- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797350616
作品紹介・あらすじ
とあるライトノベルレーベルからデビューした新人作家・杉井ヒカル。彼を取り巻く先輩や同期の作家たちは、驚くことにみんな美少女だった!-人間じゃないけど!!ヒカルが住むアパートでは、株やパチンコに熱中する不良狼作家・イヅナや、ちっちゃな少女の姿でエッチなラブコメ作品を世に送り出す座敷童作家・つばさが、今日も元気に玉稿を執筆中…執筆してるはず!「-羊はいいよ。羊だけは俺を裏切らないんだ。クリックすると必ず羊毛がとれるんだから」怖い編集に迫る締切。そんなときに限って起きるちょっとした事件!刺激いっぱいのラノベ作家生活、キミも一緒にはじめてみない-。
感想・レビュー・書評
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この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称は架空のもので、現実とは一切関係ありません。
・・・ありませんよね?
帯のアオリ文句につられて購入しましたが、とらやメロンでのPOPにあるように、ラノベ作家の生活は決して本文同様でないことを願います。
というか、もはや祈りに近いのか?
いろいろとwebを巡ってみても、元ネタのことで持ちきり。
なお、作中の主人公の「日常をそのまま本にした」カタチですので、作者主観が入ることもあり、若干読みづらく感じますが、物語が生まれる過程を描いた内容としては、特に後半での描写は的を得ているのではないかと思います。
ちなみに帯にはこうあった。
「おまえの作家人生、株三割パチンコ三割ネトゲ三割じゃんか!」
−うん。あとの一割はニコニコ動画−
・・・仕事しろよ、イヅナ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトノベル様私小説
適度に上手い
私小説は小説家にしか書けないのだ -
小説家としてデビューしてみれば、その出版社もそこの作者連も
ついでに住む事になったアパートの住人も、妖怪ばかり。
…出版社は、多少人間いるそうですけど。
大きな家に住んでいる一家族、みたいな集まりかと。
妖怪、というわけで、少々特殊な事が使える以外は
別段…というより、人間よりも堕落してるような生活。
副業が小説家、という感じがするような集団ですが。
作者がそこに住んでいて、どうしてこういう本を出す事になったのか。
最後にはそういう締めくくりで終わるような話でしたが
1話1話完結していますし、次に引っ張るようなものでもないですし。
読める文章でしたが、面白いとはまったく。
出てくる全員、性格が濃いな、と思いましたが。 -
9784797350616 279p 2008・11・15 初版3刷
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登場人物が全員作家。作家同士で麻雀したり飲みに行ったりファミレスで仕事したりする話。
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杉井光がとうとう壊れた件www
購入したはいいが同姓同名の主人公とは勇者すぎる、コレ絶対地雷だわ…!!と思ったら意外とそうでもない、普通にいい感じのラブコメに仕上がってました。
細かい設定のアラとか探したらキリないけれど、深く考えずにともかく掛け合いや賑やかさを楽しめる、まさにライトノベルな感のある一冊。結構おすすめ。
しかし最近多作だなー(ラブコメ多いがw)、つか頼むから「火目の巫女」みたいな超鬱をもう1度書いてくれないだろうかw -
ライトノベル業界(に限らず出版業界全般)には詳しくないので何とも言えないが…作家がこんな化け物だらけだったら、さぞ楽しいだろうな、と。そう素直に思えた一冊。ハイ、とても面白かったです。主人公がライトノベル作家で、作家仲間はみんな化け物(一部陰陽師)、という設定でまず「おおっ!?」と読む気を掴まれ。妖怪やら幽霊やらが住人だったり管理人だったりするアパートとかは、設定自体は他にもよく見かけるけど、さすがに作家というのは初めてです。そして読み進めていくうちに、個性あふれる化け物キャラたちに癒され、和ませられて、最後にはホロリとさせられました。意図的にさりげなくメッセージが込められてたのかもしれないけど、自然って大切だよね、と、妙にシンミリしてしまったりも。全体的な雰囲気が意外にもノスタルジックだったせいもあるのかな? あと、短編連作っぽい体裁も読みやすかったです。
とりあえずこの巻で決着はついてはいますが…既に続きが出てるようなので、そのうちそちらもゼヒ読んでみたいと思います。 -
「……昔の表紙ってけっこう控えめなんだなあ」
「つばさの本なんて表紙ぜんぶパンツはいてないぜ」
『れでぃ×ばと!』wwwwwwwwwwwww
GA文庫に杉井さんが登場です。最初は主人公がラノベ作家ってことで惹かれたんだが、実は物凄い内輪ネタでした。そもそも杉井さんが複数のラノベ作家と仕事場を共同で使っているということを知っているかどうかで相当作品に対する認識が変わってくる。その面子がこれまた豪華で、あざのさん(『BLACK BLOOD BLOTHERS』富士見ファンタジア文庫)、鏡さん(『伝説の勇者の伝説』富士見ファンタジア文庫)、上月司さん(『れでぃ×ばと!』電撃文庫)、鈴木大輔さん(『ご愁傷さま二ノ宮くん』富士見ファンタジア文庫)、支倉さん(『狼と香辛料』電撃文庫)、風見周ちゃん(『殺×愛』富士見ファンタジア文庫)の計七人(杉井さん含む)。この豪華メンバーをモチーフに描かれるドタバタ作家生活小説。モチーフっつーか妖怪と性別設定意外殆どまぢじゃねぇかwww
作家さん達の痴態が全国発信ですよ!!
連作短編集形式で、最後はちょっと熱血LOVE寄せな感じだが、基本はのんべりだらりとした日常。
メインヒロインの狼娘イヅナのモチーフは支倉さん。モロ『狼と香辛料』w基本的には話の軸はヒカルとイヅナのイチャイチャなので、書かれた支倉さんはどう思っているのか気になる。喜んでたらしいけど、内心ではどうなんだろうね。
座敷童子のようじょ、神無月つばさちゃんは上月さんモチーフ。ようじょ!ようじょ!何気にヒカルに対してフラグが立ってます。だから書かれた側はどういう気持ちで(ry
ちなみにロリ好きのおっさん作家にモチーフは居ないそうです。佐藤ケイさんかと思ったんだが。
エロいお姉さんの風姫屍鬼(かざひめしき)さんのモチーフは周ちゃん。ネーミングは「風姫屍鬼」→「風姫グール」→「かざひめぐーる」→「かざひめぐる」→「かざみめぐる」だそうな。「屍鬼」→「四季」→「巡る」→「めぐる」だと思ったんだが違ったよ。ゲームのシナリオをやってるなんて初めて知った。
種馬エムさんは鈴木さんモチーフ。ネーミングの由来は相当マニアックらしい。イケメンだけど、補正掛かってるのかな?何はともあれ、周ちゃんとのアレな関係を匂わせる記述がガチ過ぎるw
吸血鬼男爵ウーノは言わずもがなあざのさん。ネーミングは昔のペンネーム「宇野(あざの)」をよく「うの」と読み間違えられたところから。これは一発で判る。何気に『ポリフォニカ』の話も出ています。
仕事仲間ではないが、杉井さん達の大先輩有沢まみずさんが素敵なお姉さん陰陽師黛亜里沙さんとして登場。あれ、変態じゃない……。と言うか何で服着てるの?全裸系作家なのに……。
仕事仲間の内、何故か鏡さんだけ出て来てないんだよなぁ。何でかな。
つーわけで『ばけらの!』でした。作家の身内ネタというと、川上さんの『遭えば変するヤツら』があるが、あっちが変態方向に突き抜けていて面白いのに対して、こちらは要所要所が生々しくて面白かった。
二巻では是非鏡さんや師走さん(『火の国、風の国物語』富士見ファンタジア文庫)にも御登場願いたいものだ。純真無垢なようじょ作家水瀬葉月さん(『C^3』電撃文庫)とかも。それから、〆切をぶっちぎってるのに麻雀大会に参加しちゃう困ったちゃんとか。
ところでアニメイトで買ったら、描き下ろしやラフの載った特製リーフレットが貰えたんだが、メイトってこんな凄いもんがタダで貰えるのか。凄ぇな。