巨人たちの落日(中) (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797362749

作品紹介・あらすじ

とうとうイギリスはドイツに宣戦布告。ワルターとモードの関係は命がけの秘密となった。屋敷を追われたエセルは、ひとり母となる決心をし、ロンドンの工場で働く女たちと共に新たな闘いに身を投じる。軍に志願した弟のビリーは、苛酷を極める前線へ送られ、思いも寄らぬ人物と遭遇した。一方、身分を偽ってアメリカ行きの船に乗ったレフは、生き延びるための大きな賭けに出るが…。激動の20世紀、時代の波にもまれるヨーロッパを舞台に、『大聖堂』のケン・フォレットが挑む、新たな物語。

感想・レビュー・書評

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  • ドイツがベルギーに侵犯したことを理由にイギリスが参戦。ドイツ東部戦線ではロシア軍が敗北しロシア革命の夜明けのような様相に。ワルター(独)とモード(英)、グレゴーリィ(露)は軍人として革命側に。弟のレフはイギリスからアメリカへ。第一次世界大戦の結果は既にわかっているけれど、フィクションとはいえ時代を生きた人たちの息吹を感じる。個人的にはグレゴーリィに幸せになってほしいので下巻を楽しみにしている。

  • 第一次世界大戦突入。
    登場人物が入れ替わり、各国の状況を描写していく展開。

    読みやすいし面白い...とは思うが、話が長げーよ。
    飽きてきたよ...。

  • 7月-7。3.5点。
    中巻。
    第一次世界大戦に入った、それぞれ。
    モード・エセルは婦人運動、
    ワルターは、ドイツを和平へ持って行こうとする。
    フィッツとビリーは戦い真っ最中。
    ガス・デュアーは、婚約するが。。
    グリゴーリィも戦争。
    それぞれがどうなっていくのか。

  • 第一次世界大戦の勃発。塹壕戦とソンミの大虐殺。英国の参政権獲得運動とロシアの革命。
    歴史の舞台裏で描かれる各国各階層の群像劇が彩りと背景を与え、鮮やかな絵巻物を成しています。

  • 第一次大戦の大河ドラマの中編。

    英国では、膠着するドイツとの戦線により犠牲者が増えるなか、反戦を訴える国内世論が盛り上がる。女性参政権の獲得のための社会運動も。

    米国は、和平の中間を模索しつつも、大陸の戦争にひきづりこまれていく。

    各国で、戦争がひとたび始まると、戦争の続行が目的化していく。英国では歳出が10倍になり、見た目の景気はよいが国家債務は膨張し、勝たなければ破産、という状態が「完全なる勝利」を目指させる。和平交渉のテーブルにつくことはその時点で占領されている領土固定を意味するために。

    ロシアでは、ソヴィエト連邦が成立する過程を詳述。革命の成立を英国の労働者達が祝う姿が印象的。

  • 「大聖堂」を読んだあとだと、物足りなさを感じる。
    ヨーロッパの戦争の複雑な状況が描かれていて勉強になった。

  • 第一次世界大戦については、「オーストリアの皇太子が暗殺されたのをきっかけに起こった」というぐらいの認識しかなかったので、当時の各国の思惑や利害関係、なぜ次々に近隣の国が参戦し戦争が拡大していったか、それぞれの国の国内がどうなっていたか、といったことが詳しく語られているこの巻は興味深かった。

    引き裂かれる恋人たち、女性の権利を求める運動、そして革命。物語はあちこちに飛ぶが、読んでいて混乱することはなく、それぞれの運命の変転にますます目が離せなくなってきた。

  • 急激に進む20世紀前半のヨーロッパ。
    その息吹を感じながら引き込まれるように読みました。

  • 資料ID:92111555
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

  • 大地次世界大戦始まる。イギリスでは炭鉱のストライキ、婦人参政権の運動、ロシア革命。個人を通して語られる歴史は、また別の生々しさがあって、面白い。日本にとっては、遠い世界のことなので、多少距離があるようなきがするのは仕方ないんだが。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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