アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩 (GA文庫 と 1-1)
- ソフトバンククリエイティブ (2009年3月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797345711
作品紹介・あらすじ
「神」との戦いに勝利しメタ・ファルスに帰還したクロアたちは、大陸を創造する詩魔法「メタファリカ」の準備にとりかかる。民衆の期待と不安、そして失敗への恐怖が、ルカとクローシェ、二人の御子に重くのしかかる。メタ・ファルスのはるか上空、人工衛星ソル・マルタでは、人々の様子を複雑な心境で見つめ続ける少女がいた。彼女の名はインフェル。詩魔法「メタファリカ」を完成させながら、大陸を紡げなかった、初代「澪の御子」。プレイステーション2でヒットした同名ゲームをノベル化。四百年前のインフェルとネネシャ、二人の物語がついに描かれる。大陸創造にすべてを懸けた二組の御子の想いとは。
感想・レビュー・書評
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ゲーム内ではインフェルの時代に何があったのか、何故神との戦争になったのかの描写がなかった為、それらが知れて良かった。
あのラスボス戦後からエンディングまでの間の物語として、クローシェを励ますインフェルやインフェルが消えるシーンは涙無しには読めない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発売日に購入して、そのまま積んでありましたアルトネリコ2の小説でございます。
筆者はゲーム開発にも関わっていた方のようデスね。風呂会話とかトークマターなどを担当したと書いてありました。
さてさて、小説はゲームエンディング間近のメタファリカ創造のために世界を回っているあたりですね。メインはクローシェやルカではなく、インフェルでございます。
インフェルがメタファリカを歌った頃の話や、クローシェ達の話の影での、クロアやジャクリ達のサイドストーリーなんかも含まれておりました。
完璧に、ゲーム攻略済みの方しか対象にしていないので、その分で☆を-1してあります。
攻略済みだと楽しめますね。
ただ、アルポータルで大分キャラが崩れてしまっているので、インフェルプリーズがないのに違和感がありますがw
インフェルとネネシァは本編以上にレズっぽく見えました…。
まぁ、インフェル達も好きなので、二人の話が見られたのは満足ですけれどw
アナのイラストが、クロアの女版にしか見えないのはうーん、という感じでしたけれど。何だか絵が変わったのかな…? -
個人的にはシリーズ最高傑作、アルトネ2の外伝小説。見事巫女となったルカとクローシェ様が今度こそメタファリカ(いずれ滅ぶかもしれない世界に理想郷を創造する詩魔法)を紡ごうという話。過去にメタファリカに挑戦した焔の巫女「ネネシャ」と澪の巫女にしてメガネっ娘「インフェル」についても詳しく語られています。
今回の作品でも、やはり「想い」や「心」は重要なテーマになっています。サブリメイション(精神体移行)を否定した今残された希望はメタファリカのみとなったものの、しかし成功には、殆ど100%に等しい民衆の支持(というか信じる心?)など絶望的なまでに高いハードルがいくつも存在する――過去、インフェルとネネシャという巫女が実現出来なかった離れ業をいかにしてやってのけるのか、というのが大体のあらすじ。
ストーリー的にもゲームシステム的にも、個人的には2が一番好きなので、ゲーム本編とともに小説版もオススメしたいと思います。
だから、思いっきり買っちゃえ―――――!(言いたかっただけ) -
もう素晴らしすぎてティッシュ一箱消費しました。インフェルの過去、店員ズとタルガーナの微笑ましい会話、そして何よりクローシェ様の苦悩に涙しました。普段はクローシェの方がしっかりしていますが、こういう時に「あぁやっぱり瑠珈はお姉さんなんだ」と実感します。