ピノキオ (ShoPro Books)

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制作 : 原 正人 
  • 小学館集英社プロダクション (2011年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796870979

ピノキオ (ShoPro Books)の感想・レビュー・書評

  • 奇人・変人達によるエロ・グロ・悪趣味な悲喜劇。
    ラストシーンのピノキオの姿に、人造人間キカイダー(原作版)のラストシーンがダブってしまう。

  • 2014/12/04 再読完了。
    結構前に装丁に強く惹かれて衝動買いしたこのマンガ。
    フランスのバンド・デシネ、まあピノキオのパロディーですね。
    エロでグロで下品で汚くて非常に不謹慎。
    なのに何度も読んでしまうんですよね。
    スゲー面白いって訳でもないのに、なぜか好きなんだな。
    結局こちらのピノキオは人間にもなれないし、最初から最後まで感情を持たないただの機械。トラブルだけを引き起こす大量破壊兵器。
    そこがまたよい。

  • バンドデシネ(フランス漫画)作家が描いた皮肉でGUESSたっぷりのピノキオアレンジ漫画。内容もともかく、絵柄の技の使い分けが多彩で素敵です。台詞が少ないから絵柄の愉しさが際立ちますな。

  • 好きな病み方。グロいけど。

  • 読んで気持ちが悪くなる本だった
    すっきり出来ずにずっと重たいものを抱え込んでしまったような気がする
    作品のテーマと絵柄がネットリと肌に張り付くような生々しさを持っており
    キャラクターも利己的で俗っぽくて悪い意味で人間的すぎるものばかりだ
    自分は特に現実から逃げてばかりのジミーに自分を見てしまい嫌な気持ちになってしまった
    また印象に残る場面も多い
    特にピノキオが暗闇を見つめる様が目に焼きつて離れない一体何をあの目は見ているのか考えるだけで気分が滅入る
    作者は幼少期にディズニーの映画を見てトラウマを覚えたというが今度は読者にトラウマを与えてくれた
    どうすれば気が晴れるのだろうか酒でも飲もうか

  • 世の中の風刺とブラックユーモアいっぱいのピノキオのお話。絵が独特◎

  • 金儲け目当ての発明家ゼペットが完成させたのは、ピノッキオというアンドロイド。  試しに、家事を任せてみたところ、完璧に家事をこなすピノッキオを見た、ゼペットは、軍へピノッキオの売り込みに行く事にする。  しかし、その間に、恋人から家を追い出された、失業ゴキブリの Jiminy が、ピノッキオの中に入り込み、彼の体内に住みつく。 そして、住まいを快適にするために、Jiminy がピノッキオの中の配線をいじったため、ピノッキオは、思いもよらない機能を持ったロボットになってしまう。

    カルロ・コッローディ氏の、あの有名な童話「ピノッキオの冒険」を、独創力、風刺とブラックユーモア豊かに漫画化した、昨年のアングレム国際漫画フェスティヴァル(Festival international de la bande dessinée d'Angoulême)『最優秀作品賞(le Fauve d'Or)』受賞作品。 分厚い表紙で、厚い画用紙風な紙を使用した、漫画やBDというより、図鑑みたいな装丁の、ずっしり重い本です。

    ピノッキオにまつわるエピソード、ピノッキオとは直接関係ない人達のエピソード、失業ゴキブリの Jiminy に絡まるお話が、並行して語られてゆくのですが、 Jiminy のエピソード以外は、ラストの警部のエピソードを除き、テキスト部分が皆無の、絵のみの漫画になっています。  Jiminy がらみの部分は、ごちゃごちゃしたテキストが多い白黒漫画ですが、その他は、読むところが全くないので、188ページもあるのに、あっという間に読み終わってしまいました。

    カルロ・コッローディ氏の原作も童話にしては、かなり暗く、不気味な話だったけど、違法廃棄品による海外汚染、失業、路上生活、臓器売買、遺体放棄、変質者による婦女拉致、ナチスのプロパガンドと戦争、宗教がらみのテロなどなどが次々登場する本書は、不気味を通り越し、ブラックで悪趣味でグロテスク。 白雪姫も登場するのだけれど、7人の小人は、7人の変質者という有様です。 

    しかし、無関係に思えるエピソードが、ジグゾーパズルのように絡み合い、奇想天外な冒険物語を織りなしてながら、オリジナルの童話のストーリーをなぞってゆくという、ストーリー構成は、天下一品。 又、巧妙に組み立てられた煩雑なストーリーを絵のみで、表現し切ってしまう、その手際の良さにも、舌を巻きました。
    その上、グロテスクで悪趣味な作風にもかかわらず、小気味いい社会風刺が効いているためか、この手の漫画が苦手な私ですら「悪趣味も、ここまで徹底出来れば立派」と、快哉を叫びたくなってしまいます。

    そんな斬新奇抜な本書が、最もフランスで権威のある漫画フェスティヴァルである、昨年のアングレム国際漫画フェスティヴァル で、最優秀作品賞を受賞したというのにも、大いにうなずけます。 
    それにしても、日本の漫画賞なら、絶対に見向きもしない、こんなエグイ漫画を最優秀賞に選んでしまう審査員の勇気とセンスには、脱帽ですぅ。

    その、奇抜さと斬新さ、そしてストーリー構成の素晴らしさにのため、思わず、お勧めマークを付けてしまいましたが、かなりグロテスクな漫画なので、その手の作品が苦手な方には、お勧め出来ない作品である事を付け加えておきます。

    【こんな人にお勧め】
    社会風刺とブラックユーモアが効いた独創的な漫画を読みたい方。  フランス語が読めないBDファン。

    このレビューは以前ブログにアップし「Pinocchio」(http://bibliophilie.blog3.fc2.com/blog-entry-998.html)のものです。邦訳は未読。

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ピノキオ (ShoPro Books)の作品紹介

フランス・コミック界の異端児ヴィンシュルスがおくる贋作「ピノキオ」。アル中の警部、ボブ、強欲な発明家ゼペット、不気味な大量破壊ロボットピノキオ、ろくでなしホームレスワンダー&バロン、白雪姫フェチの色情狂7人の小人。下品で悪意に満ちたキャラクターが奇妙に絡み合う、大人のための邪悪なファンタジー。2009年アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞。

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