スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797352375

作品紹介・あらすじ

サッカー・スペイン代表選手の多くは、実は日本人と同じくらい小柄だった!「世界との体格差」を抱えながらも、2008年にヨーロッパ王者に輝き、2009年には国際Aマッチ35戦無敗という前人未踏の大記録を打ち立て、今や「世界最強」の強さを誇るスペインサッカーの中にこそ、「日本が世界で勝つためのヒント」はある。FCバルセロナスクールの現役日本人コーチが、"小さな巨人"の強さの秘密を探り、日本サッカーの強化策を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 決勝観ながら読んでた。
    試合が凄すぎて、
    本の内容が入ってこなかった笑

  • 戦略的ピリオダイゼーション理論というのが耳新しい。サッカーは、カオス(予想できない複雑で不規則な現象)であり、ドリブルやパスそれだけを取り出して訓練しても、サッカーはうまくならない。「サッカーがうまくなるには、サッカーをすること」という一見当たり前の結論になるのだが、素振りやキャッチボールのような個別の要素を取り出して練習するのに慣れた日本人にはなかなか難しいのかもしれない。

  • 歴史とか、変えられないものを言い訳にしたらダメだね。いいものを積極的に取り入れて、長い目で育てていく。

  • バルサの下部組織で指導経験のある著者によるスペインと日本の育成の違いから日本の強くなるヒントの様な物を書いている。ただ、スペインが強いのは此処最近であり、じゃこれまでとの大きな違いは何なのかと言う事は良く分からなかった。また、最近日本の少年サッカーでは監督自身が持つ理想の戦術に固執し、選手のプレイ一つ一つに指示している姿があると聞くけど、パスが大事な時にはベンチから叫ぶと言うスペインと一緒じゃないかと思った。家の建設か石造を作るかの違いでは、各国はどの様にしているかが気になった

  • ☆☆$$なかなか読みやすい文章で良かった。$$スペイン人が戦術を重要視するのが、よく分かった。$$ウイニングイレブンでも、戦術をしっかりするようにしよう。

  • 「テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人」を以前読んでいたので、かなりかぶることがあることから、読むのが遅くなった。

    基本的には育成年代で、日本とスペインというあまり体格的には恵まれていない両国が、歴史やサッカーに対する常識の違いで、どのように違ってくるのかをバルサの育成コーチである筆者の目から見てのまとめである。

    サッカーは要素ごとに分割せずに、サッカーをすることで上手くなる。また、野球的文化に染まった日本の育成現場や、常に見られていないと手を抜く(逆に言えば、日本人は練習に真面目)スペイン人など、スペイン最高というわけではなく、スペインがこのように育成をすると今の結果がある。日本が育成を考える上でのヒントを指摘しますというスタンスだった。

    オリンピックのU-23代表は、スペイン代表を破ったが、フル代表ではまだまだ力の差があると思う。育成のヒントとなって良い選手が現れてくれることを願う。

  • ロンドン五輪では日本人の方が強かった!

  • 育成年代の話が中心。
    サッカーを上達するにはサッカーをしなければいけない。日本の野球式トレーニングは確かに効率が悪いかもしれないが、一流選手はその単調なトレーニングの中でも実践のイメージを持ってやっている。一概にどちらがいいかは難しいところ。
    育成年代のコーチしてみたくなった。

  • スペイン人は「自主練習を絶対しない」、というのに驚きました。マジかよ。

  • 彼のブログもサッカーを見るうえで非常に役立つ。

  • 日本の野球を取り巻くような状況(親が週末毎に応援しにいく少年野球時代→全国優勝を全員が目指す高校球児→プロ野球)がスペインではサッカーでできている。結果を求めた先に美しさがあった。

  • 著者はFCバルセロナで指導者の仕事をしている人。スペイン人も日本人と同じく身体が小さいのに世界を制しました。その秘密はどこにあるのかを解析します。その他、著者の体験などを綴っています。

  • 決勝前ギリギリで読み終えました。
    スペイン代表のサッカーのいわば模範であるFCバルセロナでのコーチング現場で働く著者の言葉だけに納得しがいがあります。

    「日本のサッカーは『野球的トレーニング』によって育まれている」

    日本は今まで「野球>サッカー」の文化だったのでそれがどのような影響をもたらしているかはハッキリわかりました。テクニックはあるが、それが実践的であるかどうかの問題だということ。ゴン中山はリフティングができないケド、ゴールを決める。それはテクニック意外に試合中生かせる技術をもっている、そういうことなのでしょう。そして野球とは異なり、小さい頃からポジションそれぞれのトレーニングを行っていないことも盲点らしい。随所に「確かに」と思うことが多く、いちサッカーファンとして日本の指導者のレベルアップを切に願います。

    たぶん今日の決勝でも「体格が近い」ということでスペインと日本を比較するメディアはいるでしょう。それが間違っているとは思わないけど、この本を読めばなぜスペインが強いのか、日本とはこんなに差があるのかが分かります。

    歴史を言い訳にしていないトコロにも好意をもてる本でした。

  • 私自身はサッカーをほぼ全く知らないんだけども、各国の文化や考え方、姿勢の違いを知ることに興味があるので、タイトルに惹かれて読んでみた。少し古い本だけど、楽しめた。

    スポーツは万国共通だけど、お国違えばそのスタイルはこんなに違うのかと改めて驚く。

    この本の前半部分はスペインサッカーの事情などが詳細に書かれていて、何も知らなかった私はふーむそうなのかー、的な初めて知る情報として読み進めた。

    後半部分は、日本サッカーの事情とそれを進化させるための著者の理論が展開されていてなかなか面白い。

    「リフティングはうまいが、サッカーは下手な日本人」
    なんて言葉は著者がスペインで指導者として試行錯誤した後に日本サッカーを見たときの感情をうまく表してるなと思う。

    日本では野球的な思考回路が染み込んでいる、と著者は感じたんだけど、私はそもそも日本に要素を細分化する思考が根強くて、それが野球にしっくりとあったんじゃないかなぁと想像している。
    古来日本にある剣道などの素振り何百回みたいなトレーニング方法を、野球にも、サッカーにも応用しているんじゃないかなと。
    ただ日本では必要以上に「何が起こるかわからない状況」という要素を排除した反復練習を多くしているんじゃないかなぁと思う。

    「サッカーは、サッカーすることでうまくなる。」

    これはスポーツに限らず、仕事でも何でも、「実戦」という場数を踏まなきゃ本質を知ることができず、結果うまくならないということを改めて知る言葉だなと思う。

  • サッカーはサッカーをすることでうまくなる!

  • 前半では、スペイン代表がユーロ2008を制すことができた理由、バルセロナのサッカーがあれほどの強さと美しさを持つ理由が分析されている。
    ここまではごく一般的なサッカー批評の書籍の内容である。

    この本の真骨頂はそれ以降、スペインにおける選手育成の話である。
    大学卒業後、指導者を目指しスペインに渡った著者が見聞きしてきたことから、日本におけるサッカー指導の問題点を指摘している。
    (野球的指導、システム論、ポジション適正の見極め、等)
    そして、部活動中心の選手育成のシステムを、ただ欧州に習いクラブ中心に改めろというのではなく、現状の枠組みの中で、どのように良い方向に持っていくかを模索しようとしているところに好感が持てる。

    最後にはモウリーニョが拠り所とする戦術的ピリオダイゼーション理論を紹介している。この理論が難解なであることも手伝ってか、尻切れな感じで終わっているのが残念だが、ページの制約上仕方が無いのだろう。

  • [ 内容 ]
    サッカー・スペイン代表選手の多くは、実は日本人と同じくらい小柄だった!
    「世界との体格差」を抱えながらも、2008年にヨーロッパ王者に輝き、2009年には国際Aマッチ35戦無敗という前人未踏の大記録を打ち立て、今や「世界最強」の強さを誇るスペインサッカーの中にこそ、「日本が世界で勝つためのヒント」はある。
    FCバルセロナスクールの現役日本人コーチが、“小さな巨人”の強さの秘密を探り、日本サッカーの強化策を提言する。

    [ 目次 ]
    第1章 スペインはなぜユーロ2008を制することができたのか(体格差を補う戦術と弱点を補う精神構造;スペイン代表の躍進を促す国内サッカー事情)
    第2章 強く美しいサッカーの源流・FCバルセロナの世界観(ヨーロッパ王座奪還の舞台裏;育成現場にあるスペインサッカーの秘密)
    第3章 リフティングはうまいが、サッカーが下手な日本人(日本のサッカー;サッカーの本質)
    第4章 日本サッカーが世界で勝つためのヒント(未来へのヒント;サッカーの本質を探る)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • スペインのサッカー界を軸にしながら、特に日本とスペインの育成面の違いを重点に書かれているなぁと思いました。
    少年世代の育成をしている人にとって特に参考になるのではないかと思います。

  • 同感

  • スペインのサッカーが何故強いのかを書いた本。面白い。やはり、スペインのサッカーの歴史というかポリシーが貫かれた結果なのだろう。精神論に偏らないので、素人にも面白く読めました。

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著者プロフィール

1973年、千葉県生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、1996年にスペイン・バルセロナへ。以降、同国で13年間、8クラブの指導に携わる。2004年にスペインサッカー協会の上級コーチングライセンス(日本のS級ライセンスに相当)を取得。2006年よりFCバルセロナの現地スクールにて唯一の外国人コーチとして12歳以下の子供たちを指導。2009年にはFCバルセロナスクール福岡校の立ち上げと指導に携わり、2013年3月に水戸ホーリーホックのアカデミーコーチに就任、現在に至る。著書に『テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人』、監修に『最速上達サッカー オフ・ザ・ボール』など。

「2016年 『サッカー上達の科学 いやでも巧くなるトレーニングメソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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