シナリオ入門―映像ドラマを言葉で表現するためのレッスン (別冊宝島 (144))

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  • 宝島社 (1991年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796691444

シナリオ入門―映像ドラマを言葉で表現するためのレッスン (別冊宝島 (144))の感想・レビュー・書評

  • ハリウッドには感動を創り出す方法がある。この本で映画の秘術を知った。

    人生の50冊 クリエイティブ・ライフ編 ベスト4

    感動には方程式がある、その事実を知ったことで私の人生は大きく開けた気がする。
    なぜハリウッド映画は2時間なのか? ハリウッド式シナリオライティングの秘密はそこにある。
    すべては2時間後のラストシーンに向かって緻密に組み立てられた「感動のための」技法なのだ。
    すべての道には独自の「技」があるということを知り、その解明がクリエイティブ・ライフの目的になった。

  • 起承鋪叙結シドフィールドのシナリオ講座が読める本。
    新刊が出るまではプレミアがついてたとかなんとか。今もついてんのかな?

    ググればわかるように、三幕構成プラス一幕と二幕の終わりらへんに次の幕へと繋がるプロットポイントが存在するというわりとシンプルな作劇論。
    ざっくり分けると物語ってのは序盤中盤終盤の三幕で、それぞれ独立してるよりは、序盤の終わりらへんに中盤へ繋がる伏線を、中盤の終わりらへんに終盤へ繋がる伏線を張っておけよ、ってなカンジ。

    途中、知り合いから聞いたミッドポイントという概念を導入しようとする下りはなかなか面白い。で、この話のミッドポイントはどこなんだい?っと聞かれて、いまだその概念を消化しきれてなかったので、ミッドポイントではない箇所を挙げてしまう。そして、その後でより深く脚本を読むことで新のミッドポイントがわかった云々。
    E.T.の分析においてはもっと露骨に、その物語をどう捉えるかによってプロットポイントすらも変わっている。大人という追跡者からE.T.と共に逃れるとして捉えるか、少年とE.T.との関係についてのストーリーとして捉えるか。


    要するに英語の文型と一緒なんだよね、これ。学校で習う5文型が有名だけど、実は英語の研究してる人の間では7文型とか13文型がある。
    つーことは、すべての英語が5文型によって出来ているわけじゃなく、5文型がいちばんスマートに英語を説明できると思う人と、7文型、13文型がいちばんだと思う人がいて、その中で5個で説明できるシンプルさっつー武器によって5文型が一番優位に立っているだけの話なんである。

    同じように作劇にも、序破急だの起承転結だの起承鋪叙結だのハリウッド式タイムテーブルだのいろいろあるけど、その中でシドフィールドの三幕構成はシンプルかつ次の幕への伏線というか起点を内包している点で、単純なn幕構成よりも有利で、便利であるっつー話。


    しかし、まあ、すべての英語が5文型によって出来ているわけじゃないように、すべての物語が三幕構成によって出来ているわけじゃないことを忘れてはならない。
    そういった意味でアメリカのシナリオ講師は正しい。三幕構成の通りにすれば面白くなるわけじゃない。ただ面白い作品はなぜかこの三幕構成になっていることが多いっていうだけだ。


    後、後ろの脚本家等による埋め草。期待せずに読んでみると意外と楽しかった。野沢尚が言うようにシナリオの一般論を無意味とは思わないが、上にさんざん書いたように、ただしそれはべつの営みであり実際にシナリオを書く人にとってあまり役に立たないという点では同意する。文法の研究家よりも、多読やら実際に話す方が、より多くの人の英語の習得に貢献できるように。
    そういった意味で、ワンアイデアをどのように発展させてひとつの物語をつくるかという野沢の記事は、2ページくらいしかないものの、そこいらのシナリオの一般論を書いた本よりも、ずっと役に立つだろう。

    他のコラムに3年かけた脚本を映画化すべきだという話があったので、検索したらそれから10年後にようやく、企画モノの一本として映画化されていた。
    やりきれんと捉えるべきか、ムダにはならんと捉えるべきかと考えながら、ふと他のコラム書いてる人の名前で検索してみた。大半がWikipediaの記事にもならず、検索してもほとんどヒットせず、中には映画はデビュー作のみで終わったような人もいた。そう考えると13年かかろうが全然ありだわな。むしろハッピーとすら言える。厳しい世界である。

  • 準備
    シナリオは会話や描写という映像で語られ、劇的構成という文脈のなかに置かれたストーリー
    経験を効果的にドラマ化するためには、経験に含まれる”現実”を取り除かなければならない。「誰それが何をした」「それはどこで起こった」ではドラマとして価値のない薄っぺらなストーリーに終わってしまうから。
    テーマこそがスタートポイント
    明確なテーマ、行動、登場人物が必要
    構成
    構成とは、出発点と終点を決めること。構成はシナリオを最大限にドラマ価値を持ったものに形成する手段
    映画は視覚言語へと進化し、私たちは映像を読むことを学ばなければならない(ジャンリュックゴダール)
    シナリオ執筆は、何が起こるかを書くことである。だから、シナリオは現在形で書かれる
    劇的構成とは劇的な解決へと導く関連性のある出来事やエピソードを一線上に配置したもの。構成がストーリーを劇的な形に組み立てるのに役立つ
    結末→発端→プロットポイント1→プロットポイント2の順で決め手短に書く
    4ページの粗筋を書く
    最初の半ページに始まりの場面を書く
    次の半ページに第1幕の一般的な行動を書く
    その次の半ページに第1幕終末部のプロットポイントを書く
    次の1ページで第2幕の行動を書き、次の半ページに第2幕終幕部のプロットポイントを書く
    そして、最後の1ページに第3幕の解決を書く
    キャラクター作りの4要素
    性格とは、行動である
    ①劇的欲求
    ②考え方 登場人物が世界をどう見ているか
    ③変化 シナリオの中でどんな変化を経験するか
    ④態度 善人か悪人か、悲観主義者か楽観主義者か..
    会話
    会話は性格の関数である
    ①会話はストーリーを進展させる
    ②会話は読者や観客に事実を伝達する
    ③会話は性格を表現する
    ④会話は登場人物の関係を設定する 主人公の考え方を設定したら会話を使ってストーリーを進展させ、対立する考え方を作り、ドラマを盛りあげていくことができる
    ⑤会話は場面をつなぐ
    サブテキスト
    場面には現れない部分で何が起こっているか。考えや感情、判断はむしろ語られないものである
    ex. アニーホール
    アルビー:(壁の写真のほうへの身振り) 素晴らしいじゃないか。これには、そうだな、これは、うん、これはすぐれているんだ。
    字幕: あなたは素晴らしい女性だ
    アニー: 私、そのうち本格的な写真のコースを取りたいの
    字幕:彼はたぶん、私のことを移り気な奴と思っている
    アルビー: もちろん、写真は面白いよ。新しい芸術だよね。でも、なんていうかな、まだ、芸術的な基準が明らかになってないんじゃないかな
    字幕: 彼女が裸になったらどんなだろう
    フラッシュバックの使い方
    ストーリーを前進させているか?映画は不可欠なものを明らかにするのに必要でない限り、現在を扱うもの
    第1幕(発端〜プロットポイント1)
    冒頭の場面は常に最も書きにくい。バックストーリーを書くことによって、1ページ目から最大限の劇的効果を引き出すことができる
    俳優は場面に入る前に、自分がどこから来たのか、その場面の目的は何か、そしてその場面が終わるとき、どこへ行こうとしているのかを知っていなければならない
    第2幕(ミッドポイント〜プロットポイント2)
    前半と後半のそれぞれの劇的文脈、時間枠、ピンチの順に決定していく
    ミッドポイントの前と後にピンチを作る
    主人公は常に共感を持たれなければならない
    葛藤に焦点を当てる。主人公の劇的欲求が分かっていればストーリーに必要な障害を作り出すことができる
    主人公の考え方を描写し、それから対立する考え方を描写する ex. 主役を狙う女性、主役にふさわしくないと考える監督、それがストーリーに必要な葛藤を作り出す方法
    第3幕(解決)
    登場人物はシナリオの中で変わるのか?変わらないのか?

    経験を効果的にドラマ化するためには、経験に含まれる”現実”を取り除かなければならない。「誰それが何をした」「それはどこで起こった」ではドラマとして価値のない薄っぺらなストーリーに終わってしまうから。
    キャラクターを構成する要素→劇的欲求/考え方/態度/変化




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