織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代 (ソフトバンク新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797363692

感想・レビュー・書評

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  • 昔は 徳川家康が 大好きでした。

    でも ここ数年で

    織田信長が 一番好きになりました。

    何をやるにも

    基盤となる お金が 必要です。

    信長は いかに そのマネーを作ったか。

    信長のやったことは

    他の人が やっていたことを

    徹底しただけ。

    なにも 新しいことでは 無かった。

    他の人が 徹底できなかったから。

    信長が 目立った。

    もっと 評価が 高くても

    良い人物です。

  •  織田信長の先見の明に驚かされる一作。
     信長は日本全国の様子、各地のパワーバランスから港や敵の補給ルートを奪いつつ、自身の経済力を高めていった。
     戦をするのはその戦のための戦術だけでなく、それ以前の周囲への根回しや政治力が必要であるということを改めて思い知った。それは現在の企業経営にもつながっていることではないだろうか。
     実際には多くの武将は信長と同じようなことを考えていたのかもしれない。だが実際にはしがらみなどから信長ほど徹底をしていなかった。結局は行動力や失敗を恐れないことが必要なのだと感じた。

  • 戦国の革命児,織田信長の成し遂げた偉業を経済的に分解して説明されている。比叡山焼き討ち、楽市楽座、関所撤廃などの有名な政策から、あまり知られていない偉業、そして数々の合戦に用いられたさまざまな経済的手法が学べる。織田信長とは凡人とは考えが異なる天才ではなく、凡人たちが考えることを飛躍させ、実践する天才であったとわかる。

  • 2011年刊。著者は元大蔵官僚。◆織田信長の成功は圧倒的な経済力を有するに至ったからという観点で、彼の政策・軍略を解読。◇経済力獲得要因は①寺の経済力を剥奪、②港の支配、③治安維持を中核とする築城、それに伴うデベロッパ的な都市形成。しかも、金を対価とする「名物狩り」を例示に、市中に撒いた大量の金で貨幣の地位を確立した意義を強調。また、金の流通増が遠隔地交易を促進したとも。◆なお楽市楽座下でも冥加金は徴収したのは非公知か。◆さて個人的には中世寺社勢力の経済分析が課題。寺社寄進は信長でも止め得なかった。

  • 戦国武将の経済的視点ぽい内容だったのでKindleセールで購入。戦国というとどうしても槍や鉄砲のドンパチを想定するが対寺、築城、港と軍資金を得る施策を実にリーズナブルに考えて実行してきた信長の考え方が面白かったです。比叡山焼き討ちなどどうしても悪逆非道の面も見える彼ですがやり遂げる心の強さがないと寺社が勢力をはびこって鬱屈した次世を変えられなかったのだと。

  • 経済から見た信長礼讃書。
    但し天才では無くシンプルに誰もが考えていても実践に移せないことをやり遂げた実行力を評価しているのには同感。
    権威を上手く利用して他の人が創ったシステムを徹底改良しているのもあるがやはり飛び抜けた人物ではあると思う。

  • 概ねタイトル通りの内容ではあるのだが、新書らしく内容も薄い。題材は『堺と琵琶湖周辺という経済拠点を抑えていたから金があった』『長篠の戦いは戦術ではなく、経済力の差による勝利だった』『寺は金と権力持ってたから敵対した』『交通の便のいいところに城を作って城下町を発展させた』『税の取り方を一本化したから農民ウケは良かったはず』などなど。わかりやすくはあるのだが、単純化しすぎてるせいで信憑性に欠ける。
    また、出典の多くが信長公記とされているが、その正確性が検証されないまま全て事実として引用されているのも気になる。
    本書の内容の全てを鵜呑みにしないよう気をつけさえすれば、軽く楽しむことはできる一冊。

  • 信長や経済について詳しくなくても読みやすい内容です。著者の解釈が多く書かれているのも面白いです。「既得権益を恐れない為政者」、格好いい。ただ、終盤に述べられている「一般民に優しかった」というのは少し結果論すぎる気がします。

  • 織田信長の先見性のある経済政策、公平性の政策について残された書物より明らかにしている。
    あとがきにあるように、「だれもがやろうとしていたこと、やりたいとおもっていたことを、きっちりやり遂げたもの」と述べている。また、「現状の問題点を直視し、前例にこだわらずに解決策を探り出し、粘り強く実行する。それが、信長のやり方だった。」とある。
    先の読めない現代を生きる者として、信長のやり方、考え方を参考にさせていただきたいと思う。

  • 2014.3.1 経済目線での信長のやったこと

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著者プロフィール

1967年生まれ、福岡県出身。出版社勤務などを経て、フリーライターとなる。歴史の秘密、経済の裏側を主なテーマとして執筆している。主な著書に『ナチスの発明』『戦前の日本』『大日本帝国の真実』『大日本帝国の発明』『福沢諭吉が見た150年前の世界』(ともに彩図社)、『ヒトラーの経済政策』『大日本帝国の経済戦略』(ともに祥伝社)等がある。

「2022年 『吉田松陰に学ぶ最強のリーダーシップ論【超訳】留魂録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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