紗をよそに、光一は決意を固めていた。刑事事件ではせいぜい器物損害であるこの事件を、父親を相手に民事裁判で自ら訴えることを。

     奇想天外な話かと思ったが、よく考えれば身内同士で裁判をするのはそれほど珍しいことではないのかもしれない。ただ、この場合はやはり親子で、しかも相続系ではなく犬の殺害で、そして原告は中学生。やっぱりこんな話は聞いたことがない。知り合いの法律家を目指す浪人生に助けてもらいながら細かな手続きを進めていくが、読んでいるうちに主人公が何かを隠していて、何か計画があるらしいことがわかる。そんなにうまく事が運ぶか?というのと、この中学生頭良すぎるでしょうというのはあるが、今までに無い話で展開が気になってしょうがなかったという意味で、悲しい話ではあるんだけれど、おもしろかった。

  • 中1を思い出すような文面。
    切ない結末。どんでん返しは60%だが読んでよかった。

  • 意表をつかれたところが、とてもよかったです。
    もっと他の作品も、読んでみたくなりました。

  • 文章は堅苦しくなくサクサク読める。だからだろう。ことばがスッと心の奥に入ってくるんだよね。久しぶりに喜怒哀楽を満遍なく揺さぶられるストーリーに出会った。

  • やっぱり友井羊は上手いんだなと思いました。
    この話の結末は何となく予想できたが、
    最後までしっかり読まざるを得ない感じが流石。
    次回作も気になります。

  • 中学生の主人公が父を相手取り裁判を起こすという設定に惹かれ、手に取りました。
    裁判で明らかになった愛犬殺害事件の真相は予想通りでしたが、そこから先は全く予想しないもので驚きました。ジュブナイル小説のような柔らかい雰囲気がガラリと変わる展開や、タイトルの本当の意味が露になるところなど非常にトリッキーでした。
    ただ、主人公が中学生とは思えないくらいしっかりしているので、やや違和感がありました。ヒロインもあまり魅力的ではありませんでした。

  • 20130710読了
    頭を使わないかるーいミステリーを読みたい気分で本をひらく。かるかった。「ライトノベルふう……」と解説にあり、だよねーと納得。おはなしとしてはおもしろく、ヤマ場もドラマのような盛り上がり。●主人公、13歳男子。この年で虐待の呪縛を自ら振りほどく13歳、しかも裁判をとおしてってのが現実離れした設定だが、まぁフィクションだしミステリーだし、と割り切って楽しむ。●第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞(2011年)

  • 途中のどんでん返しが面白かっただけに、最後小さくまとまってしまったのが残念だった。

  • 悲しかった。
    愛犬が殺されるところから悲しかったけど。。。
    最後に義理の母と少しわかりあえて、それが救いだった。

  • 『このミステリーがすごい』の優秀賞作品。
    数時間で読める内容です。前半は手を止めるところもありましたが、後半の裁判部分になると面白くなり、一気に読めます。

    父子家庭の中学生が、愛犬を殺した罪で裁判所に父親を訴えます。
    父と暮らす家を出て、裁判所で父親と対決する彼には、実は協力してくれている人たち誰にも話していない目的がありました・・・・

    ミステリーとしては面白いし、一度読んでから読み返すと随所に主人公の葛藤が隠れていてさらに面白いのですが、ストーリーとは別にして、リク(犬)が(T_T)
    虐待され続けてて、殺されかけて捨てられて、瀕死の体で必死で家に帰ろうとして途中で倒れる・・・・子供のころからコリーを飼っていた身としては、何よりもここが一番つらい。

    最後は主人公にとって救いのあるものになっていますが、沙紗のセリフの方が私の心境に近いです。犬好き、ペット好きの方には、つらい内容かも。

  • 凄く面白かった!

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僕はお父さんを訴えます (『このミス』大賞シリーズ)の作品紹介

何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。「ある証拠」から決定的な疑惑を入手した光一は、真相を確かめるため司法浪人の久保敦に相談し、犯人を民事裁判で訴えることに。被告はお父さん-母親を喪った光一にとっての、唯一の家族だった。周囲の戸惑いと反対を押して父親を法廷に引き摺り出した光一だったが、やがて裁判は驚くべき真実に突き当たる!2012年第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

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