ボブ・ディラン自伝

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制作 : 菅野 ヘッケル 
  • SBクリエイティブ (2005年7月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797330700

ボブ・ディラン自伝の感想・レビュー・書評

  • 正直どこまで本心を語っているのか分からないけど、想像していたよりも繊細な人なのかなと。ロニージョンソンから教わったという奏法(唱法?)のとこ分かった人いたら是非教えてください

  • 4月のライヴに向けて気持ちを盛り上げていくために再読。
    まさに稀代のトリックスター、自伝と銘打っているがどこまで事実なのか定かではない、というか真実の意味さえ考えさせられる。
    ディランにまつわる唯一の真実は彼が奏でる音楽だけ、他のことは全てについて虚構と言っても差し支えないかも。それ位この男は本能的に社会を煙に巻いているような気がする。
    それはともかく第4章の『オー・マーシー』が絶品、栄光から墜ちた人間の心の動きが目の前で繰り広げられているかのよう。
    ついでに言えばラノワとの出会いが90年代後半からのディランのある意味での絶頂期に繋がる訳なので、この章だけでも本作を読む価値が十二分にあると思われ。

  • ディランの軌跡を知るには、時系列にもなっていないので、ちょっと散漫。
    もともと自分の人生を振り返るというような書ではなく、その時の感じ方や起こした行動などをディラン流に描写している。ディランの考え方そのものを知ることができる。

  • もう題名のそのままの内容。時系列に書かれていなくて、彼の長い音楽人生の中で大きく5つの場面が切り取られている。特に印象に残ったのは下積み時代について書かれた「初めの一歩」という章の一節。

    「ほかのパフォーマーたちの多くは、歌ではなく自分自身を伝えようとしていた。わたしの場合は歌を伝えることがたいせつだった。」

    2年前に読んだ本だけれど、まだ忘れられない。メッセージソングで知られる彼の歌に対する謙虚な姿勢を見ると、自分自身やその感情を伝えたいという気持ちが手前勝手でちっぽけなものに感じられ、恥かしく思う。また音楽に自分をささげていて、音楽という大きな流れの一部として役割を果たそうとしているようにも感じる。偉大な音楽家の苦悩が書かれた自伝。読めば読むほど引き込まれる

  • 遅まきながら、”ボブ・ディラン自伝”読了。こんなに面白い自伝は初めてでした。さすがです。色々な時代に想いは飛び交い、それでもしっかり伝わってきます。第四章「オー・マーシー」が特に凄い。

  • フォークの神様、ボブ・ディランの自伝。
    本書はボブの幼少期、アマチュア時代、デビュー当初、黄金期、スランプ、そして復活に至るまでをつづったもの。
    これを読むと彼が時を越えて、分野を超えて、本当に多くの人たちに影響を受けていることが分かる。

    ヴォルテール、ルソー、ジョン・ロック、モンテスキュー、マルティン・ルター、ピカソ、ロイ・オービソン、ウディ・ガスリー、ヴァン・ロンク、ビートルズ、ボノ(U2)などなど。

    本書には数えきれないぐらい多くの人物が登場する。
    そしてそれに彼が育った社会的背景も相乗して彼の思想を構築し、独特のリリックが生まれた。

    あの短いセンテンスに含まれる高密度のエッセンスの背景にあるものを知った時鳥肌が立った。

    (よかった・驚いた)
    ●彼はプロテストソングを作っていたが、それはあくまで等身大の自分が歌っているだけで、誰かの代弁者として歌っている訳ではないく、世間で言われている反抗のスケープゴートとしてのイメージは辛抱者たちによって勝手に構築されたということだ。

    「私にとってフォークソングは世界を探求する方法であり、それぞれのフォークソングが一つの絵画、何よりも価値のある絵画だった。」(P22)

    「他のパフォーマーたちの多くは歌ではなく自分自身を伝えようとしていた。私の場合は歌を伝えることが大切だった。」(P23)

    「プロテストソングとは、聞く人たちがそれぞれ知らずにいた自分自身の一面に気づくようなものでなくてはならない。」(P65)

    「私は繰り返し、自分は何かの、あるいは誰かの代弁者ではなく、ただのミュージシャンだと答える」(P144)

    以上のことからもわかるように、彼にとってプロテストソングとは自分が感じた未知との遭遇を単に伝えることだった。そこには人を刺激して何かをさせようという意図は全くなかった。

    ●彼の作曲スタイルは以下の通り(個人的な印象)
    1伝えることを分析する→物事や考えの思想的な背景を分析する
    2単純化する(歌にする)→1で分析した結果、知りえたエッセンスを歌に込める
    3歌の持ち味を最大限引き出せる演奏を作る→演奏者、歌の韻、そしてボブの感情を踏まえて

    だからこそ彼は多くの本を読んだし、いろんな人とかかわった、いろんな経験をした、そして常に理想の音楽を実現すべくチャレンジした。

    ボブも意外と努力の人だったんだな…
    そういう意味でも驚いた。


    ●本書は自伝としてももちろん素晴らしいものだが、彼独特の表現方法が素晴らしい。短いセンテンスに込めるエッセンスの密度が濃い。
    すごく哲学的で奥が深い。作曲の技法がここにも生きているようである。

    「彼女がコーヒーを注いでくれたが、私は振り返って通りに面した窓に目を向けた。町全体が私の鼻にぶら下がっている。すべてものがある場所を私ははっきりと知っている。未来を心配することはない。それはすぐそこにある」(P128)

    ●本書で紹介されているミュージシャンを調べてみると、ボブという人物がより深まると思う。

    ウディ・ガスリー、ロイ・オービソン、ヴァン・ロンクなどなど。

    個人的にはJanis Joplinがお勧め。
    「Summertime」はあまりの素晴らしさに泣いてしまった。

    とにかくここであげられているミュージシャンは、特に本書の中でボブが称賛しているミュージシャンは非常に素晴らしい方々ばかり。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    音楽関連の本読んでいてこんなにおいしい本は今まで出会ったことがない。

    是非読んでみてください!

  • 2月23日読了。今年は日本国内でのツアー(Zepp!!)も予定しているボブ・ディラン自らが書き下ろした自伝。これは2004年に刊行されたもので3部作の予定があるらしい。文中でも何度も言及されるが、さすがにケルアックやギンズバーグと同世代に影響を与え合って生きてきた「詩人」だけあり、詩的表現と人名・曲名など固有名詞の使い方から生まれる文章のリズムが音楽のように、大変心地よい。時系列は入り乱れ、語られる「当時の」ディランの思いと21世紀のディランの思いが交じり合う構成。ニューポート・フォーク・フェスティバルでのブーイングやザ・バンドとの共作などファンにとって外せない・重要なイベントと、ボブの中での感覚にはやはりずれがあるようで内容には偏りがあるが、この構成が一番「ボブの頭の中」の優先順位に近いものなのかもしれないな。続刊が出たならば是非読んでみたい。

  • ディラン好きの人は良いかもしれないが、何の脈絡もなく、散発的な文章が出てきて、お世辞にも読みやすい文章とも言えず、疲れました。

  • Bob Dykanの自伝。

    以前読んだウッドストックの本に
    「暴動が起りかけたウッドストックを、ヒッピーが歌い出した"Blowing in the Wind"が鎮めた」というエピソードがあった。

    だから自分は彼の歌の持つ歌詞といい、人の心を揺さぶるパワーといい、何か特別な人間なのだと思っていた。

    だけど、真相はそうではない。
    彼は神でも代弁者でもなんでもない。
    彼は一人の人間であり、ミュージシャンだ。

    この本を読めばそれがわかる。

    ただ、やはり彼は普通の人間ではない。
    それは彼が生きてきた時間軸によるところが大きいのだろう。

    彼は、彼が生きる時代より昔の本を好んだ。
    それが彼の「今」であり「新しいもの」だった。

    そういった経験が彼の世界観を作りあげていったのだろう。

    ポップソングのアーティストならば、DQNでリア充な人がなればいいだろう。
    だけど彼のようなフォークシンガーは普通の人間と違った時間軸で生きないといけないのかもしれない。

  • 人生の順番どおりでない自伝。

    ディランらしい一冊。

    内容は……
    だけど、時折出てくる心に刺さる「フレーズ」を拾いながら読むのが楽しい。
    Must buyな一冊。

  •  ビートルズと並ぶロック中興の祖ディランは、謎に包まれた人物として知られる。だが歌詞も含めたその<難解さ>が、世界中に「ディランズ・チルドレン」なるフォロワーを生んだ。謎が多いからこそ語りたくなる。そういう存在なのだ。

     そこに登場した初の自伝である本書が、ディラン研究の第一級資料となることは間違いないが、これは通常の意味の「自伝」とはかなり趣を異にしている。確かにここで自らの人生や影響を受けた音楽・芸術などについて多くを語っている。だがさまざまな風景描写や人物描写、知人友人たちとのやりとりなどが、まるでつい数日前のことのように詳細に語られ、事実関係やその時の自分の心情をありのままつづったというより、現在の立場からの考察や彼一流のフィクションもかなり入り込んでいるように思える。

     また、デビュー前の下積み時代の話が語られたかと思えば、次の章ではバイク事故で隠遁生活を送っていた一九七〇年前後に飛びさらに八〇年代終わりの傑作『オー・マーシー』制作時のエピソードが語られる…といった具合。一見脈絡のない飛躍ぶりは彼の詩作にも似て、「自伝」というよりは、むしろディランというキャラクターを主人公とした小説、もしくは歌といった趣がある。その意味で本書はまさにアーティスト・ディランの<作品>だといえる。

     内容はめっぽう面白く、興味深い記述も多い。自作の曲を歌うことになった経緯、モチベーションが失せ、引退まで考えた八〇年代終わりの心情、世代の代弁者に祭り上げられることへの激しい嫌悪感、音楽面では意外に受け身で無頓着な様子(バックアップ・ミュージシャンの人選を人任せにするなど)、敬愛するアーティストを語る口調の熱っぽさなど。だがこれらすべてを<事実><本音>と鵜呑みにするのは危険である。これはあくまでも<作品>であり、その自由闊達で奔放なディラン節こそを堪能すべきなのだ。

  • いちいち書くことが詩なのでした。
    おもしろい。

  • わざわざあれこれ言う必要のないおじさまの自伝 てか なんでだろうねディラン好きっていう人説教くさくてうっとおしいよね(なぎらさんとか)

  • 普段自らを語ることの少ないボブ・ディランが書き下ろした自伝。

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