プリンに醤油でウニになる 味覚センサーが解明した仰天の食の謎 (サイエンス・アイ新書 33)
- ソフトバンククリエイティブ (2007年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797341249
感想・レビュー・書評
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2011/05/11 予約 5/18 借りる。6/10 読み始める。
7/20 とりあえず途中で終了。
ワインについて調べていたときに見つけた本。
この話、前にどこかで聞いたことがある・・・。
読むのが楽しみ!
先に読んだ ハイブリド・レシピと違って、味覚について詳しく書かれていて面白い。
TVでも話題になった面白い研究だが、「プリンに醤油でウニになる」人はまずいないだろう。
まだまだ、研究の余地があるのでは。
内容 :
世界で初めて開発に成功した味を測る装置「味覚センサー」を用い、
主観で埋め尽くされた味覚の世界に客観的なものさしを与え、味の不思議に迫る。
嗜好を数値化し視覚化したユニークな先端科学を紹介する。
著者 :
1953年生まれ。九州大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。
同大学大学院システム情報科学研究院 主幹教授・研究院長。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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【要約】
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【ノート】
・新書がベスト -
新書文庫
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味覚センサを開発した著者の本。味というのは酸味・苦味・うま味・塩味・甘みの5があり、食べ物の化学的な成分への反応とされるものである。他にも辛味と渋みというのがあるが、これは舌の細胞に物理的に作用するもので味とは違うという。また、人が美味しい、まずいと感じるのは舌が感じている味だけではなく、においや歯ざわりなども総合して感じられるもので、鼻をつまんで色んなフレイバーのジュースを飲んでも同じ味に感じられるという。プリンと醤油でウニになるとか騒がれたことがあったが、いま書いた方のことのほうがためになった。
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味覚と味覚センサーについてもっと詳しく知りたくなった方にはコチラ。
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人工的な脂質膜により味覚センサーを作って、いろいろな食品の味を評価している。興味深い技術領域であるが、著者のいうように味の定量化ができている、という状況からは、まだ、遠いだろう。
主因数解析を用いているが、具体的なセンサー出力と味の要素の関連付けについては読み取れなかった。 -
味覚センサーについてはほとんど知らなかったのでちょっとびっくり
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人の味覚を定量的に測ることが出来る味覚センサを通して味覚について解説している。
味覚を定量的に測ることは難しい。
例えば、聴覚や視覚とは異なり、人が舌でどう感じるのかを再現しなければいけないから。
それを実現するための工夫やベースとなる化学の話も面白い。
具体的にどんな味がどう似ている、という話もある。
書名の「プリンに醤油」は有名だが、それをデータで示している。
しかし、これらの話以上に、味をデータにすることが出来る世界がどうなるのか、そういう話が面白い。
生き物を殺さずとも人工的に食物が作れるかもしれない。
課題はあるだろうが、そういう世界が現実になる可能性を感じるには十分な一冊。 -
味覚センサーを開発した著者が、開発エピソードや苦労を語っている。20年前までは、味覚を数値化することなんてあり得なかったが、今はできる。これにより、化学的に調合してさまざまな食べ物と同じ様な味をつくることができる様になった(実際は、視覚、嗅覚も使って味を感じるため厳密には一致しない)。さらには、食品メーカーが味の管理や、開発者に追う様している。
本の中では、様々なな食べ物や調味料をメーカー別や、産出地域別に数値化したチャートがありおもしろい。
ちなみに、コーヒー牛乳=麦茶+砂糖を試したが、味は?であった。