日本の火山を科学する 日本列島津々浦々、あなたの身近にある108の活火山とは? (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2011年2月18日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797361308
作品紹介・あらすじ
北は北海道から南は鹿児島までの活火山を、地球科学の視点から解説。日本の火山を俯瞰できる待望の一冊。
感想・レビュー・書評
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小学校の時,日本にある火山群を「○○火山帯」などとまとめて呼んでいたことがありました。白地図に書きこまされた覚えもあります。また,「死火山」「休火山」「活火山」などという言葉もありました。習ったのかどうかは分かりませんが,普通に使っていました。
今回の「御嶽山」の噴火を見て,「あれ,そういえば,何かの本に書いてあったぞ」と思って,本書を本棚から取り出してみました。ありました。
第1章ー1「よみがえった死火山」より引用します。
1979年10月28日,「木曾の御嶽山」と親しまれ,当時は「死火山」と考えられていた岐阜県の御嶽山(3067m)が突然噴火をして,地元の自治体をはじめ多くの人々を驚かせました。特に驚いていたのは,御嶽山を「死火山」と定義していた火山研究者たちでした。
(以上,引用終わり)
今じゃ,○○火山帯という言い方もしなくなったそうです。本書を読むと,「科学は進むんだなあ」と感じることでしょう。「活火山」の定義も見直されているそうです。「休火山」という言葉も使われなくなりました。今の言い方でいうと,御嶽山は,ランクBの火山だそうです。
「火山を注視する1」というコラムの最後で,著者は,「火山へ登るときは,「生きている山」であることを十分に理解してから登ってください。」と指摘しています。
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