闇の国々III

  • 小学館集英社プロダクション
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本棚登録 : 73
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796871464

作品紹介・あらすじ

影に色がついた男、身体に祖国の地図を持つ女、都市の奇妙な事件を報じる新聞…"闇の国々"の核心に迫る、シリーズ円熟期の第3巻。知る人ぞ知るカラー作品の傑作『見えない国境』をついに完全収録。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • ・ある男の影
    ・見えない国境
    ・エコー・デ・シテ

  • 不条理というのだろうか。物語が難解だ。
    世界観がしっかりできているのがすばらしい。
    とくに建築物。むしろ建築物が主役のようなコミックだ。
    建築物が主役というと弐瓶勉の初期作品を想起する。
    しかし、シュイッテンの作品は、弐瓶勉のような闇の世界ではなく、陽光もある。そう、弐瓶勉のほうが闇の国々なのだ。
    しかし、本作が闇の国々というタイトルをつけているのには意味があるはずだ。言葉の響きから地下の世界のように感じてしまうが、それを示す表現はない。どういう意味があって、闇の国々というタイトルにしたのだろう。

  • <閲覧スタッフより>
    謎の都市群“闇の国々”で起こる荒唐無稽で摩訶不思議な出来事の数々。スクイテンによる繊細な描線と様々な手法がファンタジーとリアルが混ざり合った架空の都市群を描き出します。

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    所在記号:726.1||ヘタ||3
    資料番号:10225363
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  • 第2集からわずか半年で第3集がでたのは驚き。文化庁メディア芸術祭で大賞とったし、ユリイカで特集したしで、着々と支持を広げている印象。
    第3集は中編ふたつと、新聞記事に模した短編ひとつ。いままでの第1集第2集に比べて、格段に読みやすくなった。これまでは行間の読み方から、テンポの取り方から、日本の漫画とは相当違った読みにくさがあったのだが、今回はそういうのがあまりない。バンド・デ・シネっぽさは少し薄いかなって気もするが、ふつうの日本の漫画と同じような気持ちで読むことができるし、画の半端ない美しさは今作でも変わらない。
    お値段は張るものの、毎回これだけ素晴らしい作品というのはそうそうありません。

  • メビウス、エンキ・ビラルと並び、BD界の三大巨匠と称されるスクイテンの第3弾

    小学館集英社プロダクションのPR
    「〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。 突如自分の影に色がついてしまった男の奇妙な運命を描く『ある男の影』、領土拡大政策に翻弄される地図制作者たちを描く『見えない国境』、〈闇の国々〉で起こるさまざまな事件を報じる新聞『エコー・デ・シテ』など、シリーズ円熟期のカラー作品3篇を収録した第3巻。日本語版特典として、巻末に著者ペータース&スクイテンのインタビューも収録。」

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著者プロフィール

(Benoît Peeters)
1956年パリ生まれ。2冊の小説を出版した後、1980年代から幼なじみのフランソワ・スクイテンとともに『闇の国々』シリーズを手掛け、以後、BDの原作者として活躍。同シリーズは10の言語に訳され、数々の賞を受賞した。BD以外にもエッセイ、評伝、映画、テレビ、ラジオドラマの制作など多岐にわたる活動を展開。『タンタンの冒険』の作家エルジェや、哲学者ジャック・デリダの伝記作者としても著名。邦訳に『闇の国々 I〜IV』(古永真一・関澄かおる・原正人訳、小学館集英社プロダクション)、『東京は僕の庭』(フレデリック・ボワレ画、光琳社出版)などがある。

「2014年 『テプフェール マンガの発明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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