南極の中国艦を破壊せよ! (下) (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797360196

感想・レビュー・書評

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  • お決まりのファンカブリーニョ率いるオレゴン号の冒険。今度はアルゼンチンが南極に原油採掘と中国とくんで、領有を企む話であり、近年のアメリカを象徴しているように世界の警察の役割を果たさないため、代わりにカブリーニョがささっと搭乗する。確かに皆さんの言うようにお決まりのストーリーであることには間違いない。まあこのシリーズにはそれを求めている人がいるのだから、まあ、そういった痛快もの、ヒーロ物というか、そういったたぐいと思って読めば、特に問題なし。いやなら止めれば良いのだからね。 まあ、カッスラーの話はダークピットといい、カブリーニョといい、オースチン、最近はファーゴ夫妻と言いヒーローがいっぱいそろってしまった。娯楽小説というところか。

  • 前篇のレビーで書いたが、最近の国際謀略ものにつきものの分かりやすい悪役がいなくなった混沌とした現在の世界情勢で唯一の敵役たる中国を出しているものの、やはり全面的な対決に至らず、中国は本作では端役で、アルゼンチンが敵役として頑張っている。どこに行って必ず出現する007の敵役のようなアルゼンチンの少佐は、最後にはあっけなく果てる。中国の対アメリカ債権による脅しがリアルで、まあアメリカも世界の警察ぶってられなくなっているという文脈は理解できるが、それを超えて正しきをなすという不正規部隊の独走は、話としてはあっても、まあ、正直、やりすぎだろう。また、いろいろと話を組み上げておきながら、最後はあっけなく、なおかつ、あくまでもヒーローたる不正規部隊に、あまりにも都合よく進行するラストは、わかっちゃいるけど、あまりにご都合主義的で、少々、興ざめ。

  • いくつかのシリーズを書いているようだけど、話の展開が基本的には同じ。ちなみに、クライブ・カッスラーとジャック・ダブラルで収入はどのくらいの比率で分配されるのかが気になりました。そんなことを考えながら読んでしまうくらい退屈でした。

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著者プロフィール

クライブ・カッスラー
テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官を主人公とする『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。同主人公の活躍を描くダーク・ピット・シリーズのほか、幾多のシリーズを送り出し、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船の発見にも尽力した。2020年死去。

「2023年 『地獄の焼き討ち船を撃沈せよ!(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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