あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)
- ソフトバンククリエイティブ (2007年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797339499
感想・レビュー・書評
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・情報は、それを理解する知性の存在を必要とする。だから意味が先立つ。
・システムが完成すると、維持管理に必要な人数は大幅に減少する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンピュータについて、
身近な比喩を用いて
その基本となるデータ、
プログラム、それらの振る舞いについて、
親しみやすく説明している。
親しみやすい、というのは、
理解しやすい、とは違う。
本書は親しみやすい比喩ではあるが、
コンピュータの構造の理解に直結するものではない。
巻末で著者も述べているとおり、本書は
「好奇心の泉を掘り当てる」ということに
徹しているようだ。
コンピュータそのものの理解、というより、
コンピュータと人間の関係について考える
きっかけを読者に与える効果がある。
たとえば、コンピュータについての以下のような記述、
「偉大なるデフレ要因」
「娯楽や芸術、教養と同じ、新しい価値を生み出して生き残る」
などからは、本分野の只中にいる著者らしく
業界の今後を憂える、暗中模索の心中が読み取れる。
アナロジーの枝葉が多すぎて、
本質が見えにくくなっているというのも、
理解に結びつきにくい要因の一つ。 -
コンピュータについて学ぶ本。
コンピュータ側から見た人間のチャネルである五感についてなるほど。
視覚が確かに一番か。 -
これを読んで初心者が何十年も使える知識が身につくのかというのはかなり疑問。ちゃんとした教育を受けた人なら,たとえがなんだかなーという観点から役に立つが。何もしらない人がこの本で知識が身につくというのはかなり疑問。
味噌汁の重要な成分が塩分というのは間違いだろう。出汁だろう,高血圧の人には塩分は邪魔でしかないから。 -
分かりやすく書こうとしているのは分かる。ただそれが逆に分かりづらくしてる感も否めない
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私にとって、この本のエントロピーは高くない・・・気がする。
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【2008/09/27】
コンピュータの仕組みに興味を持つための入門書。情報量、チャネル有限オートマトン、メモリの空間局所性、チューリングマシンでの不完全性を扱っている。だが、あえて計算や理論を使わないように書いてあるため、まわりくどくなっている。 -
今まで、読んだコンピューター関連の啓蒙書の中では平易に語ることに関して最も腐心している一冊。しかし、確かに「根っこの部分」の説明は丁寧だが、コレだけじゃコンピューターを理解したとはとても言えない。したがって、本書のほかにもいくつかの本を読まないとコンピューターを理解することはできないんじゃないかな、なんて思いました。
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エントロピーを味噌汁に例えて説明してくれる良書。
コンピュータサイエンスの基礎が分かります。