暗号技術入門-秘密の国のアリス

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797322972

作品紹介・あらすじ

現代の暗号って、こうなっていたのか。公開鍵暗号、RSA、デジタル署名、PKI、PGP、SSL/TLS、乱数…たくさんの図とやさしい文章で、現代の暗号技術を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすい。とにかく説明が丁寧です。ぼくはこれで情報セキュリティ合格しました。
    IT系技術者なら絶対に読むべきです。自分のバイブルと言っていいくらいお気に入りの一冊です。

  • 当然のことながら、出版された時期と現在では技術が大きく変化している。このため、現状とは既に大きくずれてしまっている面もあるが、普遍的な考え方を学ぶという意味では、随一と言っても良いのではないだろうか。

  • 複雑な暗号技術を一つ一つ丁寧に説明した本

    目次
    <blockquote>第1部 暗号(暗号の世界ひとめぐり
    歴史上の暗号
    対称暗号(共通鍵暗号) ほか)
    第2部 認証(一方向ハッシュ関数
    メッセージ認証コード
    デジタル署名 ほか)
    第3部 鍵・乱数・応用技術(鍵
    乱数
    PGP ほか)
    </blockquote>
    暗号技術の勉強のため、図書館から借りた。
    しかし、この本はものすごく良い。さすが結城さんだと思う。

    結城節に乗って、暗号の歴史から入り、暗号学者の道具箱というメタファーによって、基本的な6つの暗号技術を説目している。
    この6つは、「対称暗号」(共通鍵暗号)、「公開鍵暗号」、「一方向ハッシュ関数」、「メッセージ認証コード」、「デジタル署名」、「擬似乱数生成器」である。
    更に、ちゃんと最後には量子暗号の話も載っている。
    その上、セキュリティ最大の問題、ソーシャルエンジニアリングについても触れている。

    どうしても、数学的な面が強いので(というか、暗号そのものが数学的知識をベースにしているため)解説がややこしく、掴みづらいものなのだが、結城さんの本は本質を掴んだ説明のため、数学的な事はそれなりに理解して、何を行っているかがよくわかる。
    技術の実装とかはまったく無くて、あくまで技術理解が前提。
    しかしながら、かなり詳しく書いており、シーザー暗号から、エニグマ、そして現代暗号のDES、3DESとAES、そのブロック暗号のモードまで、図解を入れつつ説明してる。

    おそらく、これ以上にわかりやすい説明はない(ロジックを動画にする以外)ので、本として読むならば間違いなく決定版だと思う。

  • さすが結城浩著という感じで、暗号技術がわかりやすく説明されている。
    「暗号解読」とある意味かぶってるけど、向こうは暗号に関するドラマが中心、こちらは技術が中心、という感じかな。
    こちらを先に読んで基礎知識を得てから、「暗号解読」の方を読むとよりスムーズに読めるかも。

  • 書名にある通り、この本は暗号技術の本のエントランスなのでしょうが、それでもこの入り口の先はものすごい世界がひろがっている雰囲気が伝わってきます。

    この本の内容くらいなら、全てのエンジニアの基礎知識として勉強しておいてもいいですね。

  • とてもわかりやすく暗号について書かれている。 特に暗号化の方式は1ページまるまる使った図で説明されていてイメージしやすい。
    いまは第3版まで出ているようなので、最新のものを買ったほうがいいかもしれない。(暗号化アルゴリズムの危殆化などあるので…)

  • 暗号の簡単な歴史と現在使われている公開鍵暗号に至る過程に生まれた暗号システムの数々の解説と現在のインターネットで使われ、安全を保証するためのメッセージ認証・署名への適用などを例を交えて分かりやすく解説している。初学者にお薦め。

  • とてもわかりやすく暗号技術の基礎の考え方を学べた。

  • 後継(新版)が出てますね。ブクログでもそっちのほうが評価が高いので、そちらを読みましょう。個人的にはこの本もよかったですけど。

  • 結城先生の暗号技術の解説本。
    ネットワークとかセキュリティの技術書を読む前にこの本を読むべき。というか全てのIT企業は新入社員に読ませよう。必読です。こんだけ分かりやすく暗号を教えてくれる本がこの世にあっただなんて・・・。人生無駄にしましたよ。
    「暗号解読」も面白かったけど、実用の面ではこっちが圧勝。(「暗号解読」は実用を目的とした本じゃないので、面白さでは「暗号解読」の勝ちです。)
    読む順番としては「本書」⇒「暗号解読」⇒「各種参考書」という順番が良いかと思います。
    しかし文章読本書かれているだけあって、技術書なのに説明文や論理構成(というか説明手順)に破綻がひとつも無い。著者は化け物か?

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著者プロフィール



「2023年 『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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