戦塵外史 五 戦士の法 (GA文庫 は 2-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797360110

作品紹介・あらすじ

男の武骨な斬撃が、追っ手の生命を頭蓋ごと叩き潰す。次々と。なんの躊躇いもなく。男の桁外れの強さに、まだ10歳の少女は息を呑んだ。少女は男を「大男」と呼び、男は少女を「小娘」と呼んだ。お互いの素性も、名前すらも判らない。いや、むしろそれを邪魔になるだけだ。用心棒と、その雇い主。その関係だけがあればいい。男は喋らない。頑強な筋肉で覆われた巨躯が、ただ分厚い足音をシャールの後ろで響かせるばかりだ。この男とならもしや。そう、シャールが考えた時、一目で手練れと判る、細身の双剣使いが彼らの行く手をゆらりと阻んだ…。

感想・レビュー・書評

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  • 87:読みにくくて読みにくくて、途中で投げ出すかと思いました。でも、この奇抜な書き方には絶対裏があるはずだと腰を据えてからは面白くて!(笑)騙されるもんかと心して読んでいたはずなのに、あのたった一言、名乗りのシーンであっけなく陥落。上手い! 上手すぎる! と、シリーズを追ってるからこそごろごろと悶え転がってしまいました。というわけで、ファンなら気合入れて取り組んで欲しい一冊です。もちろん、砂糖菓子のくだりでも大興奮。もえツボの押さえ方を心得ていらっしゃるなあと感心しきりです。

  • 剣術指南の家の娘が、両親を殺されて、引継ぎ任務の旅に出て、雇った用心棒と旅の間に絆を育むというお話。

    シチュエーション的にも、キャラクター的にも、おおよそどこかでは見たようなお話。とはいえ、メインキャラ3人で、一人が全くしゃべらないというのは、少し新しいところか。
    無言の行を自ら課しているわけでもなさそうだし、頭目時代はいったいどうしていたのだろうか、とかは思うところだ。
    文章もそれほど上手ではない。体言止めを多用するが、スピード感が出ているかというと微妙なところで、もうすこしレトリックを使えた方が、殺陣の流れの良さは出せる気がする。

    それでも読み終わってみると結構楽しめているというのは、
    癖の在る登場人物が、苦難を共にしつつだんだんお互いを理解して、最後には目的を達成する
    という、逃避行もののお約束を、焦点をぼかさずにきっちりやっているからだと思う。
    最後にそれぞれに実のある幸せな人生を手に入れたと示されて、良かったと思える愛着を、読者も共有できるお話だったと思うので。

  •  待ってた…!ずっと出るのを待ってた…!!!
     次の機会に買う本リストにバッチリ入っています。

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