写真がもっと好きになる。

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797347401

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ日で菅原さんの写真講座を読んで、なんとほんわかした人だと感激してその特集の単行本である本書を読みました。何度も読みました。

    高機能なデジカメが安く買える時代。でもカメラにばかりこだわって、大事な事を忘れていたかな。大事なのは被写体に対する気持ち。自分と相手。その間にふっとカメラを持ってくる、そんなイメージで撮って行きたいな。

    この本を読むと、写真を始めた頃の気持ちを思い出します。大切な本です。

  • これ読むの2度目だった。
    数打ちゃ当たる方式でむやみにシャッターを押すのではなく、もう少しじっくり向き合ってみようと思えた。
    今はオリンパスのE-620と25mm単焦点を使っているのだけど、他のカメラ、他のレンズも使ってみたいなぁ。

  • 写真に行き詰ったときに必ず読む本。肩の力がふっと抜けて、写真を楽しめるようになる。

  • 「写真を教えてほしい」と言われたら、
    この本を教えるかもしれません。
    ゆっくりもう一度読みたい本。

  • 写真の具体的なテクニックに関する本は数あれど、どうやって撮ればいいのか、何を撮っていいのかわからない、という根本的な所に応える本はあまり無い/あっても分かりにくい気がする(まぁ「何撮っていいのかわからない」んなら何も撮らなくていいじゃん、て話だから?)。そんな中で、凄く分かりやすい説明の本だった。語り口調も上から目線ではなく語りかけるような感じで素直に受け取りやすい。読んでいても疲れない。そして分かりやすかった。


    [読書録]====================================================

    ■第一章:カメラと一緒に歩いてみよう
    カメラを持って散歩してみよう
     ・「いい写真を撮ろう」なんて考えずに。
     ・新しい発見があった時は、撮る事を焦らずに、まずは見てみよう。
      相手の状態に眼差しを向けてみれば、向こうから何か語りかけてくる。

    人でも物でも「撮りたい!」と思ったら、コソッとではなく真正面から。
     ・相手を思いやる気持ちを忘れず、堂々と。
      それが「大切な一枚の写真」へとつながる。
     ・「この人は景色に例えると、どの様な景色なのか」
      ということを想像しながら、じっくりと撮ってみよう。
      少しでも興味を持って人と向かい合えば、その分だけ楽しくなります。

    自分の「思い」をこめてシャッターを切る
     ・ピンぼけだったり、うまく写そうとしなくてもいい。
      そこに、その時の気分が写っているのか、が大事。
      寂しかったときは、その寂しさが。
      楽しかったときには、その楽しさが、
      写っている写真が何よりも「いい写真」。
     ・思い描いたイメージで撮るのも大事ですが、
      まずは、その時の気持ちにできるだけ正直に撮ってみる。

    外に出て写真を撮るときには、光の方向を向いてみよう。
     ・うまくいかない、つまんないと感じたときは、
      まずは目先を変えてみよう。
      そして光のある方向でもある、上を向いてみよう。
     ・同じ時間、同じ光は二度と無いと思って、
      今までよりも太陽の位置を意識して、写真を撮ってみましょう。
      同じ場所でも時間帯によって気持ちが変わっていく。

    写真はひとつのドアみたいなもの
     ・その写真から、どこか別の世界へとつながるドア。
      その先に続くストーリーを考えながら、シャッターを切る。


    ■第二章:あなたの思いは、きっと写ります
    アングルを意識しながら、撮ってみよう
     ・写真では、目線の高さがその結果に大きく関係していきます。
     ・人間には「感覚」があるが、カメラにはない。
      その「感覚」をプラスするために、カメラの高さを意識しよう。
     ・実際の目線と、あなたの気持ちの高さは違うこともある。
      その時の気持ちの高さに合わせてシャッターを切れば、
      その時の感覚に近いものが写るはずです。

    時にはフィルムを使って、大切に撮ろう
     ・何度でもやり直しが出来て、さらに写っていることを
      すぐ確認できるのが、デジタルカメラの良いところ。
      フィルムカメラにはそんな安心感がない。
      それゆえにドキドキしながら、願いを込めて撮ると、
      その思いみたいなものが「1枚の写真」に大きく反映する。

    話しかけるように撮ってみよう
     ・気持ちや思いは、不思議とよく写る。
      たとえ声を出さなくても、
      すべてのものに話しかけるように撮ってみましょう。
      それだけで写真は活き活きとしてくるはずです。

    スナップ写真をゆっくりたくさん撮ろう
     ・記念写真を撮るときに注意して欲しいのは、
      「一緒に訪れた人も含めて、そこにある状況のすべてを
       一枚の写真で一度に撮ろうとしない」という事。
      写真の中に写っているすべての物事は、
      意味を持って語りかけてくる。


    ■第三章:ゆっくりものを見てみよう
    ゆっくりものを見てみよう
     ・カメラは瞬間という時間を切り取る機械だけれども、
      その瞬間は、永遠の時間の流れの中の一こま。
      あなたが感じるその時間の流れを意識すると、写真は変わる。
      シャッタースピードを変えよう、という話ではなく、
      ゆっくり、の気持ちを意識するだけでいいのです。
      その小さな違いが、大きな違いに変わっていくはず。

    ファインダーを覗かないと見えないもの
     ・ファインダーを覗くことで見える情報量は明らかに少なくなります。
      そうやって見えにくくなると逆に、より注意深く、
      ものをみるようになるものなのです。

    写真は、決して止まっていない
     ・「写し止めておきたい」という気持ちを持って、
      シャッターを切ってみよう。
      そうすることで、写そうとしているものがなんなのか、
      本当に写したいと思っているものなのか、
      ということが、同時に分かるはず。


    ■第四章:ちょっと不思議な写真のしくみ
    目に見える光と、目に見えない光
     ・「眩しいなぁ」「綺麗だなぁ」でも、
      まずは感じたことを言葉にして、
      写したいことがなんなのかを思いながら、
      シャッターを押してみてください。
      そうすれば、たとえ具体的な形として写っていなかったとしても、
      「写したい」と思ったことは、
      何となくその「気分が」自然と写ってくるのです。

    青という色は、はじまりの色
     ・最初に「黒」があり、そこに光が当たることで色は生まれる。
      その際最初に立ち現れる色が「青」。
     ・デジカメの場合はWBの設定を電球に設定して撮ってみてください。
     ・同じ青でも、少しだけその成り立ちの違いを意識しながら
      感じたり写したりすることで、その違いが少しでも写れば、
      「何となく、光そのものを写すことができた」
      そんな気分になるのではないでしょうか。

    黒にもいろんな「黒」がある
     ・いろんな「黒」を知るために、モノクロフィルムや
      デジカメのモノクロモードを使ってみよう。
      色のお陰で何となく誤魔化されていた、
      黒の大切さを感じることができる。
      同じものをカラーとモノクロで撮って比較してみると面白いかも。
     ・モノクロ撮影は「ものを見る」素晴らしい練習。
     ・少しの間、集中的にモノクロで写真を撮ってみてほしいと思います。
      そんな撮影を繰り返していくうちに、
      たとえカメラを持っていなかったとしても、
      写真になっていない状態であったとしても、
      頭の中で簡単に、イメージを色彩のない世界に
      変換できるようになっていきます。
      それはしっかりとものを見る、はっきりと写真を撮る、
      ことに繋がる


    ■第五章:写真は、ひとつの大切な”もの”
    誰にでも、必ず大切な写真はある
     ・過去の大切な写真の中から、
      あなたならではの「大切なこと」を見つけることで、
      今度はそこを出発点として写真を撮ってみましょう。

    プリントしてみないと、わからないこと
     ・デジタルでもフィルムでも、プリントすることで
      写真は1まいの「もの」として生まれ変わります。


    ■第六章:季節の光の違いを写してみよう
    紅葉の色は、光の色
     ・僕は紅葉を楽しんでいて、それを写真に撮るときには、
      鑑賞して「楽しむ目」とは別に、
      「ゆっくりものを見る目」が必要なのだと思っています。
      「きれいだなぁ」という印象はそのままとっておく。
      そしてカメラを向ける前に
      「どんなふうに光が当たっているんだろう」という事を観察する。


    ■第七章:正しいカメラとレンズの使い方
    標準レンズで見える、大切な「普通」
     ・一般的には、肉眼で見た時の印象に近いので「標準」と言われている。
      しかし実際には見た目より広く映しだされている。
      見た目+αが写ることで、見た目の「印象」まで写る、
      そんな所が標準レンズならでは、なのかもしれません。
     ・ズームレンズなら50mmに固定して、標準レンズならそれだけで、
      「見た時の印象をそのまま写す」という練習をしてみよう。
      最初は思うように映らないかもしれません。
      でもそのうち、しっかりと写ってきます。
      標準レンズの映しだす「普通の感じ」が一番格好いい、
      ということが自然とわかってきます。

    「気配」を写す、広角レンズ
     ・広角レンズというのは、数あるレンズの中でも、
      その場の雰囲気とか、その時の感じを写すのが得意なレンズです。
      それゆえ、とても写真的なレンズと言えるかもしれません。
      もし、あなたが写真をとっていて、なんとなく
      「印象が写っていないなぁ」と感じたときは、
      一度、広角レンズを使ってみたらどうでしょうか
     ・中でも、28mmという画角のレンズがおすすめです。

    「視点」を写す、望遠レンズ
     ・実際に肉眼で見た時の大きさと距離感を、
      そのままファインダーの中に再現しようとした場合、
      その時の焦点距離は100mm前後です。
     ・この画角で写真を取ることは、結果的に
      もっとも「ものを見る」練習にもなります。
      それを繰り返していると必ず、写真の中に
      「自分の視点」のようなものが写ってきます。


    ■第八章:ケータイだって、写真がもっと好きになる

  • 写真を撮るときの、構え、みたいなこと。水分や色や気持ち、の話など。ゆっくり呼吸して、ゆっくり構えよう、と思えました。写真に少し近づける本。

  • この本を読んでから写真を撮ることが今まで以上に楽しく感じるようになった、きっかけの一冊。
    これからは光とかも意識して撮れるようになりたいと、読んでいて勉強になりました。

  • 写真が好きになりました。
    原点に帰るかんじね。

    20歳くらいの、
    学生の頃の気持ちを
    再確認。
    振り返り。

    読んで、良かった。
    って、久しぶりに思た一冊。
    ちょっと、
    バイブルにしたいくらい。
    図書館の本だから
    ちゃんと返却するけど。

    これ、きっかけで
    毎日の空の写真始めました。

  • 写真を撮りたくなるけれども、読み物としての面白さがなかった。
    実用書とエッセイの間のようでなんとなくふわふわ。

  • 自分もこんな風に写真を好きになりたい。

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