- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797343656
作品紹介・あらすじ
子どもが不要となった世界に産み落とされ、収容所で育てられた少女、アンナ。自分を産んだ親を憎みながらも、自らの運命を静かに受け入れていた…。そう、あの"新入り"が来るまでは!-世界中が涙した愛と勇気の物語。
感想・レビュー・書評
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中学校2年生の時に表紙の絵柄が綺麗で惹かれて読んだ。
命には命を。
泣いちゃった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
続編含めて読了。
結婚適齢期で、「結婚のメリットとは?」「子育てってしんどくない?」と思っていた自分に、新たな視点を与えてくれた本。子育ては大変だろうけど、老人だらけの硬直した世界なんてちっとも魅力的じゃないわ。 -
一気読み!今の世界中の人々に読んでほしい悲しいくて尊い物語りではないでしょうか。
不死を手に入れた人間の愚かさ。新しい命の美しさを考えさせてくれる物語。
この世に生まれてくる生命の寿命があるからこそ、その時間を大切にすることができるんだ!
何もかも薬に頼る自分にも少し反省。 -
面白かったが、これだけでは何の解決にもなっていないような。続編に期待。
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978-4-7973-4365-6 399p 2008・7・26 初版
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不老不死の薬が開発された未来の話。
人工過多により子供を生む事が罪とされる世界で、違法に産み落とされた子供は「サープラス」と呼ばれ、収容所で育てられます。
主人公のアンナもその「サープラス」の一人。
物語は彼女の視点で進んでいくので、収容所生活の辛さや彼女の気持ちがひしひしと伝わってきます。 -
アンナに共感するとピーターがうざく感じる不思議。でも言ってることはピーターが普通で、当たり前。でもサープラスとリーガルという境界がある以上、世界観的にはアンナの言っていることもわかるという……。
其々がリアリティのあるキャラクターで、大変面白かったのですが、これはティーンでも対象年齢は高く、大人向けでもいいかもしれません。
それほど内容は重いです。
最後の唐突さが否めませんが、続編に期待。……が、図書館に続編がないとはこれいかに。 -
2140年、自然科学者たちにより、ガンも心臓病もエイズも治せ、臓器の老化をくいとめる薬「ロングライフ」が開発され、人々は永遠の命「長命」を手に入れた。
しかし誰も死なず子供ばかり増えたら人口が増えすぎるため、「長命」を放棄すれば子供が一人つくれる「宣言」がなされた。違反したものは捕えられ、子供は「サープラス」と呼ばれ、長命者たち「リーガル」の役にたつ訓練をするための施設「グレンジホール」へと収容された。
サープラスと呼ばれる子供は、生まれてはいけなかったもの、この世に存在してはいけないものと教え込まれていた。
ある日グレンジホールに少年ピーターが収容されてきてから、アンナの考えが変わっていく。
まだ施設にいる子供たち、そして強かな少女シーラはどうなるのか。
これで終わっていいのか?っていう終わり方をしてます。
どうやら続編があるらしい。
タイトルにあるように、アンナは禁止されていた日記をつけていたのです。読んでいて、この日記のせいで大変な目にあうんじゃないの?って思ってたら、その通りでしたね。
続編では逆にこの日記のおかげで「長命」と「宣言」の制度が変わったりするのでしょうか。
しかし、アンナにだけ助けがくるって、なんなんでしょ。それまで会ったこともなかったのに自分のことを誰よりも守ってくれる人がいて来てくれるなんてね。 -
不老不死って、それが達成された、まさにその世代だけが、すべての利益をとるってことなんですよね。
やっぱりそれはおかしい。と、科学技術が発展する中で、心に留めておかないといけないなと思いました。