- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797337150
作品紹介・あらすじ
香絵が雑用バイトをしている日比野探偵事務所に、ある日舞い込んだ依頼は「あるはずのない道に消えた夫を捜して欲しい」という不思議なものだった。子どもの頃から幾度となく小さな"不思議なこと"を体験してきていた香絵は、そんな自分の経験が何かに役立つかもしれないと思い、いつもはかかわらない調査へと同行する。人が消えたというその道は、なんの変哲もないただのT字路に見えた。しかし、道に霧がたちこめてきたその時、なんとあるはずのない道が現れ、そこは十字路に変わっていたのだった!矢崎存美が贈る、新不思議物語が始まる。
感想・レビュー・書評
-
探偵を介在させて現実の隣の場所を時折のぞくファンタジー
主人公のなんでもない語りが独特の妙で素晴らしい
小説構造自体は大きいものでないちょっとした話だが
そのスケール内でかなり上手く処理していて感心
ただ4話目だけやや違和感が詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっとだけ不思議な能力のある池沢香絵は、雑用のバイトをしている探偵事務所で、不思議な事件と出会う。「あるはずのない道」に迷い込んだらしいその人を探すために、香絵がその場所へ行ってみると……。
すごいハートフルな話かと思っていて、避けていたのだけれど、読んでみたらそんなに「正しい」物語ではなくてしっくりきた。うん。好きです。少しさみしい感じの短編集。主人公が「助けてあげよう」という気持ちではないところがいいですね。早見裕司さんの季里シリーズをやわらかく、少し大人にした感じかな。GA文庫はふっとこういう話を出すので、あなどれない。 -
ぶたぶたさんの作者のミステリーなお話。
不思議なことに遭遇する女の子が、探偵事務所に勤めながら解決するのですが、みんな一生懸命でいい人で読後感が良いです。 -
主人公 香絵は、子供の頃から幾度となく体験する“不思議なこと”に嫌気が差して、東京で一人暮らしを始めた。
けれど バイトを始めた探偵事務所にある日 不思議な依頼が舞い込む。
それは、「あるはずのない道に消えた夫を探してほしい」という依頼で――
たまたま居合わせたことから調査を手伝ううちに、少しずつ 彼女の心境が変わっていく・・・
ほんわか和むミステリー小説。 -
グミちゃんかわいいよグミちゃん
絵につられて買いました -
絵師で即決ですがなにか?ww
-
2006年8月30日読了
-
ぶたぶたの作者のまた違った不思議話。ぶたぶたに比べるとインパクト薄い(そりゃあな)。でもまあ、読みやすくほんわかとしますな。