シン・シティ2

著者 : フランク・ミラー 堺三保

• 小学館集英社プロダクション (2014年11月26日発売)

感想・レビュー・書評

[daiyuuki24さんの感想 · 2022年12月17日]

アメリカン･コミック界のカリスマ､フランク･ミラーによるスタイリッシュなハードボイルド･コミックの名作『シン･シティ』｡全7巻におよぶ原書を4冊にまとめた日本版単行本シリーズの第2巻｡本書では2005年の映画『シン･シティ』の原作となった二つの長編作品『ビッグ･ファット･キル』『イエロー･バスタード』を完全収録｡
映画ではブルース･ウィリスが演じた老刑事“ハーディガン､デヴォン青木が演じた女殺し屋“ミホ"といった人気キャラクターが次々と登場!
売春婦が仕切る街オールドタウンの利権をめぐる争いに巻き込まれたドワイトのフィリップ・マーロウ的なトラブルに巻き込まれた女性をほおっておけない優しさ、猟奇的殺人鬼から一人の少女の命を命懸けで守り抜くハーディガンの男気が印象深いハードボイルド・グラフィック・ノベルの傑作です。
フランク・ミラーお気に入りの誇り高いヒロインであるオールドタウンを仕切る売春婦のリーダー・ゲイルやピュアな魂を持つナンシーのタフでセクシーな魅力も、惹きつけられます。

[杉浦印字さんの感想 · 2015年3月21日]

背負い込んだ面倒ごと、「最低のデリバリー」テーマが楽しい前編、最良の男の姿を描いたハードボイルドの後編。上質なストーリーに絵画のような、しかしコマ割りだからこそハッとさせる意味をもつアート。傑作。

著者プロフィール

●フランク・ミラー[作]……『ダークナイト・リターンズ』によって、それまでのコミックスの概念を覆し、アメコミ3大ライターの1人に数えられる巨匠。

「2020年 『スーパーマン：イヤーワン』 で使われていた紹介文から引用しています。」