デザインにひそむ〈美しさ〉の法則 [ソフトバンク新書] (ソフトバンク新書 28)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797337945

感想・レビュー・書評

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  • 黄金比やら、ピクトグラム、文化的な美意識や制約など、わかりやすい本だった。

    特に大事だと思うのは制約のデザインかな、
    適切な誘導さえあれば失敗も迷いもなくなり、
    マニュアルも教育が要らなくなると思うから。

    物理的なデザインもすごい可能性があるけど、
    ソフトウェアの世界のデザインはもっともっとやれる事、やるべき事があるなあ。
    ユーザーの期待を裏切らないようにしていきたい。

  • おもにプロダクトデザインを行っていた著者が「工業デザイン」について語る。
    黄金比や白銀比から美しさと使いやすさ、地域や文化の違いとそれを乗り越えるピクトグラム・ユニバーサルデザイン。
    普段見ている製品に対する「見方」が変わる。

  • 工業デザイナーである著者の視点から世の中の様々な製品にはどのような「美しさ」の秘密が込められているのかを書いています、実用や教科書というより雑学的な知識補完の本という感じです。
    堅苦しさがなく様々なテーマで書かれているので読みやすく情報量も多かったと思います、聞いたことはあっても理解できていなかった黄金比のことや和洋でのデザインの違い等「なるほど」という感じで面白かったです

  • ・モノを選ぶ時、機能や価格などを基準にしがちですが、分かりやすさや使いやすさなどを評価して選ぶことで、誤使用を防ぎ、快適に、時間を節約したり、疲労を軽減したり、事故を未然に防ぐことに繋がるのです。

     著者の木全 賢さんは、1959年生まれとのことなので、私と“ほぼ”同世代、しかも私が入社できなかったシャープ(株)に1985年に入社しています^^; 

     同じ時代にプロダクトデザインの教育を受け、フィールドは異なるものの、デザイナーとして働いていた私にとっては、納得しやすい内容でしたが、デザインの現場を知らない人には、分かりやすいのかな(・・?

     第二章「誰にでもわかるシンプルなデザイン」の、絵文字の世界標準「ピクトグラム」、第三章「美しさと使いやすさの法則」は、プロダクトデザイナーはもちろん、デザインの意思決定に携わる管理職は必ず知っていなければならない常識レベルの話ですし、消費者にとっても知っていれば得する情報です。

     モノを選ぶ時は、機能や価格などを基準にしがちですが、分かりやすさや使いやすさなどを評価して選ぶことで、誤使用を防ぐだけではなく、快適に使え、時間を節約したり、疲労を軽減したりできますし、事故を未然に防ぐことすら繋がるのです。

     私が執務しているオフィスは、証明とエアコンのスイッチが一か所にまとめられているのですが、実際のレイアウトに対応していないため、既に点いているいる照明を消してしまうという誤操作が頻発していました。対応表はあるのですが、いちいち見るのは、労力の無駄使いです。

     私が執務するオフィスには、開発に携わる人と、品質管理に携わる人がいるのですが、デザイナーの仕事を形や色をカッコよくまとめる役割だと思っている人が少なくありません、いやデザイナーの中にも、そうだと勘違いしている人がいるような気すらします。

     でも、違うんですよね。デザイナーが最も力を発揮するのは、作り手とユーザーとの間にかける橋渡し役としてなんですよね。

  • 工業デザインとはどんな仕事なのかを、一般向けに平易に説明している。分かりやすくて一気に読めた。タイトルにある、美しさの「法則」に興味があり期待していたが、法則とまて汎化しているのはお馴染みの黄金比・白金比、そして意外にも(日本限定だが)畳のプロボーションだった。

  • デザインの基本に戻れる。
    ナゼそうなのかが理解できる。

  • 「美しさ」がテーマ。専門外の人でも楽しめる工業デザインの本。

    黄金比、白銀比、三分割法、シンメトリー、点対象、アシンメトリー…

    聞いた事はあっても、詳しい事は知らなかった。

    畳、お札、トランプなど身近なモノに絡めて、分かりやすく理解できる。

    前半はイラストなどにも応用可能なデザインの基礎。

    後半は聞きなれない用語「角R」など、専門的な工業デザインのお話しになる。

  • Webデザインをしている私にとっては、グっとくる題名でした。しかも著者は某有名家電メーカーでデザインを担当しているというから、まさにこれは!と思った。

    が、なんか物足りない。もう少し突っ込んだ話を期待していたのか。。オレ。

    でも、「シンプルなものは美しい」、だとか、「美しいものは使いやすい」とかいう話は納得しました。入門編って考えれば、けっこういい話かも。
    まだ気になるのは、なぜ黄金比が美しいのかってこと。う~む。参考文献読んでみっか~。

  • プロダクトデザインにおける「美しさ」の法則。
    黄金比、白銀比や日本人が好きな1:2の整数比などの解説。
    アンパンマンやミッフィーのデザインのシンプルさに潜む法則など。
    分かりやすいが内容的にはちょっと物足りない感もある。

    それにしてもプロダクトデザインや建築デザインの優れたものを
    見るといつもジェラシーを感じてしまう。

    普段やっている広告デザインが、ちょっとカタチに残りにくい
    部分があるせいだろうか。

  • iPodや、PS2やアンパンマンはなぜ人気があるのか。なぜあのような形になったのか。
    多くの人が「美しく使いやすい」と感じる身近なデザインの秘密がわかりやすく書かれていて面白かった。
    普段はあまり気にしないけど、私たちの身の回りにはデザインされたもの(目覚まし時計とかお風呂の形とか、なんでも)であふれているんだなあ、と気づいた。








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