なぜ女は出産すると賢くなるのか 女脳と母性の科学

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797331240

感想・レビュー・書評

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  • 友人にお借りした本。 内容は、出産・育児の経験とホルモンを通じて脳の働きが増すことを科学的に裏付けるという、私のような出産で何年も仕事を離れてしまって大丈夫だろうか、というような人にとってはかなり元気づけられるもの。
    子供を産み育てることが、高レベルのプロフェッショナル・トレーニングになる、という話は、コンサルの友達のマネージメント・トレーニングで、毎日違うことをして日々新しいもの・活動に触れるという話を聞いて、なんかそれ今私がやってることに似てる・・とぼんやり考えたのを思い出させた。
    子供を産んでいないが子供と接する父親を始めとした周囲の人間にもその効果はおよぶという話もあり、もっとこうした側面が広まれば子供と接する、育てることが、社会や個人の単なる負担・ロスのように考えられなくて済むのではないか。

    原題は、THE MOMMY BRAIN-How motherhood makes us smarter (2005)。この題はMommy brain=ちょっと頭の働きがゆるくなってる、というステレオタイプイメージを逆手にとったもの。対して、日本語の題は、『「女の脳」と「母性」の科学』、とか『なぜ「女は出産すると賢くなる」のか』でちょっと古い保守的な考えに基づく女性礼賛的な本に見えかねない感じで、自分では書店で手に取らなかったかもという気がする。考え過ぎかもだけど。そうではなく、沢山実験や研究結果がでてきて脳と科学に興味ある人は、読んで面白いと思う。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:491.371||E
    資料ID:51200534

    女性脳 母親脳の特徴が知れ、理解できる
    (母性看護学領域推薦)

  • 出産後のマザーコースに入ってしまったキャリア女子には、
    励まされる内容。

    科学的データで、「出産した女性も捨てたものじゃない」と
    次々に説得してくれる。

    ただ、そのデータはラットの研究がいやに多く、
    それがどこまで人間に当てはまるのかは、考えてしまう。

    悩んでるのは自分だけじゃないんだ、その気持ちよくわかると
    共感して読むだけでも、ずいぶん元気になれる。

  • 出産後の女性の脳の変化をマミーブレインと言い、これは従来物覚えが悪くなったとか、よくない意味で使われてきたが、最近では逆に、出産によるよい影響が知られてくるようになったという。扱っている話題自体は面白そうなのだが、小耳にはさんだ話題の寄せ集めで、全く矛盾するような話を平然と書き連ねていたり、「子供のニューロンはミエリンが薄いので、ニューロンがスピーディーにつながる」といった明らかな間違いや、「博士課程を修了するのは男女半々なのに、終身在職コースにいる女性は25%にすぎない」といった、解釈に突っ込みをいれたくなるような事例(20代と50代と比べても時代が違うんだし、しょうがないのでは)がとても多く、読んでいて疲れる。妊娠によるホルモンレベルの変化など、生物学的な要因と、母親として子育てをするという環境的な要因と、切り分けもほとんどされていないし、ソースも明らかにしていないので、書かれている話もどこまで信じていいのかよく分からないのではあるが。。。・妊娠により脳は小さくなるが、出産後6か月程度で元に戻る・ラットの記憶を調べた研究では、母親ラットの記憶向上が認められたが、出産していないが仔ラットを預けられた里親ラットでも同じ程度の記憶向上が見られた。(と、いうことで人も妊娠して初めて、なんとくだらない男と結婚したことか、と気づくらしい)・オキシトシンは記憶力を向上させるなど、重要なホルモンだが、BBBを通らないため、血液中の濃度を測っても脳については解釈が難しい・「アメはダメ」という言い方よりも、「ブルーベリーヨーグルトかストロベリーヨーグルトを食べる?」という聞き方で、自分で選択した感覚を抱かせる

  • 出産によって女性の脳の働きが鈍る(「マミーブレイン」)と言われている(らしい)が、実際には、出産・子育てによって脳は逆に活性化され、女性は賢くなるというテーゼのもと書かれてる。そういうこともあるのかも知れないとは思うけど、例として挙げられている事象が私にはどうもピンと来ない。

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著者プロフィール

ピューリッツァー賞を受賞した記者であり,いくつかの著書がある。神経科学,学習障害,および教育について執筆している。

「2018年 『誰もが知りたいADHDの疑問に答える本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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