バットマン:笑う男 (ShoPro Books)

  • 小学館集英社プロダクション
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796871280

作品紹介・あらすじ

自警団員としての活動を開始した当初から、バットマンはまざまざと人間の暗黒面を見せつけられてきた。だがしかし、いままで見てきた犯罪とは比較にならない、前代未聞の悪が彼の前に現れた。闇のなかの嘲笑…不敵な笑みを浮かべた白い顔…あらゆる常識が通用しない圧倒的な狂気…。そう、それがジョーカーだったのだ!謎の男ジョーカーとの初遭遇は、ゴッサムシティの守護者であるバットマンにとって究極の試練となるものだった。しかし、彼らの対決は、狂気と混沌の力に対する長く苦しい戦いの幕開けにすぎず、数年後、狂気と混沌は別の形でも現れることになった。善悪双方の過去のあやまちが現代に蘇り、歴史の闇に埋もれていた事件の真相がいまここで明らかにされる。アイズナー賞/ハーベイ賞の受賞作家である実力派エド・ブルベイカーがライターを務めた衝撃的な事件「笑う男」「ウッドキラー」の二篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • ゴッサムシティの廃工場で白く変色した怪死体が大量に発見された。
    ゴードン市警本部長は現場に急行し、捜査を開始するのだが……。
    本作は、フランク・ミラーの名作「バットマン:イヤーワン」の設定を引き継ぎ、アラン・ムーアの名作「バットマン:キリングジョーク」の影響を強く受けて創作された、バットマンとジョーカーの初遭遇エピソードをを描いた作品です。
    表題作「笑う男」のほか、バットマンと初代グリーンランタンのアラン・スコットとのエピソードを描いた「ウッドキラー」の二篇を収録。双方ともエド・ブルベイカーが脚本を手掛けています。
    「バットマン・イヤーワン」の続編というグラフィック・ノベルだけに、バットマンとジョーカーの初対決が、ハードボイルド・タッチで描かれています。ティム・バートン版「バットマン」のジョーカーとの対決に、かなり影響を与えたグラフィック・ノベルです。

  • 良くも悪くも上品なライターなのか、表題作は原形を丁寧になぞりすぎて興奮や驚きには欠ける感も。併載作はヒーロー+探偵物の体が面白い。

  • 1150 馬場北

  • 『キャプテン・アメリカ』のエド・ブルベイカーによる、バットマン2作の日本語版。前半、表題作の『笑う男』は、ジョーカー初登場ストーリーのリメイク。こちらも良いのだけれど、個人的には後半、旧グリーン・ランタン(魔法の指輪のアラン・スコットの方)が登場する『ウッドキラー』編の方が好み。新旧二人のゴッサムの守護者が対照的に描かれている。二人のヒーローの対立もないし、「いかにもバットマン」なハード志向の話でもないが、そこが逆に魅力なのではなかろうか。読んでてホッとできるバットマンも、たまにはいい。

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著者プロフィール

●エド・ブルベイカー[作]……ライター、コミック・アーティスト。『キャプテン・アメリカ』や『デアデビル』『アンキャニー・X-MEN』などのマーベル作品のほか、『バットマン』や『キャットウーマン』などDC作品にも携わる。また映画やゲームの脚本を手掛けるなど、幅広く活躍している。また、アイズナー賞、ハーベイ賞のベスト・ライター部門のほかに多くの賞を受賞している。

「2022年 『ゴッサム・セントラル:狂気と哄笑と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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