武士のメシ

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796696470

作品紹介・あらすじ

豆味噌で天下を取った秀吉、大豆パワーで頭脳を磨いた政宗、利家とまつのスタミナ夫婦膳…戦国十九武将の"勝負メシ"を忠実に再現。

感想・レビュー・書評

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  •  戦国時代、武士たちは何を食べていたのか。それぞれの武将の武士メシも興味深いですが、コラムもおもしろいです。
    (一般担当/YUKI)令和元年9月の特集「戦国時代」

  • とりあえず、大豆食べよって思った。
    武将・武士たちの食べていた料理を再現した本。
    ひとりにつき短いながらも食についてのエピソードをまとめ、再現された料理つきで紹介。
    伊達政宗はさすがの上・中・下。
    むしろ伊達政宗だけで1冊だせそう。

    大豆と玄米の力ってすげぇ!と刷り込まれたところで、スーパーでそそくさと素煎り大豆を購入してポリポリ食べてます。
    あと、粟ご飯すごい。

    作者の江戸の料理について書いた本が面白かったので他の本も気になっていたんですが、これも面白かった。
    似たような武将メシも読んでみたい。

  • 戦国武将が食べていた献立を再現!!
    すごく質素だったんだね。

    豊臣秀吉はマヨラ~??だったかも??(^^)

  • 語呂がいいなあ、とタイトルに感心し、表紙の料理写真の美しさに読む気をかきたてられました。
    戦国時代の武士が何を食べていたのかと考えると、映画か大河ドラマの食事シーンが思い出されます。
    著者は、NHK大河ドラマの監修に携わる食文化研究家。

    名だたる武士がどんな食事をしていたかを、時代考証に基づいて徹底的に再現しています。
    気がつくと、戦で命を落とすことなく生き抜いた武将たちは、当時にしては長寿の人が多いもの。
    伊達政宗は70歳、徳川家康は75歳、宇喜多秀家は84歳、毛利元就は75歳、鍋島直茂は81歳。
    武将ではありませんが、天海に至っては、108歳と言われています。

    ここに料理の影響があるとする著者。
    一人ひとりの武将に焦点を当てていくと、確かにそれぞれ、食へのこだわりを持つ人ばかりでした。

    たとえば濃い塩味好きの信長は、怒りやすかったとのこと。塩味が血圧をあげていたのだそうです。
    魚類が好きな秀吉は、アミノ酸(トリプトファン)と尾張の豆味噌(トリプトファン)を多くとったため、幸せホルモンと呼ばれる脳内物質のセロトニンが多い、明るい性格だったそう。

    関ヶ原で敗れて八丈島に流刑となった宇喜多秀家は、不遇の中、太陽の光をたくさん浴びてセロトニンを受け、さらに島の山菜などで健康な食生活を送ったそうです。

    一人ひとりの食の特徴を知っていくと、たしかにフード・パワーは無視できないものだと納得できます。

    現代は生存競争の激しい乱世で、戦国時代と似ているため、食を選んでいくべきだとする著者。
    歴史上の武将の例があるだけに、サバイバル料理としての勧めも説得力があります。

    紹介された23の食事はどれも美しく調理され、吟味された器に盛られていて、どれも絵になるものばかり。
    すべての料理のレシピが付いているのが、うれしいところです。
    武将に関する食のエピソードも一緒に紹介されており、名だたる武将がこういったものを食べていたのだと思うと、いっそう味わい深く感じられそう。

    もちろん当時は、洋食などまったくない、すべて和食のもの。
    長寿を導いた健康的な食材で作られた食事の数々は、どれも食べやすそうで、見ているうちにおなかが空いてきます。
    食は、時代が進むにつれてどんどん工夫を凝らしたものになっていきますが、合戦に向けた体づくりの糧とみなされていた戦国時代の食事には、シンプルな効果が詰まっていると感じました。

  • 長生きと戦略の秘訣は食にあり。と、考えさせる歴史料理本。
    けっして高価なものを食べていたわけでもなく(当時高価なものや、現在でも珍味とするものもあるが)、栄養価の良いものが基礎なんですね。
    武士も食わねばならぬ一冊。

  • 長生きするなら、参考にしたい。

  • 武将が食べたであろう食事を解説し、レシピも添えてある。なんと心くすぐる本であろうか。なかなかやるな宝島社。こういう切り口で日本の食文化を愉しむのは面白い。

  • 名だたる武将の食事。著者は大河ドラマの時代考証を手がけた。
    現代の栄養学からみても合理的で、かつ保存性や携帯に向いている。塩分補給や強壮効果にも着目。
    感心したのは芋の茎を味噌で煮て縄状に編んだ、ずいき。実際に縄としても使い食用にもした一石二鳥な食べ物。

    当時はアワビ、白鳥、鶴は普通に食べていたそうだ。

  • 乳製品や油たっぷりの煌びやかな洋食よりこちらが美味しそうに見え、なお且つ唾まで出てきてしまう私は、DNAのレベルまで日本人だと思った。日本人は米・味噌・醤油!しょっからいものが食べたーい!

    戦国武将たちのエピソードを交えた食事の再現。前田利家の焼き味噌が美味しそう。高山右近の牛鍋を作ってみたら、豚汁の牛版という感じだった。

  • 各武将の逸話を元にしたそれっぽいレシピ本といった印象。幸せホルモン()

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著者プロフィール

食文化史研究家。1932年(昭和7年)福島県生まれ。古代から昭和時代の食事復元研究の第一人者。長寿食の研究でも知られ、マスコミ取材や講演等の依頼は海外からも増えている。テレビ出演も多く、最近ではNHK TVの「チコちゃんに叱られる」に出演。平成30年度文化庁長官表彰(和食文化研究)を受ける。主な著作は『万葉びとの長寿食』(講談社)、『なぜ和食は世界一なのか』(朝日新聞出版)、『長寿食365日』(角川学芸出版)、『長寿村の100歳食』(角川学芸出版)、『武将メシ』(宝島社)、『「和の食」全史』(河出書房新社)など100冊近い。

「2019年 『日本長寿食事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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