- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796695886
作品紹介・あらすじ
横浜市消防局湊消防署の新米女性消防士、高柳蘭は多忙な日々を過ごす。ある日、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。毎日点検しているにもかかわらず連続して起こり、辞職を迫る脅迫状まで届く。悪質な嫌がらせに同僚の犯行を疑いはじめ、疑心暗鬼に陥る蘭。そんな折世界一周クルーズ中の中国豪華客船が横浜港に寄港することで、世間は盛り上がっているが…。
感想・レビュー・書評
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横浜市消防局湊消防署の新米女性消防士・高柳蘭
規律を重んじる消防は完全なる階級社会
新米の蘭は、訓練や食事作りや洗濯等の雑務
消火活動と多忙な日々を過ごしている。
父は優秀な消防士だった。
蘭が13歳の時、殉職して半ば伝説化している…。
ある日、蘭の空気呼吸器の残圧が低下している事に気付く。
エアーが抜かれている何度も…。
自宅に届いた脅迫状
蘭は仲間の犯行を疑い疑心暗鬼になってしまう…。
読み始めは、きっと男性でも苦しい訓練を容赦なく受けている
蘭の姿や、セクハラ発言・パワハラ発言に読むのが辛かった。
殉職した、父の背を追い消防士になった蘭
男性社会の中で女性というハンディにまけず頑張っている。
死と隣り合わせの火災現場の中で働き、経験を積み
少しずつ成長していく姿を描いている。
浜方消防ポンプ隊二課の仲間達
嫌な奴も居たけれど、皆温かかった。
口の悪い永井…何だ嫌な奴なんて思ってたけど、
夜中に蘭の空気呼吸器のチェックを密かにしてたりして
良い奴だった(笑)
母・友里が、父・暁の負傷の連絡を受けてもすぐに病院に
駆け付ける事が無かった理由や友里の気持ちに涙がポロリ
そして、最後の豪華客船の救助のシーンは涙が溢れました。
エアーを抜いた犯人は、早くから予想が出来て…
ミステリーって感じではなく、男性社会に飛び込んだ
若い女性の大変なお仕事小説として楽しめました。
面白かった~。
蘭と小野瀬の今後はどうなるんだろう
とっても、気になるぅ。
死ぬのが怖く無い奴に、人なんて救えない。
自分の命を大事にすることが、仲間や、要救の命を守る事に繋がる。
本物の消防士…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テンポがよくって読みやすかった
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読みやすいですね〜。男社会の消防士達のなかで成長していく女性消防士のお話。厳しさのなかにも暖かみのある仲間達って良いね!
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最初なかなか専門用語とか人物とかが頭に入らなくて苦戦しましたが、後半からは加速して面白かったですね。
海猿っぽいです。
王道ストーリーですが、なかなかキャラがいいので感情移入しやすいと思います。 -
図書館で借りた本。
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エンマ様シリーズからちょっと寄り道してこちらへ。体育会系の職場、自分は絶対無理だと痛感。
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火事に関する細かい描写は結構読み飛ばしてしまいます。が、読み始めるとなかなか蘭の人柄やテンポの良いストーリー展開に手が止まりません。
蘭を取り巻く人たちもまたいい味だしてます。 -
エンマ様シリーズで著者にハマったので、別の作品も。。。と、これをチョイス。
一人の女性消防士が成長をしていくこの作品、結構好きです。
第三出場の最後の方は、かなりハラハラしました。
第一出場から用意されているあの事件は、途中で気づいてしまいましたが、スピード感のある文体で、スラスラと読みやすく、おもしろかったです。
蘭の今後の成長が楽しみです。
ちなみに。。
このタイミングでこの本を読んでいる(COVID-19で非常事態宣言が出されている最中)せいで、楽しい読書から、一気に現実に引き戻される瞬間が。。
第三出場の舞台が、横浜でクルーズ船。。。
そして、文中で、『ダイヤモンド・プリンセス』という名前も出てきた時は、現実に引き戻された感がありました。。
まあ、これは、作品には一切罪はありません。
自分の問題ですけどね。 -
それなりに面白かった。
ミステリーというカテゴリーでいいのかちょっと疑問。